この曲を聴け!
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4501-4600

MyPage

失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 | 109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118 | 119 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133
モバイル向きページ 
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4501-4600

0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 | 109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118 | 119 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133


V2 - V2 ★★★ (2016-05-01 13:52:21)

フェアウォーニングのシンガートミー・ハートが在籍していたバンドとして知られるバンドが1988年にリリースした1st。のちに1997年に日本国内でも復刻された一枚として知られていますね。渡米後のスコーピオンズをお手本にソフトなメロディックメタルとエッジの立ったハードさが絶妙なニュアンスを醸し出し、ドッケン、ストライパー、ボンファイアと言ったバンドと同じ土俵で語られるべきライト過ぎずヘヴィ過ぎない音楽性を披露しており、ドイツ産らしい生真面目さがより良い方向へと導いているのも好印象、やや類型的なスタイルゆえに、スリルや興奮と言った要素は薄目ですが、伸びやかな歌声は安定感もあるし、期待を裏切らない展開は安心して身を任せる事が出来ますね。ツボを押さえたアレンジと上手い歌を堪能したい正統派マニアなら聴いて損はしないでしょう、正攻法でグイグイと攻めるオープニングナンバーなんてカッコいいですよ。


Black Tears - The Slave ★★ (2016-05-01 13:33:50)

ドイツ産正統派HM/HRバンドが1985年にリリースした2nd。音楽性は渡米したスコーピオンズ風の音楽性にアクセプト的なエッセンスもまぶしたメロディックなスタイルを踏襲しており、正直、曲によってはかなりの拝借と言うか模倣をしているので気になると駄目でしょう。また音質も低音の迫力不足と時代性を感じさせるキーボードみたいなシャリシャリとしたギターと、ややメタル度に欠けると昨今の音作りと比べるとかなり異質なのですが、これぞ80年代中期のB級スタイルなので歴史を紐解く意味も込めて若い人にこそチャレンジして欲しいですね。即効性のあるスピードナンバーやガッツィさもないかもしれませんが、欧州由来の湿り気とジャーマンらしい生真面目さ、そこが楽曲に反映されており、チョコチョコと琴線に触れている辺りが憎い、ヒットというよりはチップなのだが、楽曲の質は総じて高く及第点を超えた内容かと思います。ハロウィーン登場以前のジャーマンシーンを支えたバンドに興味のある方は手にとってみるのも一興でしょう。


PAUL DI'ANNO - The Original Iron Men ★★★ (2016-04-29 18:23:01)

ポール・ディアノとデニス・ストラットンのメイデン組によるプロジェクトチームが1995年にリリースした一枚。プロデューサーにリー・ハート、参加メンバーもニール・マーレイ、ティム・カーター、ナイジェル・グロックラー、ゲイリー・ファーガソン等、この当時はよくこのメンバーでコンピ作を作っていましたね。わりと地味な奴だけが集まった同窓会的な閑散としたムードが漂うも、ストラットンとリーハート持ち込んだ英国産ハードポップサウンドとディアノのパワフルヴォイスが繰り広げるガチンコ勝負の行く末は残念ながらドローだったのですが、ディアノはやっぱりパワフルだ。ストラットンとリーハートもよいメロディを書きますね。②はヤングギターでお馴染みのエアパビリオンの米持氏らが参加した日本のアニメのサントラに提供してるし、SHOW-YAにも在籍していたステファニー・ボージャスのソロに提供した⑧など聴いたことがあるような曲が多いのもチョイと気になりますが、この二人でしか味わえないサウンドを個人的には楽しみましたね。当時はギリ、ディアノ&ストラットンにリーハートが絡む事に新鮮さがありましたから


PAUL DI'ANNO - The Worlds First Iron Man ★★★ (2016-04-29 17:51:09)

生活保護的なものを不正受給したリアルアイアンマンな男、我らがポール・ディアノのソロアルバム。今作でもしっかりとメイデンのカヴァーを行い、何ヴァージョンあるんだいと突っ込まずには入られない彼が取り組んだのはAOR系の歌モノサウンド。オープニングはジェイムス・ブラウンのカヴァー、思い出されるのは映画ロッキーにて、アポロ・クリードが大はしゃぎ、その後ドラゴにぶちのめされるあの映像ですが、この選曲に驚かされ、②もファンキーな名曲をカヴァー(ワイルドチェリーの名曲ですね)。そのままゴスペルな③にながれ、ワタクシはしばらく開いた口がふさがらず、怖くなり一旦トレイから取り出し聴くのを中断した思い出深い一品。再度チャレンジするもポールの歌声を中心にメロディックな歌モノHM/HRスタイルを貫いており、何をトチ狂ったんだ、と叫びそうになるのですが、何をやってもポールのパワフルヴォイスは消えるわけがないのでハーモニーをつけて軽やかに歌おうがポールはポールでした。中盤以降の楽曲もそうですが⑨⑩なんて今作ならではの味わいがあり、逆に好きになりましたね。ディアノのソフトサイドを際立たせた一枚。マニアなら手を出さずにはいられないでしょう。


IRON SPELL - Heavy Metal Witchcraft ★★★ (2016-04-29 17:17:56)

南米はチリからやってきたツインギター編成の5人組が2014年にリリースした4曲入りEP。バンド名にアルバムタイトル、男なら一度は巻きたいガンベルト姿も眩しい、そのセンスがまんま音となって表れており、哀愁のメロディが炸裂するTHEヘヴィメタルなサウンドはオールドスクールも甚だしいスタイルを披露、正直詰めの甘さや不安定なアンサンブルに音程も怪しいシンガーと気になる面はありますが、青春時代の思いで作りの一枚かいと切り捨てるには惜しい面があり、どこか強く愛着を持ってしまいます。無難な曲作りだからこそ、締めるところをビシッと決めて欲しいのですが初めてのレコーディング&デモ音源の製品化ということでユルめのジャッジでワカチコワカチコ行こうかいなとね。世間的にはブスでも俺にしか分からない可愛らしさがある、そんなブス専感覚を共有できる世界平和を愛する博愛主義者なら楽しんでもらえるでしょう。2016年の2月にリリースされた1stフルでは見違えるような成長を見せているので、お試しあれです。


METALUCIFER - Australucifer Heavy Metal Holocaust ★★ (2016-04-29 06:37:30)

南米はチリの『Austral Holocaust Productions』からリリースされたコンピ作。アナログのEPをCD化したものなのですが、楽曲は既にフルアルバムにも収録されていたりとダブっているのですが、SAMMこと舘真二さん参加のIron’ Steel’ Metal 、Heavy Metal Hunterの2曲が貴重なデモ音源らしく、そこが最大の聴きどころでしょう。メタルシファーのファン以外に食指が進むかと言われると微妙なんですが、日本が海外に誇るレジェンダリーなバンドで国内のみならず精力的な海外でもツアーを行い、マニアの間では世界でも名の知られたバンドなのです。それでなければチリからリリースされる事はないでしょう。アルバムジャケットから発散されるオフザケ感も程々にメタル愛溢れる一枚、哀愁のツインリードにむせび泣き、和製NWOBHMサウンドに触れて欲しいですね


CRYSTAL KNIGHT - Crystal Knight ★★★ (2016-04-26 20:16:54)

海外のマニアックなレーベルは本当に熱い、歌モノなら『AOR HEAVEN』、だれが知っとるんじゃいと突っ込まずにはいられない、まさにカルトな作品を世に送り出している『Cult Metal Classics』。ベルギーの老舗『Mausoleum Classix』シリーズに散財させられました(涙)。スラッシュ/パワーメタル系やあのアーチンを世に復刻させた事でも知られカタカナ帯びタタキも眩しい『High Roller Records』。NWOBHMからアングラアメリカンメタルまでマニアックすぎる作品を世に送り出す『Skol Records』。激渋激熱なのはポーランドの 『Metal Mind Productions』。そして今作をリリースしたのが手書きナンバリングなどリイシューものや幻の一品を復刻する事に余念がない、いま最も輸入盤市場を席巻するインディペンデント系の雄ギリシャの『No Remorse Records』。デンマークのバンドらしく、やる気のないジャケットもなぜか惹きつけるモノがあり、レーベル対する信頼と安価も手伝いジャケ買いを敢行、これが渋い音を聞かせてくれました。オリジナルのリリースは1985年、その時代背景を考えると少々古臭い音ですが、NWOBHMにも根ざした攻撃性とモッサリとした音色は一時代を築いたあのスタイルを踏襲、ラフなパワーを内包しつつも、北欧独特のマイルドな感性と扇情的なメロディを持ち込み独特の艶やかな光を鈍色に輝かせています。疾走するビート、アグレッシブかつソリッドなリフワークなどヘヴィメタルを真っ向から叩きつけてきた姿など好感が持てますね。憂いを帯びた欧州型HM/HRの美点が詰まった一品としてマニア筋にはたまらんモノがあるでしょう。


MAGNUM - Sacred Blood “Divine” Lies ★★★ (2016-04-26 19:41:37)

英国はメロディアスHM/HRの重鎮と呼ばれる大御所中の大御所、生きる伝説と言っても過言ではない彼らが今年の2月にリリースした新作。情緒あふれる美しいメロディは実に英国的な響きを奏で、そこにプログレッシヴ・ロック的なアレンジを導入、繊細さとロックのダイナミズムを見事に共存させたマグナム流HM/HRに陰りなど微塵もなく、今作も近年の良盤同様安心して身を任せる事が出来ます。老獪なテクニックを駆使し衰えを見せないボブ・カトレイの円熟のパフォーマンス、鍵盤プレイが際限なく聞き手のイマジネーションを広げ、トニー・クラーキンの手腕により導かれるは極上至極のメロディアスHM/HRの一代抒情詩、メロディックなHM/HRが好きな方なら手を出しても損はしないでしょう。やっぱエエわ。これ以上のコメントは作品を汚すな。ワシには到底及びもつきませんよ。この世界観を表現する術などね。ひたすら感動しました。


MAGNUM - Sacred Blood “Divine” Lies - Crazy Old Mothers ★★★ (2016-04-26 19:18:29)

ドラマティックやなぁ
ため息が出ます
胸を締め付ける繊細なメロディ
ロックのダイナミズムを損なわないアレンジに身震いさせられますね


MAGNUM - Sacred Blood “Divine” Lies - Your Dreams Won’t Die ★★★ (2016-04-26 19:13:07)

憂いのあるメロディ
どこかハートウォーミングででもセツナイ
繊細なマグナム節に笑い泣きです


MAGNUM - Sacred Blood “Divine” Lies - Don’t Cry Baby ★★★ (2016-04-26 19:09:59)

本編を締めくくるロマンティックな一曲
ピアノが流れ組んでくる瞬間に昇天しました
ベテランならではの深い味わいのコクに酔いしれます


BULLET - No Mercy ★★ (2016-04-25 18:40:06)

引き続きプロデューサーにディーター・ダークスを迎え1983年にリリースした2nd。今は亡きアリスタからリリースというビックディールを獲得した影響もあるのか、メタル度は上がったが明るめのご機嫌なノリの曲も増えタイトルトラックの④などは無理やりなメタルナンバー放り込み幅広い楽曲を用意、個人的には中途半端な明るさやメジャー感覚を放り込むならラスト3曲くらいの流れでやってくれないと厳しいような感覚にとらわれるのですが、前作の流れを考えると微妙ですかね。けして器用なバンドではないと思いますが、方向性の拡散がメンバーチェンジを誘発し解散の一途を辿るのですが、この時代ならではの大衆性とゴージャスに決め切れなかった音楽性の響きはオールドというよりはアンティークと言いたい味わい深い輝きがあり、ある意味、早すぎた音楽性とも言えなくもない。そんな彼らにとってはらしくないかもしれませんがラストのBaby We Can Talkなんてアルバムを締めくくるのに相応しい感動的なロックアンセムかと思いますよ。


BULLET - Execution ★★ (2016-04-25 18:16:21)

1970年代後半から活動を続けるドイツ産HM/HRバンドが1981年にリリースした1st。出しているサウンドはアクセプトがAC/DCをカヴァーしているような感触で終始ご機嫌なロックサウンドを披露、NWOBHMを通過しているので硬質観もあり今の感性で聞けば古臭さはあれど、ドライブするシンプルなビートとメタリックな質感が混在し普遍の魅力となっていますね。同時期活動していたクロークスあたりの音楽性が好きな方なら聴いて損はしないでしょう。ドイツらしい生真面目さとアクセプトなシンガーの持って生き方にプロデューサーを務めるディーター・ダークスの手腕も発揮されていますかね


MORE - Warhead ★★★ (2016-04-24 20:08:03)

プロレスラー並みの大柄な体躯が印象的なケニー・コックス率いるバンドの1st。NWOBHM仕込みの荒々しHM/HRスタイルなんでが、ケニー・コックスのエモーショナルなギターと、ブルージーさが少々違う面を持ち、またグルーヴィーなリズムもパンクにも触発されたといわれるNWOBHMの持つストレートさとは違った魅力があり、実に懐の深さを伺わせる作風が渋みをまとい②のカヴァーも流れの中でバンドの端的な魅力を光らしています。今作の成功があったのかモンスター・オブ・ロックのステージも上がり、多くのメタルファンの記憶に刻まれるのですが、今作でリードシンガーを務めるメイデンファミリーとして知られる、ポール・マリオ・デイは翌年リリースされる2nd、前に脱退、新たにWILDFIREを結成、それも上手く行かず、あのせSWEETに参加することになるんだから不思議なものですね。ブリティシュ然としたハードでブルージーな味を残したケニー・コックスの泣きのギターは一聴の価値あり、改めて聴くと④はエエ仕事してますわ。


LIONS PRIDE - Breaking out ★★ (2016-04-23 13:50:56)

ベルギーの古参レーベル『Mausoleum Records』から1985年にリリースされた1st。塩っ辛い親父声のリードシンガーの在り方が評価を思いっきり分けそうですが、硬派で男臭いパワフルな正統派HM/HRサウンドを披露、哀愁のメロディと噛みつくほどに刺激的な攻撃性、そのバランス感覚が絶妙でアメリカやドイツ、英国では聞くことのできないバンカラ一代漢メタルが醸し出す味わいに目頭が熱くなります。ある意味、定番化した楽曲なのかも知れませんが、その中でも秀逸なアレンジが生えるパートなどが顔を覗かせる瞬間のカッコよさ、その圧力に胸が焦がれギラリとした個性に引き寄せられますね。


Salem's Law - Tale of Goblins Breed ★★ (2016-04-23 13:32:59)

ドイツ産ツインギター編成の5人組が1989年にリリースした1st。サウンドは同郷のパワーメタルの雄ランニングワイルドに近いスタンスをとっており、向こうが海賊をコンセプトならこちらは中世ファンタジーな世界観を感じさせる音楽性を披露、抒情的なフレーズを歌いあげる愁いのある歌声は、線が細く不安定な印象を受けるが、疾走感溢れるパートを盛り込み、その攻撃性を損なわずともフライングするロマネスクがファンタジックな雰囲気をまとい、拘りの展開も用意となんとも言えぬ味わいを醸し出しオリジナルティをアピール、綺麗なメロディを奏でるギターもハマると魅力も倍増なんですが、凡庸な歌メロとリフワークに迫力不足の低音、リズムもやや不安定と気になる面もありますが、『Dream of Love』では女性シンガーとデュエットしたりと工夫を凝らしているのが面白くもあり、メジャーキーをぶち込みコミカルさを演出するスタイルやジャーマン七三分けパワーメタルとはチョイと趣の違う音楽性は意外と個性的ですね


ETHEL THE FROG - Ethel The Frog ★★ (2016-04-22 14:15:58)

NWOBHMを象徴するような幻のコンピレーション作Metal For Muthas Vol. 1に楽曲を提供している事でマニアからも知られるバンドが1980年に残した唯一のフルアルバム。脆弱なサウンドプロダクションが醸し出すペシャンペシャンのシッケシケなスッカスカのボロンボロンの味わい深さにマニアなら咽ぶこと間違いなし、コンピにも提供した⑥が醸し出すあの空気にNWOBHMマニアを自負する方なら立ち上がらずにはいられなくなるでしょう。この時代の英国産バンドでしか味わえないジメジメとした湿度の高さ、全体を覆うモヤっした空気と煮え切らないあのメロディ、もう少し演奏にメリハリがあれば印象も変わるのにと嘆きたくなるのですが、実はそこが初期NWOBHMバンド群の魅力とも言えるので、間違っても洗練された一線級のバンドや評論家の美辞麗句が踊るライナーノーツ付きの作品を主力として楽しみ崇めれる方にはおススメできませんが、我こそはと道場破り感覚でモノ申すツワモノにこそ、おススメしたい一品ですね。


NUCLEAR ASSAULT - Game Over ★★★ (2016-04-19 13:28:08)

アンスラックスに籍を置いていたB.ダン・ルリカーとVo.G.ジョン・コネリーの二人が中心となって結成されたニューヨークが生んだハードコアスタイルのスラッシュメタルバンドの1st。当時としては先鋭的ともいえるほど過激なスタイルの音楽性を極めており、その切迫感溢れるリフと強靭なリズムのダイナミックさと、追い立てられるジョンのヒステリックな歌声もバッチリとハマりオリジナルティ溢れる音楽性を披露。異様なまでの緊張感溢れる音楽性、そのコンクリートサウンドが轟かせる危険な香り漂うハードコアメタルは実に凶暴で、ダンの印象的なフレーズを刻むベースもさることながらT.TQuickにもいたグレン・エヴァンスの強烈なドラミングは、破壊力に満ちた音楽性の中で猛烈なインパクトを残していますね。


ANTHRAX - Fistful of Metal ★★★ (2016-04-19 13:01:49)

のちにスラッシュ四天王と呼ばれ、白い粉が贈られたテロ騒動時に話題になった日本語訳『炭疽菌』という物騒な名前を持つニューヨーカー。今作で聞ける音楽性はズバリ、メイデン、プリーストといった英国産HM/HRを下地により刺激的で加速度を強めた作風に終始しておりメタリカ同様、独自のスタイルを極めようとするインパクトは相当なものでした。ダン・スピッツのギターワークもすでに光るものがあるし、ルドルフ・シェンカー同様、切れのあるリズムギターを聞かせるスコット・イアンも存在感を光らせており後の片鱗を伺わせています。また凄腕ドラマーとして名高いチャーリー・ベナンテのドラミングも強烈なインパクトを残し今作を一段上のステージへと押し上げていますね。今作でフロントマンを務めるニール・タービンも無理やりなハイトーンスクリームシャウトをかまし若々しい歌唱スタイルを披露(なんのコネもなく単身渡米しソロアルバムを作り上げた日本人覆面ギタリストKUNIのアルバムで歌っているのと印象が異なりますね)NWOBHM風パワー/スピードHM/HRサウンドにヒリリとしたキレをもたらしています。ニューヨーカーならではの冷ややかな感性、ストリート育ちのコンクリートサウンドは常に勢いに満ち溢れており、メタル馬鹿一直線のように感じるがリフワークの鋭いキレ、バイオレントでメロディアスなソロワークの流麗さ、攻撃力の高い強靭でリズミカルなリズムプレイのクールさ、どれも洗練された印象をもつし、出涸らしの出まくった英国サウンドを模倣しているだけではないのがカッコいい。彼らの代表作といえば後の活躍を考えると無理があるかもしれないが、この時代ならではのUSシーンの底力を感じて欲しいですね。


OVERDRIVE - Metal Attack ★★ (2016-04-18 13:20:00)

スウェーデン産ツインギター編成による5人組が1983年リリースした1st。ド派手なツインギターを主軸にメロディアスかつパワフルなHM/HRを披露、NWOBHM風味の攻撃性や北欧ならではのポップフィーリングを盛り込みつつ、クラシカルさもあるリードプレイが華を添えており、バックの演奏は稚拙な面もあれどダイナミックな爽快感さえ携えている。しかし肝心要のリードシンガーのパフォーマンスがクオリティをダダ下がりさせており、そのあたりが大きく評価を分けるのでしょうが、スケールの大きなメロディックHM/HRサウンドをマニアにはたまらんモノがあり、そのあたりに理解のある良識なファンなら手を出しても損はしないでしょう。


OBSESSION - Scarred for Life ★★★ (2016-04-18 13:00:41)

マイク・ヴェセーラがフロントマンを飾る事で知られるコネチカット出身のツンギター編成5人組による1st。あのエニグマからリリースされている事に感慨深いものが個人的にはありますね(涙)メイデン、プリーストといった王道サウンドを下地に当時としても古臭い音と言われた実直な鋼鉄サウンドは、チョイ前にリリースされたミニアルバム同様、シャープでエネルギッシュな正統派サウンドを披露。バタバタとしたリズムにはUS産パワーメタルの味わいがありますが、L.Aあたりのバンド群とは一線を画すヨーロピアンな響きがバンドの肝でしょう。マイクのハイトーンを武器に鉛色に輝きを放つアングラ臭漂うコンクリートメタルはなかなかの品質と保っていますよ。お約束感満載だけど疾走ナンバーの持って生き方とは、やっぱり好きですね。


ANVIL - Anvil is Anvil ★★ (2016-04-17 13:36:01)

アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~、ドキュメンタリー映画として秀逸な出来栄えだったと今もってあの感動を噛みしめることもあるし、一メタルファンとしてよりも人として胸打つものがありましたね。その後、活動も順調なようでうれしい限りです。苦節云十年メタルを愛し演奏を続けてきた彼ら、時代に取り残され活動がどんなに縮小しようとも変わることのなかった方向性にブレなど一切なく今作でも不滅のメタル愛を貫いてきました。ヘヴィなミドルナンバーだがポップフィーリングも忘れない剛毅なアンヴィル節を堪能できる①で始まり、パワーメタルな疾走感が心地よいお約束な②、ヘヴィだが爽快感がカナダらしいミッドテンポの③ノリのよいロックロールな④と続きアンヴィルらしい魅力が詰まったお約束ナンバーを披露、日本盤のボートラ『You Don't Know What It's Like』今までないないようなタイプの曲を用意しギミックなしのパワフルな演奏を轟かしていますね。今さら流行るような音楽じゃないし、何か新しいものを構築するわけでもない、派手さも極端な仕掛けも、媚を売るキャッチネスさも何もないんだけど、でもこれがメタルじゃないですかね。そう言わざるを得ない年季の入った音楽性には尊敬と共に猛烈な愛着を覚えずにはいられません。


EXISTANCE - Steel Alive ★★★ (2016-04-16 14:05:28)

フレンチメタルの礎を築いたバンド『H-BOMB』のシンガーだったダイダー・イザートを父に持つジュリアン・イザートがVo.Gで牽引するバンドが、あのMausoleum Recordsより2014年にリリースした1st。欧州産ならではの湿り気を帯びた哀愁のツインリードにメイデンよろしくなリズム、情緒あふれるNWOBHM風味満点の正統派HM/HRサウンドはノスタルジーをくすぐるだけではない躍動感に満ちており、これまた湿った歌メロと艶のある歌声が官能的な響きを聞かせ実に有機的な熱き情熱を滾らせています。ギターソロやキメのフレーズなどにも英国的なニュアンスをぶち込み、ともすればエイドリアン・スミスがやりそうなフレーズなんかを持ってきて没個性化も知れませんが、シリアスな音楽性には合致しており、ある意味、それらを最大限に生かし多様な楽曲を用意しています。湿り気に軽快さを兼ね備えたハードな曲のみならずソフトな面をフォローする曲にも、正統派HM/HRバンドならではのダンディズム溢れる屈強さが見られ実に頼もしい限りですね。堅実な音楽性は地味かもしれませんが、若い方にこそ触れて欲しい、普遍の音楽性の中にあるメタルの真髄を垣間見て欲しいですね。


RAZORMAID - First Cutt ★★★ (2016-04-16 13:44:36)

ネヴァタ州出身のちにアクセプトのデヴィット・リースらと『BANGALORE CHOIR』を結成するギタリストのカート・マイケル、ジョン・カークなどが在籍する事で知られるアメリカンメロディアスHM/HRバンドが1987年にリリースした1st。ヴォーカルハーモニー大切にしたメロディックなスタイルも二本ギターを主軸とした曲作りに終始しており、実にエッジのたった男臭い一品として仕上げており、特にリードギターのカートのプレイは中々のギター巧者だ。華やかさを損なわないアレンジとハードさのバランス感覚の巧さなど、同時期活躍していたDOKKEN、ICON、KING KOBRAあたりを想起させるものであり、そのあたりのギターオリエンテッドなスタイルのHM/HRサウンドが好きな方にはたまらん物があるでしょう(歌い手もかなりの実力派で安心して聞いていられるのも好印象)しかしこういったバンドが自主制作で消えるあたりにアメリカの層の厚さを感じずにはいられませんね。


EXODIA - Hellbringer ★★★ (2016-04-16 13:25:27)

スペインはヴァレンシア出身の5人組による2nd。破壊力満点、殺傷力の高いリフワークが冴えわたる突破力に優れた楽曲にはスラッシャーなら首の疼きも止まらない魅力が詰まっており、思わずシンガロングしたくなるような男臭いパートなども用意、基本はダイハードなスラッシュナンバーだが全体的にキャッチーさも盛り込まれておりマニアならずともガッツポーズが出るでしょうね。その瞬発力の高い楽曲を彩るのがツインギターのセンス溢れるフレージングの賜物、スリリングだが一聴して飛び込んでくる刺激的な即効性の高さに魅了されますね。また大衆演劇のような泣け泣け泣けのフレーズではないメロディックなパートもふんだんに盛り込んでくるので音楽的魅力が過激さやスピード感だけではないのも見逃せません。屋台骨を支えるリズムプレイも強靭なビートを叩き出し好戦的な高揚感を煽り立てるのがカッコいいですね。


ALKOHOLIZER - Drunk Or Dead... ★★★ (2016-04-15 13:37:00)

イタリアはサルディーニャ出身のツインギターを擁する4人組が2009年にリリースした1st。ドカドカと爆裂するハードコアナンバーは勿論、クランチーなリフワークが冴える楽曲やスピーディー極まりない首の疼きも止まらぬ80年代型のピュアスラッシュナンバーを披露、バンドのコンセプトからはタンカード的なノリも感じるが、イーブルなスレイヤーやディストラクション的なニュアンスも強く、ひたすらに突っ走る突貫型スラッシュメタルのオンパレードにマニアならニヤニヤとさせられるでしょう。アルバムのランニングタイムも10曲入りで32分30秒チョイですからね、スパーンと駆け抜けていきますよ。視聴後の爽快感は中々のものでしたね。


GAME OVER - Burst Into the Quiet ★★★ (2016-04-15 13:22:23)

イタリヤが生んだツインギター編成の4人組によるヤングスラッシャーの2nd。まずは抜けのよいクリアーな音質が良いですね。小気味よく刻まれる鋭さとキャッチネスさも兼ね備えたリフワークとリズムが心地よく駆け抜け、過激だが感触のよいクランチーなスラッシュサウンドを披露。緊張感を滾らせつつもフックのある展開を設け圧倒的なダイナミズムと小手先のテクニックに走らない快活さは痛快極まりないですね。また、頭を振りながら口ずさめるようなコーラスパートもあり、高揚感もハンパなく若いのに曲作りの巧さも冴えていますよ。


FUELED BY FIRE - Plunging Into Darkness ★★★ (2016-04-15 12:46:21)

速さに加え過激さと鋭さも増した2nd。グイグイと押しまくるアグレッシブなリフワークが冴えわたるスラッシューナンバーを引っ提げ、その空間を切り裂くが如きテクニカルなソロが耳を惹きますね。前作で感じたドラマティックなフレーズがわりと目についた楽曲が減った分、少し物足りなさを覚えなくもないが、ダイハードな男たちが繰り広げるスラッシュサウンドは破壊力満点だ。スピーディーだが重量感を損ないバランス感覚にも優れており、気合いの入った演奏は、質の高い楽曲同様、聴きごたえがありますね。


JAGUAR - Metal X ★★★ (2016-04-14 15:03:27)

多くのスラッシュメタル勢に影響を与えたといわれる英国が生んだスピードHM/HRバンドが2014年にリリースしたアルバム。ご多分にもれず往年のスタイルを順当に引き継いだスピードHM/HRサウンドを披露。新たなる発見など幾度なくとも、このスピード感を盛りたてるガッツ溢れる演出と英国的な湿り気を帯びたメロディが絡みあう展開にマニアならずとも焦がれる面はあるかと思います。今のご時世もっと過激でスピーディーな楽曲は山ほどあるし、これのどこがスピーディーなんだと突っ込まれたな返す言葉などありませんが、タイトなリズムとエッジの効いたギターリフの心地よさ、そしてシンプルゆえに誤魔化しのきかない分、力強さと速さにこだわった展開はこのバンドならではの魅力が詰まっているでしょう。ラストに収録されている『Stormchild 2014 』は往年のデモやコンピに提供した楽曲のリメイクですね。


Reign of Fury - Death Be Thy Shepherd ★★★ (2016-04-14 14:41:13)

英国出身の若手スピード/スラッシュHM/HRバンドの2nd。歌い手がかなりメタリカしていて面白い。楽曲もその辺りのスラッシュサウンドを下地に、流麗なメロディを奏でる叙情味満点のツインリードと高速回転するリフワークはアッパーな楽曲と相性も抜群。最近の若手同様、非常に分かりやすい歌メロも用意し聞きやすくまとめあげていますね。そのオシャレ感がオッサンには少々鼻につくのですが、先人達が作り上げた音楽性を解体、再構築する様の手腕はよくかなりのセンスを擁するし勉強している証拠。8曲入りで60分のボリュームによるドラマティックな展開の楽曲ながらも、パッと聞いてスッと入ってくる分かりやすさと高揚感がこのバンド最大の肝なのでしょう。パワー負けしない気合いの入った歌声、快活さを演出するエッジのたったギターサウンドと豪胆に畳み掛けるリズムプレイの数々にはマニアならずとも興奮しますよね。


HOLY MOSES - The New Machine of Liechtenstein ★★ (2016-04-12 14:26:42)

今では信じられないでしょうが、当時は完全にイロモノ的な扱いを受けていたこのバンド、サビーネ嬢が女性なのに濁声一本ってのも支持されなかったというのもありましたね。またドイツってのも格下扱いを受けていた事を覚えています、更にはスラッシュだから、その差別的待遇は更なる拍車を掛けていました。当時、このバンドなんて良識のあるメタルファンからはケチョンケチョンの扱いを受けていた事を鮮明に覚えています。世に出たのが早すぎた、今はそう感じずにはいられません。1989年リリースの3rdですが、時流に流されることなく自らが進むべき道をばく進、ジャーマンらしい生真面目なアレンジを際立たせるメロディックなギターは聴き応え充分、細かく刻まれるリフワークやベースとのユニゾンプレイなど艶やかで、ある意味聴き易さを演出していますね。しかし妙に耳障りな軽めのスネアの音に馴染めず、重量感の欠落が個人的には聴いていてイライラと腹が立ってくるのが大幅なマイナスポイント。楽曲やアレンジにおける完成度の高さがあるだけに残念な気持ちにはなりますが、切迫感溢れるサビーネ嬢のカミソリシャウティングがグイグイと引っ張っていき、邪悪で退廃的なサウンドの一翼を担っていますね。ウリ・カッシュの熱演を削いだミックスにおいて評価を分けそうですが(良く聴くとかなり高度なレベルのリズムプレイをベースと供に行い前作よりも更にパワーアップしているので…無念じゃ…涙)メロディックなパワーメタルよりの今作も前作同様聴き応えのある力作ですね


HOLY MOSES - Queen of Siam ★★ (2016-04-12 14:00:23)

元祖デスヴォイス女性シンガーとして、その名を知られるサビーネ・クラッセンを擁する女性シンガーをフロントに据え置いたアーセン出身の古参ジャーマンスラッシャーの記念すべき1st。次作と比べるとまだまだ大人しいオーソドックスなメタル寄りの音楽性を披露しており、激烈さは薄目ですが、ジャーマン由来の剛毅なプレイを従え獰猛に威嚇するサビーネ嬢の歌声を中心としたバイオレントな作風を貫いており、後の片鱗を伺わせております。ドイツのバンドらしい、遊び心を排した生真面目なサウンドは面白い面白くないは別として安心して聴いてられますね。


FUELED BY FIRE - Spread the Fire ★★★ (2016-04-12 13:45:18)

アメリカの古参レーベル『Metal Blade Records』が目を付けただけの事はありますね。ヒロイズム溢れる扇情的なツインリードからはメイデン、プリーストと言った王道サウンドを踏襲しつつ、NWOBHM由来の高速リフを豪快に聴かせる辺りにメタリカは勿論、ベイエリア辺りのオールドスラッシャーを下地とした色の濃さが出ていますね。80年代型のスピード/スラッシュメタルのいいとこ取りな音楽性は、この手のスタイルが好きなモノにとって安定のブランドであり、キャッチーなリフワークの旨味と良く動き回るベースの逞しさ、少々音質に問題はありますがドラムも屋台骨をしっかりと支え勇ましく突進、昨今のメタルシーンにおける、やりすぎ感を考えると、これからスラッシュメタルを聴いてみようと思う方の入門編として最適でしょうね。


SHOGUN - 31 Days ★★ (2016-04-11 14:42:40)

英国風味溢れる哀愁のメロディは聴こえてきますが、キーボードをフューチャーしたライトな作風に舵を切った2nd。コマーシャル性を高めた音楽性は随分とイメージを変えましたが、前作でもある程度この方向性に進む気配はあったのですがTOKYO BLADEの流れを期待をすると肩透かしを喰らう一品かもしれません。キーボードが前に出た事により、泣きまくる哀愁系のギターフレーズは大幅に減退、軽めのスネアに代表されるバブリーなリズムプレイ、シンプルなリフワークなど華やかさと堅実さの融合具合が評価の分かれ目でしょう。BON JOVIの1st路線を英国人がやりました的な感覚が漂い、コーラスワークや唄メロの持って行き方などは興味の引かれる所ですが、この手の音楽性としては少々練り込み不足も目に付きますかね。どんなにライトな作風に進もうとも隠しきれない英国の血がマニア心をくすぐる一品でしょう。メロディックな英国HM/HR好きなら聴いて損はしないでしょうね


SHOGUN - Shogun ★★★ (2016-04-11 14:16:59)

音楽性の相違などで空中分解したTOKYO BLADEのアンディ・ライトンは同じくTOKYO BLADEのシンガーだったアラン・マーシュに声を掛けCHINATOWNのギタリストのダニー・グウィリム等と供に新たに結成したのがこのバンド。テレビ東京に番組を提供する制作会社が喜びそうな日本大好きぶりが窺い知れるバンド名もTOKYO BLADE譲りと、親しみを持って迎え入れたい所ですね。NWOBHM仕込みの哀愁系サウンドとキャッチネスさを共存させたソリッドなナンバーから甘口のナンバーまで収録と懐の深い作風を披露。1986年という時代背景や分裂前のTOKYO BLADEの方向性を巧みに取り込みつつも、華やかな派手さは抑え気味の素朴な雰囲気は英国的なニュアンスを十分に醸し出している。そこにマイルドだが湿った歌声もロックな熱を帯びており、泣かせるエモーショナルなギターとの絡みも上々で、それなりの音楽的スケールの大きさを堪能できる瞬間がカッコいいですね。個人的にはエッジの効いたメタリックなナンバーと甘口な楽曲の収録順やヌルイ音質に少々苦言を呈したくなりますが、お好みで聴けば不満は概ね解消できるので問題なしです。広がりのある音楽性は後期NWOBHM群の一つとしては、皆が進んだ方向性とも言えるので時代背景を考えて聴くと興味深さも倍増しますね。NWOBHMブームも過ぎ去り英国ではHM/HRシーンなど壊滅的な状況の中で暗中模索を繰り返し、その中で多彩な音楽性が反映された意欲作。暗く湿った英国風メロディアスHM/HRサウンドの中に適度な明るさも持ち込んだ作風はマニアならずとも一度を試してみたくなる一品ですね。


OVERKILL - Ironbound ★★★ (2016-04-09 18:34:01)

毎度おなじみな髑髏のキャラクターに魅入られ、何となく購入したのが今作。それまでの期間、彼らの作品に触れたのは90年代の頭くらいだったので衝動買いも甚だしいのですが、いやー恐れ入りましたね。当時はマイナーメタルや再発もんばかりを聴いていたので、まずはバリバリのメジャーどころが出す音の良さと迫力に耳がもってかれました。すげぇ迫力だなとチョット引いてまう位の勇壮さに慄かされた強力無比な一品。速射砲のように弾き出される安定感抜群のドラミングに魅入られ、バキバキゴキゴキとした芯の強い弾力のあるベースのカッコ良さ、ジャギジャギと汚らしい激音カミソリギターのキレたるや、近づく事も許されない空間を切り裂く切れ味の鋭さに興奮されっぱなし、ヘヴィネスさや怪しげなフレーズを持ち込み、さらにはここぞとばかりに設けられた扇情的なギタープレイに数々に魅了されましたね。正直、こんなに上手いバンドだったかと驚かされました。その印象を強く持たされたのは歌い手が披露した圧巻のパフォーマンス、激烈なスラッシュサウンドを従え、一歩も引くことなくガッツリと歌い込む姿にちょっとした感動を覚えました。ご無沙汰していたらこんな卓越したバンドサウンドを醸し出しているとは、購入当時は相当聴きこみましたね。無慈悲なバイオレントさは王道USスラッシュだし、湿り気を帯びたメロディは欧州産のパワーメタルにも通ずる魅力があり、その王道的流れを巧みに継承しつつも時代性に合わせた音楽性、極端なアグレッション等も持ち込まなくとも、十分すぎる程の攻撃性を兼ね備えており、ダークな叙情性と妖しげな世界観を巧みに演出した音楽性は彼らの専売特許といっても過言ではない程の仕上がりを感じさえてもらいました。金属が擦れ合うノイジーさとクリアーさが絶妙なバランス感覚で聴かせているのが好きですね。


TRUST - Rock 'n' Roll ★★ (2016-04-09 18:09:07)

アルバムタイトルそのまんまな作風にリニューアルされた1984年リリースのアルバム。軽快なビート、ゴキゲンな曲調を気持ちよく歌い演奏する様が微笑ましい一品。鍵盤楽器のみならずサックスまでも飛び出し終始ゴキゲン麗しロックサウンドを披露。個人的には少々エッジ不足で喰い足りないのですが、KISSばりのコマーシャルリズムを確立、皆で大合唱したくなるようなロックアンセムも収録とフランス語の語感も気にさせない快活さを演出した方向性は、ある意味正解かと思います。メタル度を薄まったがメジャー感も滲み出ており、等身大の魅力が伝わってきますね。L.A界隈の若手バンドにも負けない親しみやすい感触のアルバムをリリースするも活動は一旦停止。1988年あたりにLIVEアルバムをだしますが、その熱狂ぶりは興味深いものがありましたね(MCでボンジュールと飛び出す辺りが新鮮でした)。その後も不安定な状況が続きますが現在も活動を継続しているレジェンダリィーなフレンチメタルの生き字引たる彼らの遍歴に触れるのも一興ですよ。


TRUST - Man's Trap ★★★ (2016-04-08 16:20:16)

ドラマーのニコ・マクブレインが抜け、代わりに参加したのがクライブ・バーというアイアン・メイデン人脈、どのような経緯で参加したのかは分かりませんが、オープニングからクライブらしいパワフルなドラミングが耳を惹きますね。前作も英語バージョンがあり、今作のフランス語ヴァージョンが「Ideal」のちに「Trust」に変わったのか?そして本来は1stが「L'élite」だったのに再発時には「Trust」になり、今作のフランス語ヴァージョンがこちらの自動登録では「TrustIV」となっていますね。ややこしい話でなんだか間違えて作品を購入しそうになるのですが、今作は今までの流れを踏襲しつつも、よりメリハリの効いたアレンジが冴え渡り、明るいノリと独特の哀愁味が加味されよりスケールの大きさをアピール、十分メジャーシーンに打って出れる作風にまとめ上げてきましたね。NWOBHMの影響を受けつつもブルース色を感じさせない陽性さがこのバンドの味なんでしょう。もう少し泣いてくれた方が個人的には好みですが、親しみやすいリフワークと豪快なノリも好きだし、時折扇情的なフレーズでギターが絡んでくるパートはやっぱり好きですね。


TRUST - Marche ou crève ★★ (2016-04-08 16:03:56)

今作でドラムを叩いているのは、ニコ・マクブレインでして、見事にメイデンファミリーツリーに名前を残す事になった彼らの3rd。前作の路線を推し進めつつも唄メロなんかは工夫を凝らしており、陽気で大味なノリに鋭さを加えれており、いい意味で親しみやすいリフワークとの絡みも上々で①なんて割とお気に入りのナンバーだったりします。全般的なスケールアップが功を奏しアルバムを通して聴いてもグズグズにならない展開や流れ、ソロパートのカッコ良さなど大いに興味が惹かれる場面が増えた事がバンドの充実ぶりを物語っていますかね。


TRUST - Répression ★★ (2016-04-08 15:53:01)

元祖フランス産HM/HRバンドのTRUSTが1980年にリリースした2nd。勃興したNWOBHMの流れにのる前作よりも勢いのました作風は英語盤を出すほどの出世作。おっさん臭い歌声が目一杯ロックしているのに暑苦しさを感じ、曲調も意外と陽気なノリで、独特の硬質感がありチョット不思議な感覚に囚われますね。ダイナミックなノリと親しみやすい大味な曲調、そのバランス感覚が評価の分かれ目ですが、後にアンスラックスが①をカヴァーしてチョット話題なったのも懐かしいですね。


MYSTERY BLUE - Mystery Blue ★★★ (2016-04-06 14:45:55)

70年代の後期に結成されたフランスはストラスブール出身のバンドが1984年にリリースした1st。不安定なハイトーンヴォイスと怪しい演奏、更にはペシャンペシャンの音質と厳しい作品なんですが、時代は1984年、NWOBHMも末期、出している音はNWOBHM直系のスタイルにフランスならではの高貴に香るメロディが聴こえると実はマニア筋にとっては、たまらず手に取りたくなる聴き応えのある一枚。個人的にはロマンシズム溢れる扇情的なフレージングが涙を誘う⑧などは、年に一度は無性に聴きたくなる一品ですね。フランス語の語感が苦手な人も彼等は英詩なので、その面はクリアー、NWOBHM的なニュアンスの強い攻撃性と欧州産ならではの湿度のある哀愁のメロディには大いに引き寄せられるモノがあるでしょう。1989年に一旦活動を停止しますが1995年に復活、今はフロントを女性シンガーに変更、時代に合わせ音楽性をアップデートしつつも根幹の音楽性は変わらず、哀愁の正統派HM/HRサウンドを聞かせていますので、今作と合わせて聴いて欲しいですね。ある意味、彼等もフレンチメタルの元祖だし、シーンの礎を築いたバンドの一つです。フランスのメタルシーンを垣間見る意味も込めておススメしたい一枚ですね。


TRUST - L'Élite ★★ (2016-04-06 14:16:24)

フランスのメタルシーンを語る上では外す事の出来ない彼らが1979年にリリースした1st。ロンドンレコーディングの影響もあるのか当時のシーンを垣間見ることができる活きのいい①で幕が開けますが、まだまだ音楽性が確立されておらず②③と微妙な曲が続き、中盤で盛り返すし⑧ではAC/DCのカヴァーありといろんなタイプの楽曲が収録されています。全てにおいて荒削りだしまだまだ垢抜けないマイナーバンドの一郡ではありますが埃っぽいNWOBHMの香りがフランスからも漂ってくるとは感慨深いものがありますね。


Кипелов(KIPELOV) - Жить вопреки ★★★ (2016-04-03 14:11:56)

LIVEなどではアーリアの楽曲も演奏したりと、元の○○の肩書が必要なのかも知れませんが、今作のようなワールドワイドな作品を聴かされたら必要ないんじゃないかなと思いますね。むしろアーリアの方がロシア民謡的なフォーキーさやクラシックに根差したメロディなんかを露骨に取り込むので、こちらの方が洗練されてスッキリとした印象を持ちますね。前作から6年ぶりにリリースされた2枚目のアルバム。主役たるヴァレリー・キプロフの歌声を健在、ロシアのクラウス・マイネが歌うは、メランコリックなメロディを導入したロシアンバロックHM/HR、お国柄固有の音楽性の上を駆け抜ける鋭さをました音像、攻撃性と供に豊潤なメロディが醸し出すロシアンメタルバンドが放つマイナー臭と、大手メジャーから出てもおかしくないワールドワイドな音楽性とのバランス感覚が絶妙でイントロ①から②の流れなど荘厳かつダイナミックなサウンドに圧倒されるでしょう(有名なクラシックナンバーを引用していますね)またパワフルかつキャッチーなリフワークが耳を惹く大衆性を纏った③の分かり易さなど、アーリア同様ロシアンメタルの魅力を如実に伝えていますね。クラシカルなHM/HRの要素を盛り込みつつも、より現代的なスタイルで唄を中心とした作りは主役たるヴァレリー・キプロフの魅力を前面に押し出した結果でしょう。良くも悪くも前作でアクの強いプレイで存在感を見せつけたヴィクター・スモルスキーがいない分、スッキリとした印象を受けるのが評価を分けるのかも知れませんね。日本国内での脆弱な流通において、手に入れるのも困難な作品かも知れませんが、普遍の様式美系正統派サウンドが好きな方なら聴いて欲しいですね。


Кипелов(KIPELOV) - Реки времён(The River of Time) ★★★ (2016-04-02 15:08:05)

ロシアンメタルの皇帝、我らがアーリアのシンガーを長年務めたヴァレリー・キプロフが満を持して世に放った1st。そのクラウス・マイネを彷彿とさせる艶やかで張りのあるウエッティな歌声は健在、フック富んだ哀愁のメロディを歌い上げる姿は圧巻の一言、ミステリアスかつダークな質感に彩られたソリッドでストロングな王道も王道を突き進む正統派サウンドを引っ提げ極上のパフォーマンスを披露してくれました。その様はまさにパワフルかつメタリックなHM/HRの覇道を極めようとする姿勢に圧倒されっぱなし、強靭リズムプレイの上を魅力的なリードプレイが駆け抜けていきますが②~⑧ではマインド・オデッセイやレイジのギタリストとして知られるベラルーシ出身のヴィクター・スモルスキーがリードギターとして客演、そのトリッキーかつテクニカルな技巧を駆使したプレイで華を添えてくれますね。これといった大掛かりな仕掛けはありませんが、今の時代にアジャストしつつも、HM/HRの源流から外れる事のない音楽性は流石ですね。9曲入り48分ってのも丁度よい尺ですなぁ。アーリアのファンは勿論ですが正統派メタルマニアなら一聴の価値ありですね。


LETTER X - Born into Darkness ★★★ (2016-03-29 13:14:06)

早くもVoが脱退、新たにマイケル・ボーマンを迎えリリースしたのが2nd。前作で示したQUEENSRYCHE風の密度の濃い王道メタルを継承、シンガーの質も変わり、唄メロはボーマンが手掛けたのかフックに富んだ美メロが満載、やや甘口になったと捕える向きもあるが、時には優美に、そして胸打つ哀愁のメロディが聴き手を掴んで離さないでしょう、また洗練度をアップさせたカチッまとめたミックスが功を奏していますね。前作同様一曲の完成度の高さは健在、プログレメタル的な要素を加味しつつも複雑になり過ぎないアレンジとキャッチーで耳馴染みのよいメロディ、聴きこむほどに深い音楽性に感嘆させられますね。速い曲でスカッとしたい、思いっきり頭を振りたいという方にはおススメしませんが、シリアスさを演出する冷ややかなサウンドと、ノリのよいリズムが導き出すインテリジェンス溢れる聴き易いプログレメタルは一聴の価値があるかと思いますよ。


LETTER X - Time Of The Gathering ★★★ (2016-03-29 12:56:58)

国内盤はヘヴィメタルシンジケートでお馴染みのテイチクからリリースを果たしたジャーマンHM/HRバンドの1st。いわゆる近未来的な質感のサウンドは往年のQUEENSRYCHEを想起させるもので、キーボードを効果的に使いつつ広がりのある空間を演出、拘りの構成力もバンドの魅力となり、小難しく頭でっかちな作風に陥ることなく見事の聴かせてくれる。どっしりと構えた王道感、そこに適度なコマーシャルリズムを塗すもドイツカラーがライトな方向へは導かず、密度の濃い重量感溢れるドラマティックなサウンドへと仕上げています。ツインギターが織りなす表情豊かな音楽性、クセのないハイトーンも心地よく馴染み洗練度も高いですね。昨今のシーンではあまり見かけなくなったタイプのバンドですが、メロディアスだが甘いのは嫌だ、ハードにガツンときて欲しいと思う方ならピンとくるものがあるでしょうね。


AXEL RUDI PELL - Game of Sins ★★★ (2016-03-28 13:40:51)

2014年に25周年を迎えたドイツを代表する様式美系ギタリストのソロバンドの最新作。2015年にDVD化された25周年のLIVE映像は貴重なものでかつて在籍していたSTEELER時代の曲や、ジェフ・スコット・ソート、ロブ・ロック・ヨルグ・マイケル等を始めとした歴代メンバーによる再現、後半は豪華ゲストシンガーを迎えアクセルが影響を受けたミュージシャンのカヴァー(歌い手はジョン・ロートン、ドゥギー・ホワイト、ロニー・アトキンス、グラハム・ボネット等)そんなノリに乗っている男の最新作は従来通りのリッチー・ブラックモア愛溢れるお約束の一枚。近作収録の曲をシャッフルされて聴いても違和感のない筋の通った作風は、新鮮味は皆無、しかし究極のマンネリズム漂う威厳溢れる伝統芸能に改めてひれ伏しました。一貫した音楽性、極端なスピードナンバーやキャッチーなポップソングも用意しない初志貫徹とした姿は、マニアの心をガッツリと掴んで離さないでしょう。この手の曲を聴き然したる興奮は幾度覚えないのですが、HM/HRの側面を支えたジャンルが消え入りそうな昨今だからこそ、若い人にこそ知って欲しい作品ではありますね。頭からケツまでライダーキックにスペシュウム光線みたいな曲のアルバムも馴染みやすくて良いが、じっくりと耳を傾けマジカルな世界観にドップリと浸かってみるのも良いのではないでしょうか。徹底した初期RAINBOWや様式美サバスに倒錯した世界観は中々のモノですよ。唄は上手いが熱くマイルドなジョニー・ジョエリがこの世界観に適任かは微妙かもしれませんが、彼のパフォーマンスはけして作品のクオリティを下げるものではなく、フックのあるメロをパワフルに歌い上げるパフォーマンスは、灼熱のシンガーとして地味なアクセルサウンドを沸々と燃え上がらせていますよ。ドイツのみならず、欧州を股にかけ人気を誇るレジェンダリーな男の最新作、どこまでも熱く迸っていますね。カッコエエわ。


DOKKEN - Broken Bones ★★ (2016-03-28 13:01:36)

知らないうちにヒッソリとリリースされた印象が強いドッケンと言うバンド体制ラスト宣言もされた2012年のアルバム。(商店街にある何年たっても閉まらない量販店の閉店セールかと思ったら今のところ本当にリリースはないみたいですね)熱心なギタリストならジョン・レヴィンのギターが余りにもジョージしすぎて気になるなぁと不満も覚えるし、衰えを隠せない主役たるドンの歌声も新鮮味がない、気になる事だらけだったりしますが、①②と往年の空気を纏った曲でアルバムの幕が開け往年のサウンドを期待するファンにとってはマズマズのスタートとなる。個人的には③のようなヘヴィなリズムに厚みのあるコーラスを設けて、扇情的な哀愁のメロディを歌う曲こそドッケンと思っているので逆に無難に置きにいった①②が『Erase the Slate』同様のニュアンスがあり、少々のめり込めないのが一番難点だったりします。③以降ドッケン節を搭載したヘヴィかつメロウなミドルナンバーが続き、曲調的にもモダンな時代を含め、今までの集大成的なニュアンスを抱かせ、地味な印象を拭えませんが、ジョン・レヴィンの今風の洗練されたギターは聴き応えがありますね。往年の攻撃的なギターに絡む甘美なメロディを期待すると厳しいし、そもそも即効性の高い曲も用意されていません。黄金期を知るファンや、かつての音楽性を求めるファンには厳しい作風だしラストアルバムと言われると尚更感慨深いものもこみ上げますが、でもサビメロなどはやはりドッケン節だ。個人的にも曲順やもうチョイ分かりやすい曲を放り込むんだ方が取っつき易い、眠気も誘発しないのにと残念な気分に浸る事にはなりますが、一曲の完成度はけっして低くはなく景気付けに①②を聴き③⑦⑧⑨⑩⑪あたりは割と摘まみ食いしたくなる佳曲ですね。


Takashi - Kamikaze Killers ★★★ (2016-03-26 15:33:13)

NY出身の5人組によるEPが今年に入り復刻、元は4曲入りでしたがCD化に伴い、あのMausoleum Recordsからリリースされたオムニバス『Metal over America』から2曲プラスにデモ2曲追加の8曲入りで2016年2月にリリース。ずっと忘れていたバンドだったのですが、今から4~5年前に懇意にいしていた貴重なメタル仲間から『タカハシ復活したぞ』と一報が入る興奮しすぎてタカシをタカハシと言い間違えるくらいのビックニュースなのかは分かりませんがドエラいテンションが高かった事を思い出します。そして何の復活だったのか?今持って知る由もないのですが、数年後こうしてこの作品がよもや世に出るとは…共有できるツールが増えた副産物の成せる技なのか恐ろしい時代になったなぁと感慨深いものがありますね。誰も知らんし誰が買うねんである。復刻に合わせ久しぶりにオムニバスを引っ張り出し『Kill Or Be Killed』を聴いたのですが、紹介文にあったヴァージンスタイルロックという文言に、そんな音楽性だったかいなぁと思いを馳せながら購入を決意。その成果はマイナーメタルもマイナーな世界観、ボン・ジョヴィ感覚で付けたのかタカシというバンド名、そのオフザケ感とは裏腹な見た目はグラマラスなんですが、意外と硬派で真っ当な音楽性に、なんとも言えぬヌルッとした感覚を味わう微妙な空気感の一品。平坦な音質のせいもあるがフックに乏しい歌メロと単調なリフワークとリズムなど片目閉じて聴い貰わなんとイケないような作品なんですが、マイナーメタルマニアの血が騒ぎ、こんな所が好きだと、マイナス部分よりも自分の好みに合わせアジャスト出来るストライクゾーンの広さに恨み節も出ます。行列のできる名店に並び、せっかく食べる機会に巡り合わせたのに、定番メニューを外すヘソ曲りな真のカブキ者を自負する猛者限定の一品ですね。


KREYSON - Křižáci ★★★ (2016-03-23 12:54:16)

国内盤はビクターからリリースされていますね。こちらの登録はチェコ盤です。前作はプロデューサーに我らがロックンロルフ船長を迎え制作されたのですが、今作はプロデューサーは違えど、前作で示した北欧寄りのパワーメタル路線をそのまま踏襲、十字軍と言うシリアスなコンセプトを念頭に置き、突破力のある勇壮なメロディを主軸に様式美系のパワーメタルサウンドを披露。瑞々しいヴォーカルハーモニーだが、線の細い歌声にイマイチ頼りなさを感じてしますが、パッショネイト溢れるハードな曲は勿論だが、バラードなどでは顕著に表れる悲哀を込めたメロディを奏でるギターやキーボードの持つ冷ややかな質感の美しさ、欧州産ならではの泣きと感情を揺さぶる旋律にグッと引き寄せられるものがありますね。アレンジや楽曲も前作より練り上げられた印象もあり、共産圏ならではのチープな音作りではありますが、この冷ややかな空気はお国柄の成せる技なんでしょうね。たまに聴きたくなるクセが凄い好きです


AMAZE ME - Wonderland ★★ (2016-03-23 12:23:10)

スウェーデンのハートポッププロジェクトの3rd。国内盤も1998年にリリースされていますね。爽快でハードなサウンドを前面に出しつつも叙情性を兼ね備えたポップでキャッチーな北欧風サウンドを全開に吹かせる一品。アメリカンな要素も盛り込み淡白ではありますがTHE北欧なベタベタな甘さを抑え、マイルドなカフェオレ気分のハードポップ作品の完成度は相当高い。ただ全曲通して聴くとややメリハリに欠ける面が少々気にかかり、個人的にはチョイとダレるのが残念。ミックスの仕方もチト苦手です。でもドラマーが加わり打ち込み感は解消されたし、けして能天気にさせない叙情味、哀愁系のAOR調ハードサウンドが好きな方なら聴いて損はしないでしょう。


AMAZE ME - Amaze Me ★★★ (2016-03-22 13:27:44)

北欧はスウェーデン出身、コニー・リンドとピーター・ブロマンの二人によるプロジェクトの1st。北欧ならではの透明感あふれるメロディとコニーが籍を置いていたGreat King Ratなどにも通ずるブルージーさも程良く溶け合い見事に融合を果たしAOR系の歌モノハードサウンドとしては良質な部類に入る一枚です。プロジェクトにありがちな手作り感と打ち込みのリズムに、やや軽めの印象を受けますが職人肌の良く歌うギターも良いし、叙情味たっぷりの哀愁のメロディは、やはり聴いていて心地が良い。少々類型的なスタイルの曲なれど上手い歌と良いメロディがあればそれど良いと素直に思える方には強くおススメしたいですね。厚めのコーラスワーク、北欧独特の甘いトーンをエモーショナルに歌いきる姿は実に心に響きますね。北欧のAOR系バンドはクオリティが高いわ。

ちなみに我が家にあるのは13曲入り(ラスト3曲はボートラ)
こちらの自動登録とは違うので参考の為に載せます
②とか名曲なんだけどなぁ

1. Gods Gift to Women
2. You Say You never Cry
3. Help Me Through the Night
4. Tough Ain't Enough
5. Fairwarning
6. Your Lover Your Friend
7. It Seems So Hollywood
8. Next Train Back
9. Love Is Like a Fire
10. You Can't Hide
11. Fever
12. I Dream Long Distance
13. Tell Me Why


FACE TO FACE - Face to Face ★★★ (2016-03-19 13:16:29)

フレンチメタルの元祖的バンドとして語られるTrustのメンバーらフレンチメタルを支えていたメンツが顔を揃えるバンドの1st。時代は1992年、あの時代にしては随分とメジャー級のメロディックメタルを志向、起承転結のハッキリとした構成や唄を軸に何を聞かせたいかを明確にアピール、エッジの効いたテクニカルなギターソロ、煌びやかな装飾を嫌みなく飾るキーボード、音質はアレだがタイトなリズムプレイと男前な正統派HM/HRを披露、どんな曲も力いっぱい歌うシンガーのパフォーマンスは甘口のナンバーでは少々脱線気味だがハードな楽曲などでは力負けする事無く、熱の籠った歌声を聴かせ存分に存在感をアピールしていますね。アメリカで受けてメジャー級のバンドの音楽性を下地に楽曲は制作されているのでしょうが、時折垣間見るリキの入ったナンバーなどはTrustや幻のフランスのTNT辺りを想起させられ個人的にはニヤニヤとさせられました。キーボードを生かした甘めの曲でも、唄とギターが熱いよね。その噛み合わせが評価を分けるのでしょうが、洗練され過ぎないロックな感触がたまりません。


PANZER - Sálvese quien pueda - Galones de plástico ★★★ (2016-03-18 14:58:09)

唄声も音質も軽いのが残念
でもLIVEではさぞ迫力があるんだろうなと思わせる気合いの入った一曲
シャープに切れ込んでくるツインリードもカッコいい
確かにリズム隊もアグレッシブな曲調を支えていますね


PANZER - Sálvese quien pueda - Agárrate ★★★ (2016-03-18 14:55:12)

スパニッシュな情熱的プレイとクサクサのメロディに咽び泣きます
今アルバムのリーダートラックと言っても差し支えのない出来栄えですね


PANZER(SPAIN) - Sálvese quien pueda ★★★ (2016-03-18 14:53:55)

キーボードが脱退、ツインギター編成に変更、そのメンバーチェンジが音楽性に反映されたのか前作よりのハードでソリッドな要素が増量、より逞しい音楽性へと路線変更。くっさくさ哀愁のメロディが泣かせるシャープな疾走ナンバー②など顕著にその方向性が示されているでしょう。NWOBHM勢の影響下も大な新たなる音楽性、今後も度重なるメンバーチェンジと音楽性のプチリニューアルを行い、今一つ腰の座りが悪いバンドだなぁと思うのですが、悪い方向に傾いているのではななく良い方向性に進んでいるので時系列で聴くと、当時のメタルシーンの遍歴が分かるような気がするので面白いですよ。


PANZER(SPAIN) - Caballeros de sangre ★★★ (2016-03-18 14:45:03)

叙情派路線の初期作風とプリーストよろしくな前作の方向性を上手く掛け合わせた4th。またメンバーチェンジが行われる腰の据わりの悪さはありますが、哀愁度とキャッチネスさを感じさせる扇情的なメロディとメタリックなサウンドメイクは聴き応えたっぷり、泣かせつつも甘口にならない熱の籠ったプレイの数々にグッと惹き寄せられましたね。NWOBHMに通ずる攻撃的な面とシンプルな構成故に打ち出される分かり易さの黄金比、③みたいな曲を聴かされるとニヤニヤとさせられますね。彼らの集大成にてラスト作となったのは残念ですが、80年代型HM/HRの美点が詰まった力作に変わりはありませんよ。でもクサレマニアご用達ですけどね。メジャー級の作風に親しんでいる方にはチョイと敷居が高いような気がします。でもこのクセがたまりませんね。


PANZER(SPAIN) - Toca madera ★★★ (2016-03-18 14:33:01)

時代は1985年、その時代背景を巧みに取り込んだ意欲作。JP譲りのシャープな切れ味をそのままに情熱的な響きはお国柄の成せる技、随所で聴ける哀愁度の高いギターのフレーズなど、まさにこのバンドならではの味わいでしょう。オーソドックス極まりない作風に終始し個性不足は否めませんが、この時代ならではの実直な音楽性とスパニッシュな血が騒ぐ熱の籠ったプレイの数々は大いに惹きつけるものがあるでしょう。


HIGH ON FIRE - Snakes for the Divine ★★★ (2016-03-16 14:02:59)

ドゥーム系と聴いていたのですが①を聴いて驚いた。ドラムが激しく連打を繰り返すスピードナンバーで幕が開けますからね、思わずトレイからCDを取り出し内容を確認しましたよ。続く②も激しいドラミングが耳を惹く曲と続き少々驚きましたが、③では深く沈みこむドゥームロックが登場、ザラついた獣性を帯びたラフな音質と猛るリズムセクションの獰猛さに身震いさせられるほどの緊張感を醸し出し、このバンドが攻撃性を孕んだ暗黒系のメタルバンドだと理解する事が出来ました。普通のメタルバンドでも聴けるような絨毯爆撃よろしくな隙間を埋め尽くすドラムプレイと、鈍重なリズムを生かしたドゥームサウンドを巧みに配し、ある意味普遍的なメタルとの接近を果たしつつも根底にあるのはブレない、あの音となるのですからヘヴィなドゥームリスナーから、ライトリスナーまで取り込む魅力に溢れているでしょう。僕は今作から下って彼らのアルバムを聴いたので、今作がそれまでの歴史とは一線を画す方向性なんだなっと理解しているのですが、初めて聴いた彼らのアルバムだけに思い入れは強いですね。リズムセクションのアプローチがここまで変わったとは驚きました。


ARGUS - Argus ★★ (2016-03-16 13:47:50)

アメリカ産のドゥーム系HM/HRバンドの1st。ドゥーム系といってもあっこまで音質を汚くしていないし、黒く濁ったドロドロ度も薄い、ある意味叙情性とパワー漲る攻撃性を強め、また緩急をつけたテンポアップする場面を設けたりと純正度は低い。その筋のマニアにはヌルイ方向性と言われそうですが、ライトリスナーな僕には丁度よい塩梅で意外と楽しめますね。軽めだが湿度のある歌い手も好きだし、少々隙間のあるリズムが逆に癖にあるし、メロディックなギターはやはり耳馴染みが良い。ズルズルとした酩酊感は薄い分、普通のメタルとして聴こえるが、分かり易さを求める人にはチト厳しいでしょう。


PHANTOM BLUE - Built to Perform ★★★ (2016-03-16 13:17:48)

デビューアルバムにて、その男勝りの迫力ある演奏が話題をさらったレディースメタルバンドの2nd。前作の方向性をさらに進化させ時代性を巧みに取り込んだ意欲作。プロデューサーにマックス・ノーマン。ギターソロの客演として⑥ではジョン・ノーラム、⑪ではマーティー・フリードマンと彼女達の意欲も見え隠れするようなラインナップ。③でシンリジィのカヴァーにも挑戦とクオリティの高い楽曲とハイテンションな演奏は本物の力強さを瑞々しく伝えるもの、ボーカルハーモニーを多用しつつも、リフ、リズムはヘヴィで硬質な感触を上手く残し、昨今のパヤパヤした女性をフロントに置いただけのバンドとは一味も二味も違う魅力を発散しています。バラードでは存分に女性らしい魅力を発散するパワフルなシンガー、ギギ姐さんのタフな歌声には惚れ惚れしますね。重量感のあるリズムの心地よさガリガリとしたギターの音色、キレのある演奏が支える重厚なアメリカンロックのカッコ良さは色褪せませんね。当時は割と毛嫌いしていた音楽性だったりするのですが流石に慣れました(むしろ昨今の旬なモノの方が馴染めません)


FRENZY - Lethal Protector ★★★ (2016-03-14 13:08:55)

スペインの『Steel Horse』のメンバーが新たに結成したバンドのEP。前身のバンドも気合いの入った正統派サウンドを轟かせていましたが、今作もその方向性を順当に継ぐもの、スピード、パワー&メロディとHM/HR三種の神器はそろい踏み、熱情がこもったスケールの大きい叙情派サウンドを披露。まさに往年のあのサウンドが好きな人にはたまらんものがあるでしょう(⑤ではレーサーXのカヴァーを収録)力強さと華やかさの対比、キャッチーでフレッシュ感たっぷりのサウンドを支える活きのいいリフワーク、テクニックを駆使したスピーディーなソロ、この強固さが気持ちがイイ、タイトなリズムプレイの数々、そしてその頂点に立つのは灼熱の喉を披露するシンガーと、ノリの良さと質の高い楽曲を爽快感に満ち溢れていますね。良く伸びパワー負けしない唄は凄い。改めて正統派は唄が命、強固なアンサンブルの上に圧巻のパフォーマンスが華を添えていますね。


PANZER(SPAIN) - Al pie del cañón ★★ (2016-03-12 14:11:08)

スペインはマドリードを拠点とする5人組による記念すべき1st。CD化されたとは言えショボイ音に萎えそうになりますが、NWOBHMの風を浴びつつもオーソドックスなHM/HRナンバーを披露。スペイン語の語感が醸し出す情熱的な響きと哀愁のメロディが聴け、ムーグ等を駆使する鍵盤プレイも随分と楽曲に彩りを与える古典的なスタイルの楽曲に思いを馳せるマニアには懐かしさがこみ上げてくるでしょうかね。時期的にも同時期シーンを支え合っていたBARON ROJOあたりが好きな方なら楽しめるでしょう。ハードなブギーと、シャッフルビート、そこに絡む哀愁と熱情に南米を血を感じますね。


Black Sheep - Black Sheep ★★★ (2016-03-09 14:42:54)

リードボーカルをルー・グラムが務めていたUS産のブルースロックバンドが1975年にリリースした1st。ルーの歌声を中心に深みのある渋目のロックを聴かせてくれます。そこに野性味と心情を映し出す機微を巧みに表現する技術に長けた演奏が絡み、哀愁のフレージングが鳴り響きしっとりと心を濡らしていきます。濁りのない清廉なバラードから歪みの効いたヘヴィブルースまで幅広く聴かせ、FREEもどきと揶揄されたらしいですが、アメリカのバンドなのであそこまでベッタリとしていないのでスッキリと味わう事が出来るでしょうかね。上手い歌に癒されたい、速弾き系のソロじゃない、トーン一発に掛けた激情を味わいたい、そんな人におススメしたい一品ですね。


MELIDIAN - Lost in the Wild ★★ (2016-03-08 13:18:07)

NYのメロディックかつオーセンティックなHM/HRバンドHellion(アン・ボイレンじゃない方ね)が前身ののバンドなのでしょうか?大半のメンバーがクレジットにあり、音楽性もその路線を引き継いだような作風に、キーボードを前に出しよりゴージャスな装飾を施したサウンドはソフトで耳触りが良い、その半面あからさまな模倣が見られ①など聴いたらRATTじゃねか、②も③も④もと聴き進むにつれアレレレレっと『どっかで聴いたことあるじゃん』と全編に渡り突っ込まずにはいられないオリジナルティの無さに眉間に皺がおもっきり深く刻まれるのですが、若いころに熱心に聴いた方向性じゃない分、個人的にはジャッジが甘くなり許しているのが不思議です。往年のバンドの曲をお好みで選曲したようなニュアンスを感じ、チョイとした箸休めの役割としてたまに通して聴きたくなる一品です。アメリカンロックに精通している人にとっては許せない面はあれど(同時期に活躍しているバンドの曲を引用しすぎるのはね)、本当に全体的に良く仕上がっており、US産のメロディアスHM/HRサウンドが好きな人なら聴いて損はしないでしょう。ザラついたハスキーヴォイスがエエよね。


RANGER - Knights of Darkness ★★★ (2016-03-07 13:38:08)

フィンランドはヘルシンキ出身の4人組によるスピード/スラッシュHM/HRバンドが2013年にリリースしたミニEP。ド頭から激烈に爆走していくのですが、往年のジャーマンスラッシャーにも通ずるような押して押して押しまくるゴリゴリ感、騒音を撒き散らし汚らしいサウンド、クールな無機質感からはUS産スピードメタル群からの影響も伺え、ハイピッチにスクリームする歌い手のキレ、激烈に打ち鳴らされるツービートの破壊力、メイデンよろしくなツインリードの劇的な展開等、聴きどころも多くヘッドバンキングの嵐で首がどうにかなりそうですが、SODOMやKREATOR、SAVAGE GRACEあたりが好きなマニアならたまらんものがあるでしょう。とにかく走る走る走るの速速速と一気加勢に突っ切っていくので、ヒネリが足りないと思う面もあるでしょうが、スピード命な作風に、時折切れ込んでくる哀愁のツインリードには大いに耳を持って行かれました。アレンジ一つでもっと大衆受けするし、唄メロだって今風の若手を模倣すればいくらでも一見さんにも優しい音楽になるのに、あえてこの路線を突っ走るのがカッコいい。洗練度などクソ喰らえダサくてカッコいい問答無用のスピードメタルサウンドにケツを蹴りあげられましたね。


TWISTED SISTER - Love Is for Suckers ★★ (2016-03-06 14:00:38)

前作の方向性を順当に引き継いだ5th。プロデューサーにボー・ヒル、リマスタリングにテッド・ジェンセンの名前もあるように、ハードさを残しつつもゴージャスな雰囲気が漂うバブリーサウンドを推進、癖が強いと言われがちなバイオレントさが薄まり、スッキリとした味わいのアメリカな陽性サウンドに舵を切った事が評価を分けるのでしょうが、良心的なサウンドメイクには嫌味などまったくなく、スリルはないがアッパレな作風ではあります。ポップでキャッチー、大らかなノリが生み出すグルーブ、この平坦さが個人的にはグッとこないのですが、アメリカ人にはウケそうだなぁとは思いますね。


TWISTED SISTER - Come Out and Play ★★ (2016-03-06 13:42:47)

プロデューサーにAcceptやScorpionsとのお仕事で知られるディーター・ダークスを迎え入れ、前作のスマッシュヒットを受け②では予想外のカヴァーまで収録したバラエティに富んだ一枚。全般的に陽性な雰囲気は増し初期の頃の尖ったヤバさは減退、バイオレントさは損なわれたが洗練度は大幅UP、クールなニューヨーカーさもあるが感触が柔らかくなり、苦節云年のベテラン臭と、それを覆い隠さんばかりのド派手なメイクに痛々しさを覚えたら、このバンドに手は出せないのですが、多くの制約の中で自身のアイデンティティを色濃く残そうとした跡が伺え良く耳を澄ませば彼等らしい退廃的な魅力は十分に感じられます。前作のスマッシュヒットした②曲が好きな人にはこちらの方向性は歓迎でしょうが、英国に見出された初期の音楽性に魅力を感じる人には少々、丸くなった感覚が強いでしょうね。テレビ受けしないコント職人と通から心底愛されていたバナナマンの設楽さんがまさか、朝の顔になるとは夢にも思わなかったみたいなもんでしょう。時代は1985年、逆にそこを見越した作風ではありますね。


TWISTED SISTER - Come Out and Play - King of the Fools ★★★ (2016-03-05 14:16:30)

ヘヴィブルースロック
この哀愁がたまらん
胸を打つね
WASP同様の先入観が邪魔をしてイマイチ認知させれていないのが残念と思わせますよ
レコード契約を結ぶまで10年掛かったベテランの味があるよ


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Kill or Be Killed (2016-03-05 14:13:08)

ノリ一発
最後にチョイと置きに来た感があるのが残念


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Lookin' Out for #1 ★★★ (2016-03-05 14:11:33)

こういうブルージーな曲も好きですね
シンプルだが彼らが演じるとちゃうよなぁ
クールさもエエわ
LIVE映えするでしょう


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Out on the Streets ★★★ (2016-03-05 14:09:59)

哀愁のミドルナンバー
唄メロがエエです
雰囲気もあるし大好きです
スッキリとした印象も良い


TWISTED SISTER - Come Out and Play - I Believe in You ★★★ (2016-03-05 14:07:53)

ベテランの味ですね
青二才ではだせんよ
この哀愁はね


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Be Chrool to Your Scuel (2016-03-05 14:05:53)

陽性な面を表現した一曲
アメリカンですねぇ


TWISTED SISTER - Come Out and Play - The Fire Still Burns ★★★ (2016-03-05 14:03:55)

初期の頃の魅力を感じさせますね
ヘヴィかつワイルドなノリが心地よい


TWISTED SISTER - Come Out and Play - I Believe in Rock 'n' Roll ★★★ (2016-03-05 14:02:33)

ハードでワイルドなストリートロック
でも親しみやすさが肝ですね


TWISTED SISTER - Come Out and Play - You Want What We Got ★★★ (2016-03-05 14:00:19)

キレがあるね
コマーシャル性も高いし計算されています
サビで大合唱なロックアンセムですよ


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Leader of the Pack ★★ (2016-03-05 13:58:46)

カヴァーソング
前作のスマッシュヒットを受けて考えた秘策なんでしょうか
面白いです


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Come Out and Play ★★★ (2016-03-05 13:57:14)

アルバムのオープニングを飾る疾走ナンバー
気持ちよくドライブしますね
乾いた風を切り裂くような感覚はニューヨーカーな彼等ならではでしょう
クールだね


TWISTED SISTER - Under the Blade - Day of the Rocker ★★★ (2016-03-05 13:50:59)

何とも言えない背徳感を味わえます
ブルージーさも好きですね


TWISTED SISTER - Under the Blade - Tear It Loose ★★★ (2016-03-05 13:48:53)

軽快に走りますね
アングラな雰囲気もあり今作ならではの味わいが感じられます


TWISTED SISTER - Under the Blade - Under the Blade ★★★ (2016-03-05 13:47:40)

クールな熱さがありますね
初期作ならではの味わいでしょう


TWISTED SISTER - Under the Blade - Destroyer ★★★ (2016-03-05 13:46:12)

ブルースを基調としたヘヴィなミドルナンバー
ワイルドなノリがエエですね


TWISTED SISTER - Under the Blade - Shoot 'em Down ★★ (2016-03-05 13:44:00)

骨太でソリッドなロックナンバー
類型的な曲ですがエエです


TWISTED SISTER - Under the Blade - Sin After Sin ★★★ (2016-03-05 13:41:52)

NY出身らしいコンクリートサウンドがエエです
このワイルドさとハードさに親しみやすさを盛り込んだバランス感覚が肝


TWISTED SISTER - Under the Blade - Run for Your Life ★★★ (2016-03-05 13:40:53)

ワイルドだろう
袖のないGジャン着たくなりますね
ワイルドなムードがムンムン
次の曲への繋がりも考えると尚更エエね


TWISTED SISTER - Under the Blade - Bad Boys (Of Rock 'n' Roll) ★★★ (2016-03-05 13:37:06)

彼ららしい親しみやすさが満載のロックナンバー
ノリノリですよ


TWISTED SISTER - Under the Blade - What You Don't Know (Sure Can Hurt You) ★★★ (2016-03-05 13:34:13)

クールなUS産NWOBHM的なサウンドが好き
今アルバムを象徴するようなオープニングですね


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - You Can't Stop Rock 'n' Roll ★★★ (2016-03-04 14:40:15)

サビでは大合唱のロックアンセム
シンプルで親しみやすい彼らの真骨頂でしょうかね


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - You're Not Alone (Suzette's Song) ★★★ (2016-03-04 14:39:02)

典型的なロッカバラードかもしれませんが好きです


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - I'll Take You Alive ★★★ (2016-03-04 14:37:00)

ハードにドライブする一曲
王道ロックサウンドですね


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - I've Had Enough ★★★ (2016-03-04 14:36:02)

聴いていて楽しくなるノリの良さとワイルドさがエエ感じで出ています
シンプルだけど癖になりますね


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - We're Gonna Make It ★★★ (2016-03-04 14:33:57)

キレがありますね
親しみやすいメロディのノリのよさ
でもロックな重さがある
素晴らしいバランス感覚です


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - The Power and the Glory ★★★ (2016-03-04 14:32:41)

テンポアップする構成が憎いね
カッチリとした余裕のある演奏にベテランならではの技巧が隠れています
上手い下手関係なくアンサンブルが良ければ聴けるよね


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - I Am (I'm Me) ★★★ (2016-03-04 14:29:34)

ロックアンセム万歳!!
これくらいが丁度よいよ
聴いていて笑みがこぼれます
ありがとう


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - Ride to Live, Live to Ride ★★★ (2016-03-04 14:28:03)

エッジの立ったビートがエエですね
リフもシンプルだけどカッコいい
リズムも重いしね
唄メロもシンプルな曲の中で印象的です


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - Like a Knife in the Back ★★★ (2016-03-04 14:26:06)

どっしりとしたロックナンバー
1972年結成のベテラン臭が凄過ぎて笑います
シンプルなんだけど味があるわ


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - The Kids Are Back ★★★ (2016-03-04 14:24:47)

シンプルだがしっかりとしたリフとメロがイイですね
シングル向きの一曲


TWISTED SISTER - Stay Hungry - S.M.F. ★★★ (2016-03-04 14:18:49)

NY出身の彼らに最初に目を付けたのはイギリスのレーベル
そんな事を想起させられますね
スマッシュヒットしたアノ曲のイメージの強さがあるでしょうが
男らしいバンドだった


TWISTED SISTER - Stay Hungry - The Beast ★★★ (2016-03-04 14:13:10)

硬派なリズムがエエですね
原始的とも言えるノリが好きです
初期のワイルドさも感じられるしね