①Wolf - Roll Over ウルフラストのアルバムはデモ音源をひとまとめにしたコンピ作 黒木政彦のスリリングなギタープレイ 的確なプレイでバックアップするテクニカルなリズム隊 そして甘美なメロディラインを朗々と歌い上げる唯一無二のパフォーマンスで魅了した 松本のしなやかな歌声 今聴いても十分メジャーで通用するクオリティを有している 1991年リリースだが時代はバットボーイズブーム そこに速弾きをフィーチャーした様式美系では部が悪かった メロディックメタルが大好きな人ならばマストな一枚だ 再発の見込みはまずないレア盤である
②Wolf - Edge Of The World Mausoleum Recordsのカタログの中でも名盤と呼べる一枚 叙情派NWOBHMマニアから愛されるバンドですね いなたいヴォーカルも癖になる哀愁の英国サウンド イマイチキレていないのは下手な歌のせい でもそれが味だと言わせるのが この奥まったサウンドミックスにある たのむぜMausoleum Records
③Eliza - Something Like Hot 2019年に30周年記念ヴァージョンもリリースされた一枚 アメリカンな方向性に進んでいるが 初期のテイストである叙情的な英国テイストも上手く混ぜ合わせ 絶妙なさじ加減で魅了してくれる 中々タイトなレコーディングだったと思わせる内容ではあるが バンドとしての成熟する成長過程を楽しめるアルバムだ グランジ/オルタナ全盛の時代に良く聴いた一枚ですよ 思い入れは相当なモノである
②ALL FOR METAL - Legends AFMレコードの最終兵器。煌びやかな黄金期のメタルサウンドを引っ提げたプロジェクトチーム。 もうアホである。やり過ぎのど真ん中メタルである。 ギタリストが女性二人というのもヴィジュアル的な戦略として成功。一人はYouTuberだ。 雄叫びを上げる雄々しいムキムキマッチョな歌声とハイトーンを駆使する細マッチョ ツインヴォーカルも絶妙なコントラストだ。でもベースの音が引っ込みすぎ。
④MANOWAR - HAIL TO ENGLAND このバンドの重厚な世界観が大好きな人にはたまらない作風でしょう オトコどアホウ一直線 メタル道を極めたバンドによる清々しいまでのエピカルな世界観に圧倒されます 短期間でレコーディングされた事で驚かされましたね やる前からコンセプトと画は描けていたのでしょう ケミストリーってヤツですよね
⑤GOLDBRICK - THE BOUNDARY まさかプレシャス時代の名曲『CRAZY FOR YOUR LOVE』をリメイクするとは そういう過去を無視しないで精力的に向き合い復活作を世に出した梶山 今回の相棒は森川之雄でも下山武徳でもない キャリア的に無名の藤井重樹を抜擢してリリースされた復活作 ハイトーンを駆使し歌い上げる藤井のパフォーマンスは流石は梶山の目に留まった逸材として光輝いています 結局は短命に終わった復活劇 なんだか色々とあるのですが残念でしたね
①Steel Bars - A Rock Tribute To Michael Bolton フロンティアレーベル主催によるマイケル・ボルトンのトリビュートアルバム ゆかりのあるバンドのシンガーを用意 安定したレーベルですからね マイケル・ボルトンとの相性も疑いはありません 外しませんよ
②Magnum – On A Storyteller's Night 凄く親しみやすいサウンドなんですが高貴なです 品の良さが漂っているんですよね でもハードな質感とコンパクトな楽曲の中に盛り込まれるドラマ 素晴らしいフィーリングが宿っています 歴史に名を残す名盤中の名盤ですね ブリティッシュロック好きは勿論ですがメロディ派のマニアならば通過儀礼です
③La Marca - La Marca シャレオツですよね しっかりと日本盤もリリースされています 余り売れなかったのか? 処刑ライダーのサントラに収録された曲が有名ですが このアルバムも素晴らしい唄モノサウンドです 疲弊した耳に癒やしを与えるには丁度良いサウンドですね
④Fandango - One night stand 爽やかなサウンドですね プロデューサーはアラン・ブラゼク メロウな味付けも癖になりますねぇ このシンガーがRAINBOWに参加するなんて想像も付きません 自身でもソロでセルフカバーした②が大好物なんです
①Black Death - Black Death ブラックデスというバンド名からデス系やブラックメタルをイメージするでしょうが こちらは全員アフリカ系アメリカ人によるヘヴィメタルバンド 80年代にフルアルバムをリリースした 泥臭い剛毅なサウンドはやや未消火な部分はあれど その暑さにヤラレル 当時の背景を考えると活動は試練の連続だったろう
③BowWow - Signal Fire ラーズ・ウルリッヒお気に入りのアルバムとして有名 ある意味今となっては海外のマニアに支持されているかもです 今年は海外のフェスの参加もキマッタ 大ベテランバンドの初期作 この勢いに溢れるハードロックサウンドにうねるぜ
④ALL FOR METAL - ALL FOR METAL Kissin' Dynamiteのヨハネス・ブラウンがプロデューサーを担当 外部ソングライターを迎え入れオールジャーマンメタルという様相を呈しています バンドメンバーは多国籍軍 キャッチーでパワフルかつメロディックなメタルは万人受けしそうな サウンドを展開と実にメジャーなサウンドを築いていますね NWOTHMですね
③Running Wild - The First Years Of Piracy 初期のナンバーを当時のラインナップでリメイクしたベストアルバム 音質もプレイも良くなかったので入門編としてはピッタリでした しかし規則正しいリズムの刻み これがジャーマンスタイルですかね 大海原へ出向する我らがロルフ船長 ジャーマン訛りの英語ですが洋楽を何十年聴いても英語の訛りはわかりまへん 旦那さまワテはあと何十年奉公しないとあきまへんのやろか?
⑤Vicious Rumors- Soldiers Of The Night ハワイのヴォーカルだったゲイリーSTピエールとヴィニー・ムーアがいた時代の1st バンドの形態としては次からがジェフ・ソープによって本領を発揮するのだが これはこれでありだろう Shrapnel Records主導なんだろうがヴィニーはレコーディングのみの参加だもんね 欧州風味のあるパワフルなサウンドは今でも鮮度がある
④Le Mans - On The Streets デビュー作は大味な面はあるがパワフルなアメリカンメタルをやっていた デレク・フリーゴとジョシュ・ラモスの二人がギターを担当 上手いヤツは最初から出来るんだというのを確認出来る 若さに溢れたパンチの効いたサウンド たまにポップ路線も顔を出すのがアメリカンだろう
④聖飢魔II - THE END OF THE CENTURY BURRN誌は専門誌というよりは広く浅く音楽を布教する雑誌だった ヘヴィメタルに衝撃を受けたのはその破壊力とスピードだったのだが 同時にテクニックに圧倒された でもBURRN読んだら人気ギタリストがメイデンの二人やJPの二人が上位にランクイン 特別な技術を持たないギタリストの人気ぶりに度肝抜かれた 本当の意味での人気投票なんだ 上手い下手は関係ないのだと新たなる思考を授かった そのおかげで後年唄モノロックの良さを教えて貰えるのだが 日本でも最強の部類に入るツインギターコンビがジェイル大橋代官とエース清水長官だったろう メイデンよりもJPよりもギターテクは確実に上である
⑤Magnum - Here Comes The Rain 希代のメロディメイカーだったトニー・クラーキンの死 また一つ巨星が落ちた 残念な出来事だったが最後に素晴らしいアルバムを残してくれた 最後まで衰えなかった作曲センス 新作の発売を見ることが出来なかったのは悔しかろうが 彼が産み落とした財産は後生にしっかりと受け継がれるだろう コクのある英国ロック 伝統的なスタイルを堅守する姿勢には頭が下がる アメリカンドリームを掴む為に吹っ飛んだバンドだが 帰還後は常に期待に応えるものだった 熟成された大人のハードサウンド 刺激だけではない癒やしを与える叙情派ロックの新作が聴けなくなるのは 本当に残念である 追悼特集とかやる雑誌が出ることを期待したい テクノロジーの恩恵を受けボブの声に潤いが戻ったことも作品の良化に繋がっている ダークだった前作の揺り戻しが胸に優しく響きます
①Mogg/Way - Edge Of The World 権利の関係でUFOと名乗れなかったのが残念 フィル・モグの歌声に英国を感じますね 英国情緒溢れるメロディックメタルとネオクラギターの融合 新たなる形を提示した 新型UFOは地球を侵略するほどの魅力的な装備に変っていた マイケルにも負けいないジョージ・ベラスのギタープレイ ネオクラ風味が英国サウンドにここまでフィットするとは新しい発見ですよ アダムスキー型なんて古いよと言ってますね
②Randy Hansen - Live ジミヘン大好きランディ・ハンセン そのなりきりぶりに笑みもこぼれます 初期のシェラプネルはネオクラ一辺倒では無かった
③Apocrypha - Area 54 トニー・フレディアネリのテクニカルなプレイを生かした 複雑な構成と展開にそこにねじ込まれるスラッシーさ 先を読ませないスリルはあるのだが 分かりやすくはない 突き放すような野心的サウンドは キャッチーさとは無縁である
④Griffin - Flight of the Griffin アクロバティックなツインギターもフィーチャーした アメリカンパワーメタルバンド メイデン風味もそこそこにド派手に展開してくる スピーディーなプレイと曲調は十分スリルに満ちている バランス的に濃いめだが 好きモノにはたまらん魅力が満載 新日でも全日でもない国際プロレスである 阿修羅原である ラッシャー木村率いるはぐれ国際軍団である