スウェーデン産のメタルバンドのコンピ作。デモ音源をひとまとめにしたモノですが、流石はCult Metal Classics Records、マニアのハートを鷲づかみますよね。初期の頃はオジーサバスやディオサバスの影響を受けたサウンドを展開、シケシケの枯専英国テイストを導入した北欧風味のあるサウンドは、あるようでないスタイル。時にはフォーキーなメロディまで飛び出し勇ましく闊歩するヘヴィメタルスタイルまで見せつけ、自分たちのルーツと時代に合わせ音楽性が進化する様を見せつけています。
美しいヴォーカルハーモニー、AOR調の癒やしと洗練度は今聴いても古くささを感じさせない。そこに絡むロックテイストが絶妙なバランス配合で聴き手を魅了と、実に味わい深い一枚へと昇華しています。何でこれが日本でヒットしなかったのだろう?と思うほど日本人好みの哀愁とポップセンス、泣きすぎずドライ過ぎないカナダならではのスケールの大きい哀メロ系ハードサウンドは間違いなく需要があると思いますね。 サブスクでも配信されていますのでお暇のある方でメロディ派のマニアならば是非ともトライして欲しい一枚です。ポッと出の新人じゃないからパフォーマンスも楽曲も安定しているのでしょうね。 ちなみに彼のヒット曲『Heat of the Night』をIssaちゃんがキュートな歌声でカヴァーしているので知っているマニアも多いでしょう。オリジナルを聴いて欲しいねぇ。
唄モノを欲しがったワタクシに、これを勧めたのは完全に間違いだし、出来ればそういう先入観のない中で聴きたかったマニアックな一枚である。なによるアイデアも豊富でバラエティに富んだ一枚だった。 Rock Candyから2009年にリマスタリングによるCD盤が出ていますので見つけたらゲットでしょうね。 アメリカンプログレ風味のある唄モノサウンドが好きな人ならば、⑥なんて引き寄せますよ。泣かせの⑦、感動的なスローバラード⑩とか、ハイライトになる曲もありますのでね。チョイと武骨なロック集が評価をわけるのかも知れません。
このバンド80年代を代表するAOR系サウンドの旗手と言っても大袈裟ではありません。デビュー作である、今作もセルフタイトルをつけるに相応しいモノであり、ジェリー・フルジックとビル・ケリーを中心に結成された、このバンドは最初から素晴らしい作品をリリースしています。 西海岸風と言える爽快さと、大地に根を張るアーシーさ、そこにクラシックなAORをブレンドした、TOTOやSTYXなどに通ずるスタイルを築き上げています。まずはオープニングの「If It Takes All Night」、爽やかですねぇ、弾けていますよ、でもしっかりとした枠組みを作っています、土台がしっかりとしていますよね。素晴らしいメロディーとヴォーカルハーモニー、その組み合わせの美しさに、ダコタの魅力を感じます、ちょいビンテージ集を漂わせる鍵盤プレイもアクセントになっていますねぇ。サビメロなんて一発で頭に残るでしょう。渋いねぇ「クレイジー・フォー・ユア・ラヴ」は、ゆったりと穏やかに流れるAORサウンド、スッと滑らかなに溶け込んできます。必殺のバラード「You Can't Live Without It」。「One Step」のサビメロに胸キュン、ギターサウンドも歪ませていますねぇ。スローなイントロから一転、メロディックなロックサウンドへと展開する「Restless」強力なフックのあるメロディが全体を支配、実に印象的な一曲です。再発盤にはボートラが2曲収録されていますが、これは実に美味しいオマケになっています。本編と比較しても一切遜色のない名曲、むしろ、これがあるからより作品の質を向上していると言えます。次のアルバムにも通ずる、哀愁のある歌が胸を締め付ける「The Higher You Rise」はこれぞダコタと言いたくなります。THE AORロックですよ。80年代という時代を見据えたロマンティックなAOR系ロックナンバー「Give Love Another Try」ベタですがベタには叶いませんよ。
全米No.1ヒットとなった『When I'm With You』は、バンドが既に消滅した後だという事実に驚きます。そういう売れ方もあるんだなぁと感心するのですが、1982年でも十分に受けそうな質の高い音楽性をやっており、単なる売れ線系とはひと味もふた味も違う、IQの高そうなメロディアスロックをやっている。突き抜けるハイトーンは力強さを感じさせバラード系は勿論だが、歯応えのあるナンバーでも魅力を損なうことなく、柔軟に対応している。その実力の高さ、何より無駄を感じさせない丁寧なアレンジが映える楽曲、全てに必然性がありますね。爽やかな⑦やバラード系が、このバンドの売りなのかも知れませんが、STYX、BOSTON、JOURNEYらと同系列で語られるべきバンドです。キーボードサウンドも小技が効いており変化自在の鍵盤プレイも魅了している。
SONIC ORIGAMIリリース後のライブ音源と言うことでオープニングから新作の曲が続く、しかし、これがライブの勢いを加速させたようで素晴らしいライブの幕開けなのだが、歓声が嘘でなければ、やはりクラシックソングの方が受けているようだが、オープニングを飾るBetween Two Worldsの出来映えは、このショーが素晴らしいモノになると確信させるに十分なインパクトを誇る。既にライブでも安定感のあるパフォーマンスで知られるバーニー・ショウ、この時点では未知数な面もあったろうが、外野の不平不満を抑えるに相応しいパフォーマンスで魅了、新旧の楽曲を自らに落とし込みコントロールしている。個人的には軽めの声質なので根本的には、もっと深みのある声の持ち主の方が良いと思っているが、良好な人間関係を作れるフロントマンに文句をいうヤツはいない。 誰かにスポットライトを当てない総力戦のバンドサウンド、その新旧の違いを噛みしめつつ、ライブバンドとしての真骨頂を味わって頂きたいですね。 新作を聴き、興味をもった方には、このライブ盤もオススメですね。また、マニアにもバーニーが切々と歌い上げるRAINなんて激レアヴァージョンもあるので、満足度は高いかと思いますよ。
揺るぎなき精神性、ここで聴けるサウンドは懐かしい香りがする、しかし、それは彼らの歴史の系譜である事を雄弁に語っている。往年のロックファンに取っては現役感バリバリのクラシックロックとして、ビンビンに響き渡るだろうし、若い人にとっても、これほど古典を模しているのにフレッシュな感性に彩られたサウンドに心打たれるでしょうね。今作に『Too Scared to Run』や『CHASING SHADOWS』『Straight Through the Heart』が収録されても全く違和感がありません。
個人的にはロニー・ジェイムス・ディオの声が聞こえてきそうなロマンと力強さが真正面からぶつかり合い強烈な化学反応を起こしたFREEDOM TO BE FREEで締めてくれた方が好きなのだが(ロマンティックなコーラスワークからのオルガンソロがたまらん、ベースも大活躍させますねとメンバーの見せ場が多い)、らしさ全開の③や哀愁のメロディとポジティブさが絶妙な絡みを魅せるキャッチーな④など日本人には受けそうだ、美しいスローナンバー⑥に魅了され、フィルとミックの二人が導く壮大なストーリー、そのうつくし情景に心打たれるメロディックな⑦、そして後半のハイライトと言える場面展開の多い獄彩美なヒープサウンドを貫いた⑧、インパクト大なオープニングナンバーをしっかり受け止めた②の素晴らしさ、タイプは違えどシングル向けの一曲である。⑪もこのバンドらしい賑やかな一曲、オルガンが先導するEasy Livin'を想起させるようだ、楽しげなクロージングソング、ある意味、これは正解だと言えるでしょうね。
01. THE LINES ARE DOWN (Unreleased DEMO-M3-) 02. WE COULD BE TOGETHER (Unreleased DEMO-M2-) 03. GET AWAY (Unreleased DEMO-M5-) 04. RUN FOR YOUR LIFE (Unreleased DEMO-M6-) 05. CRAZY NIGHTS (Unreleased DEMO-M4-) 06. FIRESTORM (Unreleased DEMO-M7-) 07. HEAVY CHAINS (Unreleased DEMO-M11-) 08. NEVER CHANGE YOUR MIND (Unreleased DEMO-M10-) 09. ERUPTION (Unreleased DEMO-M9-)
上記楽曲が収録されたデモ音源集。正直、この為に購入すべき価値があると言える記念碑アルバム。解説文にあった日本でレコーディングされたものなのだが、既に完成された音源であり、このまま正式なレコーディングでOKと言えるほど完璧に作り込んでいる。 歌詞も日本語というのが新鮮。なにより驚いたのが、契約元からアメリカ向けとのオーダーはあったんだろうが、ずっとマックス・ノーマンの指揮の下、アメリカン志向の楽曲を導入したと思い込んでいました。 特にバラードのNEVER CHANGE YOUR MINDなんて、それまでの彼らから想像できないような一曲でした、それだけに、今作は日本で作り上げアメリカに持っていったと知った時の驚きは、例えようもありません。
個人的に今作を聴き、改めてTHUNDER IN THE EASTの良さを噛みしめた。そして思うのは、このデモを正式にレコーディングしてリリースして欲しいと思う。真のTHUNDER IN THE EASTと言えるアルバムを作って欲しいねぇ。 あんパンさんの叩くFIRESTORMってめっちゃカッコ良さそう。円熟味を増した二井原実先輩の歌声で魅了されたい。山下昌良のベースもエグいよ、全然ちゃうやん。そして今度は高崎が聴き手をズタズタにする刺激的なギターを弾いて欲しいねぇ。
1.Don't Stop Believin' - Mickey Thomas 2.Who's Crying Now - Bobby Kimball 3.Send Her My Love - Kip Winger 4.Open Arms - Tommy Shaw 5.Any Way You Want It - Jack Russell 6.Faithfully - Robin McAuley 7.Wheel in the Sky - Kelly Hansen 8.Girl Can't Help It - John Corabi 9.Only the Young - Mark Knight 10.Lovin', Touchin', Squeezin' - Chaz West 11.Be Good to Yourself - Ralph Saenz 12.Lights - Stevie Rachelle 13.Separate Ways - Kelly Hansen
上記アーティストが参加したJOURNEYのトリビュートアルバム。収録曲もさることながら参加メンバーが激アツだ。オープニングを飾るSTARSHIPのミッキー・トーマスのなりきりぶりには驚きです。クリソツですよね。 次に登場するボビー・キンボールは個人的にはチョイと合わないなぁと思いますが、各のパフォーマンスで魅了、単なるカラオケ大会で終わらないのは皆、個性があり実力があるという事の証。 あーだ、こうだと言いながら楽しむのが一番ですね。ロビン・マッコリーなんて持ち歌のように気持ち良く唄っていたなぁ。 必殺の名バラードを歌うのはMr.ロマンティック、トミー・ショウでしょう。合わないわけがない。 ジャック・ラッセルも意外にフィットしていた。Wheel in the Skyはケリー・ハンセンじゃない方が良かったかも、あの切ない焦がれるような哀愁を醸し出したスティープのパーフェクトなパフォーマンスと比べると物足りない、でも誰がやっても本家には勝てないけどね。ケリー・ハンセンは素晴らしいパフォーマンスで期待に応えましたよ。これで文句言われたら可哀想でしたね。
Balance、Blue Öyster Cult、REO SpeedwagonそしてRushの曲をカバーしたEP。このセンスに痺れますね。正直、Balanceに関しては忘れていました。 収録曲はこちら ①In For the Count (Balance) ②Dancin‘ in the Ruins (Blue Öyster Cult) ③In My Dreams (REO Speedwagon) ④Subdivisions (Rush)
まさか生きているウチに、このバンドの正式な音源が聴けるとは夢にも思いませんでした。エクスプロージョンからリリースされた幻のV.A『HEAVY METAL FORCE』に楽曲を提供、デモ音源など正式な音源を残すことなくバンドは消滅。というか、バンドをヴォーカルの藤原正紀名義に変更、そして聴きやすいミックスに変えてリリースされたのが藤原のソロ『AGAIN』である。
THE POODLESの成功、ヤコブ・サミュエルも余裕のある生活を送っているでしょうね。プロデューサーはアレサンドロ・デル・ペッキオ、ヤコブと一緒に曲を作り、レーベルはFrontiersときていますから、メロディ派マニアなら安心して手を出せる作品。信頼度のあるレーベルですからね。ギターにマイケル・パレスってのも、ダメ押しの安定感です。 お膳立ては揃っています。もはやレーベル謹製のサウンドです、それだけに真新しい出会いや、裏切りはありません。その信頼と実績のあるスタイルから繰り出されるブランド力、ベタに敵うモノなしを思いっきり体感させてくれます。
知らんうちに配信盤にてリリースされた幻のシングル盤の復刻、2022年リマスターとオリジナルバージョン収録と言うマニアを歓喜させる仕様に、ヒデキ感激とリンゴとハチミツがトローリ溶けて、旨さが爆発なレア盤が復活。収録されたLove X LoveとNothing to Loseは、ニートからリリースされたシングルには収録されておらず、また過去のアルバムにもなかったハズである。これには面喰らいました。嬉しい誤算ですよ。 NWOBHMファイター時代を完全に想起させる憂いのある叙情派ハードサウンドに唸りますよ。 詳しい詳細はさっぱりです。既存の情報を引っ張り転載するのはNGなのでやりませんが、この3曲の出来映えに胸踊りますね。発見してからヘビロテですよ。NWOBHMマニアは勿論ですが、湿り気のある英国的伝統美溢れる古典ロックに興味のある方はマストと言えるでしょう。