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RAVEN - Mad ★★★ (2015-05-07 01:58:25)

メジャーデビューの影響はレイブンのようなバンドでも抗う事は出来ず、初期のファンにとっては、ややフラストレーションの貯まる作風のアルバムを2枚ほどリリースした後に突如世に出たのが5曲いりのミニアルバム。時代は1986年、いい意味でのメジャー感とポップセンスを散りばめつつも、ブレーキの効かない積載量オーバーな暴走トラックな如き、あのバイオレントなレイブン節の復権に、「こんばんはレイブン復活です」と森進一風にあいさつを済ませ、「レイブン二夜連続」と渡哲也風に叫ばずにはいられないくらいに歓喜、前2作からこぼれた曲のなのかも知れませんが、彼の魅力を伝えるのに十分な出来栄え、喧嘩上等、破天荒極まりない男ど阿呆ロックが眼前と蘇った事に安堵の色を隠せませんでした。勿論、前2作もレイブン節を残しつつも大衆性を纏った方向性もけっして、悪いわけではないので、時系列関係なくレイブンファンなら聴いて損はしないでしょう。ただ残念なことに今作のみのCD化はされておらず、僕の知る限りではSTAY HARDや、三匹のオッサンもたじろぐ、あの有名なジャケでお馴染みのThe Pack Is Back等の再発盤にボートラとして収録されているのが難点ですが、興味のある方は是非とも聴いて欲しですね。今作をレイブンの代表作とは言いませんが、代表曲を抜粋せずとも、こういうバンドだよと伝えるのにはわりかし役に立つ一枚と強く思いますね


SAMURAI - Sacred Blade ★★★ (2015-05-05 15:32:46)

SAMURAIと言うバンド名に日本人なら、ややオフザケな感覚にとらわれてしまいがちですが、出ている音は実に尖った本域のNWOBHMサウンドに惹きつけられるでしょうね。GRIM REAPERなどが籍を置いている事でも知られるEbony Records故に音質やジャケを含む怠慢さは否めないが、若さあふれる弾けっぷりと重量感をのある楽曲は聴き応え十分、1984年という時代背景も巧みに取り込みメジャー感を纏った楽曲も収録されギターオリエンテッドな作風との折衷も上々です。不安定なリズムと一本気な歌い回し、全般的に散見される微妙なズレに、もう少し慎重なレコーディングをと言いたくなりますがこれもEbony Recordsのなせる技と楽しんでもらうのが一番でしょうね。タイガー・オブ・パンタンのような王道と勢いのある曲調にレイブンのような破天荒さが噛み合った楽曲のインパクトは中々の大きさだと思いますよ。弾き倒すギターソロも懐かしいNWOBHMマニアなら手にして欲しい一品ですね。


VOLCANO - The Viper's Path ★★ (2015-05-05 15:06:39)

日本が誇る泣きの旋律を奏でる天賦の才を持つ男、黒岩靖こと屍忌蛇率いるバンドが2005年にリリースされたミニアルバム。元々がパーマネントなメンバーとも言えなかっただけに、今作の参加メンバーはメジャーデビュー後とは違い、リズム隊は若き新人だしシンガーの瀬戸政彦はメフィストフェレスの工藤恭司率いるCOAT OF ARMS等で知られる割とフレッシュな顔ぶれになる。もの悲しいアコギのフレーズに導かれ泣きながら疾走する叙情派HM/HRナンバーの①は3rdでもリメイクされる今アルバムのリーダートラック、キャッチーな②は攻撃性と幅広い音楽性を伝える2ndにも通ずる魅力に溢れたナンバーだし、インストの③などは屍忌蛇のルーツを色濃く反映した一曲。やや薄味ですがブルータリティ溢れるお約束な④と一気に駆け抜けていき、思わずもっと聴きたいと思わせる渇望感と供に猛烈な物足りなさを覚えるのですが、涙腺を刺激する叙情的なフレーズと淡白ではありますが攻撃性を一切緩めないアグレッシブさは健在、荒涼としながらもどことなく優美でありながら、泣きまくるお得意のフレージングに、やはり胸焦がれますね。屍忌蛇というギタリストの魅力は詰まっていますが、サウンドをプロダクションも含め正直小粒感が否めない一枚、そして個人的にはいかにAIONのNOVがバンドの顔であったかを如実に物語る一枚でもあります。屍忌蛇ファンは勿論ですが、アグレッシブなサウンドと供に泣きたい方にはおススメ出来る一品でしょうね。


VICTIM - Power Hungry ★★★ (2015-05-01 12:42:52)

カルフォルニア出身の4人組が1983年にリリースした1st。表題曲の④などを聴いていただければ彼らがジューダス・プリーストなどを模倣とするトラディショナルなバンドだと直ぐにわかるでしょうね。音質の軽さはあれど、ハイトーンを生かした鋭い歌声とエッジの立ったギターを軸に、スピード感を煽り立ってる軽快さとライトな感覚が上手く混ざり合わさり、シンプルな構成だが、どの楽曲にも攻撃性とメロデイックな部分が強調されており、往年の空気を纏っています。メタルバブル前夜、メタルが新たなる方向へ進むべくキャッチーさが溢れているのも懐かしいですね。現物は見た事無いのですが1984年リリースの2ndEPとのカップリングでCD化もされているらしいし、単品だけならiTunesでもイケますんでマニアなら手を出す価値はあるかと思います。


DAMIEN - Every Dog Has Its Day ★★★ (2015-04-22 14:30:42)

US版ジューダス・プリーストといっても差し支えがないである彼らが1987年にリリースした1st。適度な疾走感と重量感を支えるシャープなリズムプレイとツインリードが奏でる魅惑のハモリ、耳馴染みの良い歌メロをハイトーンを駆使し力強く歌い上げるシンガーと王道を闊歩するスタイルを模倣する楽曲との相性も上々で、実に心地よく耳に飛び込んできます。アグレッシブかつメロディアスなサウンドを1stの時点でここまで貫禄たっぷりに聴かせてくれるとは驚きですね。武骨だが迸る情熱と哀愁のメロディ、豪快なサウンドの中に繊細さも兼ね備えたアレンジは密度の濃いメタルサウンドとしてビンビンに響き渡るでしょう。本家を聴いていれば良いではないかと言われたらそれまでなんですが、フォロワーの中でもトップを行く出来栄えと、国内ではほぼ無名なのに、このクオリティの高さがアメリカにはあるんだという事実に改めて驚かされました。全10曲40分を切るランニングタイムが示すコンパクトさも手伝いついついリピートしたくなる一品です。とにかくなんの気をてらわないパワー漲るHM/HRが聴きたい、無駄な装飾などいらないと思う方なら喜んで頂けるかと思います。


DAMIEN - Stop This War ★★★ (2015-04-17 16:06:10)

アメリカはオハイ州出身のツインギターを擁する5人組による1989年リリースの2nd。楽曲の構成やシンガーの節回しとモロにジューダス・プリーストからの影響を感じさせ、アメリカ産の匂いなど幾度しない欧州産のメロディックな正統派HM/HRサウンドを披露。このクオリティで当時まったく話題に上らなかった事に驚きますが、USメタルシーンの底力と改めて規模の大きさを思い知らされますね。メジャーではダメでも日本ではホームランを打ちまくったバースしかり、アメリカっ凄いわ。タイトなリズムとエッジの立ったギターリフ、シンプルだがスピード&パワー&メロディと三拍子はそろい踏み、誤魔化しが効かぬスタイル故に力強さが強調される楽曲が放つ輝きは本家に肉薄する充実ぶり、叙情的かつヘヴィネスさを損なわいツインリードの煌めきも男気あふれる楽曲の中でギラリと光りを放ちます。JPのフォロワーは掃いて捨てるほどいる中で、同郷のMALICE同様、負けずとも劣らないインパクトと凄みを与えてくれます。2004年にCD再発されていますで正統派マニアなら是非とも手にって欲しいですね。


RANKELSON - Hungry for Blood ★★★ (2015-04-15 15:34:27)

そのド派手なルックスから英国のモトリークルーなんて言われていたりもした悪名高きエボニーレコードからデビューを果たした彼らが1986年にリリースした1st。中央の白塗りメイクに右下の彼は絶対に目をつむり瞼に目を書いたとしか思えない、大真面目なのにオフザケにしか見えないジャケに、今の若い人にはげんなりさせられるかもしれませんが、当時のインディーズ等のプロモ写真やジャケなら、小一時間は思い出トークに華が咲くので、個人的には気にすることなく今作を手に取りました。
見た目同様の面妖さもサウンドに取り込んでいますが、曲によってはかなりドラマ性を高めた派手なキーボードを導入し妖しさに大衆性も取り込みオリジナルティ溢れるスタイルへと昇華することに成功、適度なスピード感と哀愁のメロディが迸る同郷のTYTAN風②⑥⑧のような曲を聴かされるとマニアならずともグッとくるでしょうね。骨太な歌声とのマッチングも上々なタイトルトラック④もノリ良く響き伝統的な英国産スタイルの中で猥雑なポップセンスも散りばめており、隠せない暗く湿ったメロディは決してライトな感覚など微塵も感じさせる事はないので、アメリカンな軽快さが苦手な人にはもってこいでしょう。英国産メタルの本道を踏まえキャッチーなメロディを軸に骨太な歌声がメリハリを効かせ安定したパフォーマンスを披露し曲の良さを伝えているのも好印象。見た目のダサい派手さが足を引っ張りそうですが、良質なメロディとコンパクトながらドラマ性が高いアレンジもツボを押さえており正統性の強いメロディックHM/HRバンドとして大いに楽しめるでしょうね。


CLOVEN HOOF - Dominator ★★★ (2015-04-15 15:03:14)

E・Z・Oと同じコンセプトでしたね。火薬さんのコメントを読むまで忘れていました(笑)

時代は1988年、この時代にNWOBHMの味をそのままに、典型的ともいえるオーソドックスな英国産HM/HRサウンドで勝負を掛けてきた一枚。良く分かりませんが今作には上記のキャラを演じたコンセプト作的なニュアンスがあるらしいのですが、そんな小難しい事を考えなくともスッと頭に入ってくる、しっかりと枠組みの出来た英国産メタルは少々雑多な面はあれど、勢いのあるパワフルな演奏をバックに沸々と青白い炎を燃え上がらせるシンガーの熱い歌声も上々に絡み、まさにあの時代のあの音が重厚さと速さを兼ね備えNWOBHM風のメロディと供に突進してくる様に悶絶必死。こちらの期待を裏切るような仕掛けはないがシンプルでメロディックな哀愁たっぷりの英国産HM/HRサウンドを前に大いにメタル魂をくすぐられますね。初期DEMONやSATANといったバンドと同じく伝統的なスタイルを継承するリフ主体の正統派HM/HRをお探しの方には強くおススメ出来る一品ですね


M-16 - Locked and Reloaded ★★★ (2015-04-14 13:55:38)

M-16にアルバムタイトルが「Locked And Loaded」とくれば相当、物騒なサウンドを予測し身構えるものですが、①からAOR風のメロディックなナンバーの登場に肩透かしを食らった気分になります、その路線を崩さない②、バラード③と進みバンドの方向性も見え、馴染んでくればメロディ派なら楽しんでもらえる事うけあいです。要所を締めるツインギターの哀メロを引き立てるアレンジも上々に、④のようなエモーショナルな作風はある意味バンドの真骨頂として響き、ライトなポップ路線との対比に一役も二役もかい、ハードなリフも新鮮な疾走ナンバー⑤のシャープさはまさにUS産ならではのドライな切れ味。洗練された癖の無いメロディはNY出身ならではとも言え、個性不足な歌声と抑え気味の演奏に、やや無難すぎる面はあるが、一頃の正統的なUS産HM/HRバンドの系譜を辿るスタイルは大いに好感が持てますね。KING KOBRAやKEELあたりが好みの方には結構ハマる音かと思います。硬派よりのアメリカンロックサウンドがイケる方にも薦めれますね。


杉本誘里 - DYNAMYTE ★★ (2015-04-11 12:59:01)

一色ゆかりと言う名前でデビューをしていた彼女が杉本誘里に名を変え再デビューを果たしリリースしたのが今作。一色時代を知らないのでどのような活動をしていたのかは割愛しますが、今作のサポートメンバーが熱い、デジタルビートと本格的なロックサウンドとの融合を果たしたFENCE OF DEFENSEの三人に今をときめくB'z松本孝弘が参加、プロデューサーに織田哲郎と一頃のJ-POP万歳な人たちによる本格的なガールズメタルサウンドに取り組んでいます。思えばこのメンツの出自は完全にHM/HRなわけだから至極当然な成り行きと自らのポテンシャルを発揮し主役たる彼女を支える良質な楽曲と熱演で完全サポート。ノッケから松本孝弘のペンによる歌謡スタイルと踏襲しつつも攻撃的ドライヴィングする①はアニメ関連に使われ、その筋の人にも知られた存在。作風はキーボードを使い幅を広げつつもギターを軸にワイルドさを損なわず、コーラスワークも生かした親しみやすいメロディを放り込み、耳に優しく刺激を与えてくれる。とは言えいかんせん主役である彼女のパフォーマンスが評価を分ける最大の要因で、ある意味、低音域を生かしドスを効かせたりと、ハスキーがかった甘い声が、どう響くかが全てのような気がします。今でも年に一回を通して聴き、当時を振り返り懐かしみますね。早川めぐみと同じくCD化してくんないかなぁ。色んな意味で作品同様苦々しい思い出を噛みしめさせる一品です。


HAWK - Hawk ★★★ (2015-04-11 12:35:05)

ドラマーにあのマット・ソーラムが参加している事でも知られるUS産の正統派HM/HRバンドが1986年にリリースした1st。時代はL.Aメタルバブルに沸き起こる中、実に正統性の強いストレートな作風で勝負。退廃的で妖しげなムードはあれど、ルックス程ではないし、同郷のオーディン同様、メロディックでドラマ性の高いサウンドは実に堂に入ったもの、キーボードも巧みに使いハイトーンシンガーはパワフルに歌い上げ、バンドのブレインとなるギターのダグ・マークスは個性的なフレージングを生かし脇に徹する部分と主張する部分を巧みに使い分けバンドの顔として君臨しています。湿度はあれどねちっこくないのがUS産のなせる技、ライトなポップフィーリングを包み込む妖しげな光が楽曲全体を覆い尽くしオリジナルティを醸し出している。ギターのフレーズのみならずキーボードの使い方も効果的で印象的なパートを盛り込み叙情性を加味しているのも見逃せない。ハイトーンを駆使するシンガーも実力派、楽曲に負ける事無く力強さと潤いを与えているのも好印象、メロディを聴かせる地味な作風の中でしっかりと地に足をつけフロントマンとしての重責を十分に果たしております。初期オジーのような妖艶さにドッケンのようなメロディ主体のサウンドをミックスさせたような音楽性が受けず、この一枚で当時のシーンから姿を消したのは残念ですが、マニアならずとも一聴の価値はあるでしょうね。でも分かりやすく走る曲が好みの方にはチトきついかな。


Randy - Randy - Shadows Are Falling ★★★ (2015-04-08 17:24:50)

熱心なメタルキッズからはDARK STAR「Lady of mars」北欧版と言われた一曲
北欧風のメロディとポップセンスが弾けた代表曲でしょうね
オープニングから名曲を聴かされると
なぜフルアルバムに辿りつかなかったのか残念至極な気持ちになりますよ


Randy - Randy - The Beast ★★★ (2015-04-08 17:20:49)

サーベルタイガーのメタルライダーを彷彿とさせますね
哀愁が激走するソロパートも好きです
北欧風な疾走ナンバーですね


Randy - Randy - It's Got to Be Love It ★★★ (2015-04-08 17:18:05)

アコースティカルな流れからバンドサウンドへと
盛り上がっている様のカッコ良さに悶絶です
クラシカルな響きに北欧の風を思いっきり吸いこませて頂きました


Randy - Randy - Nightmare ★★★ (2015-04-08 17:16:06)

北欧テイストも満載な一曲
NWOBHM風味をしっかりと響いています


Randy - Randy - The Razor's Edge ★★★ (2015-04-08 17:14:16)

ハードなリフワークも印象的な男前な一曲
キレたナイフだね(出川 哲朗)
この哀愁具合がたまらん


Randy - Randy ★★★ (2015-04-08 17:11:15)

1980年の初頭から活動をしていたデンマークの三人組によるシングルとデモをカップリングして2010年にめでたくCD化されリリースされた一枚(ラスト3曲はLIVE)。元が1987年制作時のものなので、その当時のHM/HRが好きな方らな興味も持って頂ける一品かと思います。僕はジャケット買いもするが、別に酷くとも気にならないタイプです、でもこの人間の肉片を喰らうタコ将軍、ふぞろいな妖怪人間ジャケには、流石に肝を引きましたがマニアなら行きますよね。北欧風「Lady of mars」と呼ばれる①に始まりリッチー直系と言うか北欧風様式美ナンバーの②流れる展開に掴みはOK、NWOBHMの香りも漂うメロデイックで男前な④⑤、フックに富んだ豊潤なメロディはまさに北欧風と素晴らしい出来栄えに心も踊り、バラード⑥ではしっとりとアコースティカルかつフォーキーな調べで泣かせ、ハードさとメロウさが絶妙なミドルナンバー⑦ドライブする⑧とバランス良く流れて行く様は聴き心地も良く、音質は良くないが、ジャケほどの酷さもなく概ね楽しんでもらえるでしょうね。アラを探すと気になる事もあるのが、この手の作品にはあるのは事実。細かい事は気にせずにワカチコ♪ワカチコ♪楽しんでもらえると、この甘いフレーズや歌メロに北欧のバンドらしさは存分に堪能出来るし、ギターオリエンテッドな作風は実にハードだ。またNWOBHMからの影響もあるしクラシカルなあのテイストもルーツとしており、親しみやすいメロディは日本人の琴線を震わす事が出来るでしょう。良く聴くと能天気な③も結構お気に入りだなぁ。


VIRTUE - We Stand to Fight - Seek and Destroy ★★★ (2015-04-06 15:53:15)

つんのめり気味ですが濃厚さに満ち溢れています
メタリックなベースとギターが
破天荒に突き破る過激さにNWOBHMの風を感じますね


Virtue - We Stand to Fight - Hideaway ★★★ (2015-04-06 15:42:49)

目まぐるしいドラミングにロールプレイも熱いね
NWOBHM後期ならではのスピーディーな展開もハマっています
湿り気もMAXなツインリードが奏でるフレーズも魅力的すぎるわ


Virtue - We Stand to Fight - Fool's Gold ★★★ (2015-04-06 15:39:02)

憂いはあるも攻撃性を緩めない劇的な展開は見事
空間を切り裂き流れ込む流れ込むスリルに仰け反ります
分離の悪い音質などものともしない熱さに悶絶です


Virtue - We Stand to Fight - We Stand to Fight ★★★ (2015-04-06 15:30:40)

シャープなツインリードに悶絶必死
耳を捉えて離さないリフワーク
バンドの魅力がギュッと凝縮された一曲ですね
NWOBHM史にも燦然と輝く名曲でしょう
カッコええわ


Virtue - We Stand to Fight - High Treason ★★★ (2015-04-06 15:27:11)

ドラマティックですね
このカビ臭い臭いもNWOBHMならです
キレと哀愁具合が丁度イイ


Virtue - We Stand to Fight ★★★ (2015-04-06 15:22:50)

昨年、輸入盤市場でもリリース時に話題をさらったNWOBHMの名盤の一つがこれ、シングル盤にあたる①シャープでメロデイックな哀愁の疾走ナンバーが飛び出した時点でガッツポーズも出るでしょうね。その勢いを損なわない小気味いドライブ感と哀愁のスローパートを配した劇的な展開も印象的な②へと流れる展開にNWOBHMの風を物凄い勢いで浴びるでしょう。このクオリティでメジャーデビューが叶わず、フルレンスもないとは残念極まりない気持ちになりますが、全5曲23分少々の至福の一時をNWOBHMマニアならずとも堪能して欲しいですね。視聴後は当時の有名無名に関らず実力者がひしめき合う群雄割拠なシーンの充実ぶりを垣間見て興奮冷めやらず、ランニングタイムの短さも手伝いリピートを繰り返したものです。板起しなのか音質は厳しいですが粒揃いの楽曲を前に戯言は無用、伝統が色濃く反映された英国ならではの、あの音に悶絶必死。扇情的なメロディを美しくハモりつつも攻撃性を失わないツインリードは本当に素晴らしいプレイを聴かせてくれますよ。


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) - Nejde vrátit čas(I need you ) ★★★ (2015-04-01 13:14:24)

静と動のコントラストを生かした一曲
ややシンガーのパフォーマンスに未消化な面はあれど
エモーショナルな作風に感動を覚えますね
繊細さと透明感が肝です


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) - Ztracená archa(Golden Ark ) ★★ (2015-04-01 13:10:40)

メロデイックな疾走ナンバー
彼らのハードサイトを表現していますね


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) - Svědomí(Dreamin) ★★ (2015-04-01 13:07:49)

メロウなミドルナンバー
エモーショナルなバンドサウンドに惹き寄せられます


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) - Anděl na útěku(Angel on the run ) ★★★ (2015-04-01 13:05:26)

キャッチーさも兼ね備えた攻撃的な疾走ナンバー
アルバムの流れ的にも絶妙でしたね


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) - Vzdálená(Faraway) ★★★ (2015-04-01 13:02:12)

感動的ですね
繊細さを生かしたバラード
メロディアスなギターも好きだし後半の盛り上がりも印象的です
突き抜ける歌声だねぇ


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) - Upíří láska(No Blue Skies ) ★★ (2015-04-01 12:59:40)

頭とラストにスローパートを盛り込んだ一曲
全般に包まれる透明感と爽快さ
ジャーマン的な直線的展開とのバランスが面白い


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) - Čarovná noc(Deep in the Night ) ★★★ (2015-04-01 12:52:07)

爽快も加味されたメロデイックな一曲
このブライトさが絶妙ですね
ラストに向けての弾け具合も好きですね


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) - Skalp ★★ (2015-04-01 12:47:11)

キャッチーでメロウなミドルナンバー
アルバムの2曲目としては王道ですね
扇情的なリードプレイに引き寄せられます


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) - Kreyson ★★★ (2015-04-01 12:45:42)

コーラスは歌いたくなるね
バンドの魅力をギュッと詰め込んだ一曲でしょう
古典的な手法だが透明感溢れるパートの導入部も感動的です


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) - Fade Out ★★★ (2015-04-01 12:43:03)

切れ味鋭い哀愁が夜の街を駆け抜けます
JP風の硬質な味が魅力


KREYSON - Anděl na útěku(Angel on the Run) ★★★ (2015-04-01 12:41:36)

オリジナルは1990年にリリース、アナログを経て1991年にドイツのFlametraderからリリース。そして1993年に国内はビクターからジャケットも変わりリリース。僕が彼らを知ったのはビクターが当時1500円くらいで自社のコンピレーション作をリリースしており、そこでオープニングナンバーの①が収録されていました。やや頼りないと思えるハイトーンシンガーと当時としては繊細なトーンのシャラシャラしたギターが興味をそそり、また欧州圏内でしか味わえない望郷をくすぐる扇情的なメロディに惹かれ購入。「オーオーオーオー クレイェイソーン」と勇ましく歌う上げる前記の曲は勿論ですが、メロディックでノリの良い③や爽快なバラード⑤の繊細さにキュンとなるし、⑥ではEUROPEの「Scream of Anger」のような攻撃性と叙情性を加味した曲を盛り込み、静と動のコントラストも見事なメロディックHM/HRを披露、同タイプとしてはドイツのAxxisを想起しましたね。馴染みやすいヴォーカルハーモニーを生かした、欧州ならではの湿ったメロディがしなやかに躍動するメロデイックHM/HRとして大いに楽しみましたね。やや全般に線が細く頼りなさを覚える趣もあるでしょうが、当時でも懐かしい部類に属するサウンドでした。この味が東欧なのかも知れませんね。先人達の影響もチラホラと見えるB級感は拭えども、ビクターが目を付けただけのクオリティは誇っているかと思います。懐かしいわ。久しぶりに聴きました。


MYSTERY - MYSTERY ★★★ (2015-03-31 13:28:52)

ベルギーはMAUSOLEUMレーベルを象徴するような無頼なパワー漲るHM/HRサウンドを轟かしていたベルギー産バンドOSTROGOTHのシンガーだったピーター・デ・ウィントが装いも新たにお披露目したサウンドが今作。キラキラと輝きを見せるキーボードを押し出した爽快なでキャッチーなメロディを生かした哀愁溢れるメロディックメタルを前面に押し出した作風に、よもやOSTROGOTHのシンガーとは思えない方向転換に驚きを禁じ得ませんでした。一見はポップなメロディながらも重量感のあるリズムとハードさを損なわないギターが縦横無尽に駆け巡り、剛柔兼ね備えたバランス感覚を巧みに演出しています。とは言え、ピーターさんの野太い歌声は、好悪を分ける最大のポイント。せっかくオシャレなイタリアンに行ったのに、デーブルの上にドーンと丼飯に箸が突き刺さって置いているような違和感を覚えなくもないので、その変がイマイチ、支持を受けなかった要因となったのかな?メロディ派なら一聴の価値ありですよ。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum ★★★ (2015-03-31 13:11:10)

国産ドゥームロック最強のバンドと言われる彼らが2013年にリリースしたアルバム。今までよりは幾分クリアーなサウンドになりましたが、音は厚みを増しより細かい仕掛けも施したバンドサウンドの一体感は過去最高を思わせる充実ぶり、ブルースからブギーも沁み込んだキレもあるギター、必要最小限の手数ながらエネルギッシュなドラム、ゴリゴリのベースながらも弾力性のあるサウンドメイクは見事と各メンバーのパフォーマンスも持ち味を存分に生かしており全てが溶け合った陶酔感は見事、確固たる信念と妥協なき姿勢が色濃く打ち出されていると思います。ドゥーミーなスローチューンから繰り出される全体を覆うシリアスなトーンとカオスぶりに人間の不条理や心の闇を映し出す暗黒の美学が体現された快作と映りますね。この手の音楽は門外漢な僕でも、こういうスタイルの音楽は時代を超越して通用する魅力に富んでいると感じます。いやはや実に恐ろしいバンド力ですね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - Düsseldorf Monster (Peter Kürten) ★★★ (2015-03-30 13:36:22)

今回のジャケットにも引用されている「デュッセルドルフの吸血鬼」ことペーター・キュルテンを題材にしていますね。実の娘を犯すような父親に育てられ、ひん曲った性格はそのまま爆発、幼少期に覚えた獣姦から快楽殺人へと突き進み、最後は自分の首に懸賞金が掛けられ、奥さんに警察へ通報することを促し逮捕(結婚出来た事も凄いが、妻には暴力を振るわなかったらしい)ジャムセッション的なインストプレイの陶酔感にグイグイ惹き込まれます。軽快なシンバルワークと跳ねあがるリズム、その隙間から押し出されるような弾力のある三上のベースプレイ、うーん気持ちがエエですね。後半へ向けての加速感そしてスローに戻る展開も見事。なんだかペーター・キュルテンの人生をなぞっているようで興味深い。剥き出しの感性が吐き出される唄も説得力がありますね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - All Hallow’s Eve (John Linley Frazier) ★★★ (2015-03-30 13:23:38)

たいした思想も無く金持ちの日系人一家を惨殺した大バカ者。不条理な世の中に対する思いはあれど罪もない人を殺す動機には一切なりえませんよ。押しつぶされた中音域のブースト加減、サイケでスラッジな音色、粘りはるがキレのある演奏力の高さ、原始的ともいえる音の持つインパクトは凄い。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - One Blind Mice ★★★ (2015-03-30 13:17:32)

英国のプログレバンドQUATERMASSのカヴァー原曲を知らないので比較できませんが、
彼ららしい骨太なヘヴィロックに纏まっています。2013年のバンドとは思えない本気の音にひれ伏しますね。叫び上げる野太い歌声もイイですね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - Cranley Gardens (Dennis Andrew Nilsen) ★★★ (2015-03-30 13:13:30)

ホモでナルシストな死体愛好家。寂しい夜を紛らわせるためにホームレスを言葉巧みに誘い殺害。その死体と生活を共にし、腐るとまた殺害を犯した孤独な殺人鬼。曲調にもサイケなトリップ感を誘発するとともに悲しい性、けして満たされない異常な性愛と空想癖を投影しているような雰囲気が滲み出ていますね。はぁ~なんだか聴いているとゲンナリとさせられるのが、ある意味、このバンドの魅力でしょう。今アルバムらしい浮遊するクリアーなサウンドが心地よいし、ギターソロから後半に向けての流れも好きですね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - Brother Bishop (Gary Heidnik) ★★★ (2015-03-30 13:07:17)

幼少期の劣悪な環境が精神を破壊、IQは高いが自殺未遂を繰り返す日々、無駄に頭は良かったので金儲けの才はあり、後に宗教法人を設立、逮捕、出所後に女を地下室に監禁し子供を産ませ、マジで王国を作ろうとした異常性愛殺人者。言う事を聴かない女を虐待死、その死体をバラバラに解体、監禁仲間の女たちに喰わせた異常者。こういう人間が拘束する理由がないので野に放たれた現実が怖い。ザラついたヘヴィサウンドとゴン太なドラミングとサウンドの核となるベースがウネリを上げ、独特のグルーブ感を生み出す彼らの流儀は今作でも見事に貫かれています。絶叫するような歌声が、なんだが被害者の出口の見えない絶望感を表しているように感じますね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - Lambs to the Slaughter (Ian Brady / Myra Hindley) ★★★ (2015-03-30 12:54:42)

女が男を車に誘い、そのまま拉致監禁、拷問のフルコースによって死に至らしめる変態カップルのシリアルキラー。ヘヴィなサウンドを荒れ狂う波となり身体を揺らしていきます。問答無用のスラッジ/ドゥームロックに多大なる刺激を受けますね。サイケでブギーなギターもクセになります。スッキリとしたサウンドプロダクションも功を奏していますね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - B.T.K. (Dennis Rader) ★★★ (2015-03-30 12:48:27)

Bind縛る・Torture拷問する・Killer殺人者の頭文字をとり、自ら名乗った目立ちたがり屋の絞殺魔。
最後はマスコミに自分を知って欲しい一心でバレ逮捕(映画にもなったゾディッアックみたいになりたかったのでしょうかね?)。逆にコンタクトとらんかったらどうなっていたのか恐ろしいですね。オープニングで音声が流れるのですが、おそらくこの事件に関係のある事だと思います。ヘヴィなグルーブなユラユラと蠢き本能と溶け合うような陶酔感がたまりませんね。


MYSTERY - MYSTERY - One Way to Rock ★★★ (2015-03-29 14:50:14)

躍動する哀愁のメロディ
キーボードが広がりを与え
ピーターさんのパワフルな歌声がガッチリとスクラムを組む一曲
このパワーバランスがバンドの肝でしょう


MYSTERY - MYSTERY - PLEASE DON'T LEAVE ME NOW ★★★ (2015-03-29 14:42:02)

情熱的な歌声と叙情的なメロディが噛み合っていますね
キャッチーなメロディと哀愁が弾力のある歌声でなぞられる様のカッコ良さ
ピアノの繊細なタッチを生かした鍵盤プレイの充実ぶり
エモーショナルなバンドの魅力が弾けた一曲
ギターソロも聴かせますよ


MYSTERY - MYSTERY - Stronger Than Ever ★★★ (2015-03-29 14:34:42)

キラキラとしたハードポップサウンドに
ドーンとピーターさんの熱い唄が乗っかります
テーブルの上にいつもどんぶり飯が乗っているような違和感が肝でしょう
爽快さとむさ苦しさがなんとも言い難い魅力となります


MYSTERY - MYSTERY - THE LAND OF MYSTERY ★★★ (2015-03-29 14:30:56)

暑苦しい歌声にモッサリとしたイメージを抱きます
バックの爽快感とのミスマッチが面白いですね


MYSTERY - MYSTERY - FOREVER ★★★ (2015-03-29 14:28:57)

力みまくったドゥギー・ホワイトみたいな熱唱がピーターさんの味です
ピアノが美しいねぇ


MYSTERY - MYSTERY - Keep on Rollin ★★★ (2015-03-29 14:27:11)

爽快ですね
優しい風が駆け抜けていきます
でもハードさを失わないアレンジが魅力的です


MYSTERY - MYSTERY - Wonderland ★★★ (2015-03-29 14:24:14)

軽やかなキーボードの音色も高らかに
瑞々しいポップセンスと哀愁が調和しつつも
ハードさを失わない一曲
エモーショナルに迫るピーターさんの唄も好きだし
クドいソロも好き


SWORD - Sweet Dreams ★★ (2015-03-27 14:05:08)

前作の男臭さ溢れる骨太ヘヴィロックサウンドを更に推し進めた1988年リリースの2nd。気だるい①で始まるのですが②ではスモーキーフレーバーたっぷりの疾走ナンバーへとシフトチェンジ、その勢いを殺す事無く進んで行きますが、モーターヘッド風の⑩タイトで小気味いい⑨のラスト2曲も持って生き方が上手で1st同様コンパクトな作風にリピート率も上がるもの、個人的には1stの世界観の方が好きですが、今作でも奇をてらわないオーセンティックな作風と几帳面だが荒さを感じさせる熱演には大いに男心をくすぐられましたね。


SWORD - Metalized ★★★ (2015-03-27 13:50:27)

カナダ産の4人組による、男臭い哀愁のメロディが力強く鳴り響く正統派HM/HRバンドの1st。埃っぱいも艶のあるハスキーヴォイスのカッコ良さに、チャタレイ夫人の名シーン、二枚目の男が農場の傍ら、草藁で身体を洗うような色気がムンムンと漂うも、ガッチリ、ムチムチのタイトなサウンドとの対比がなんとも鼻孔をくすぐられ、妖しげな魅力に包まれていますね。基本は剛毅なHM/HRだし10曲入りで35分を切るコンパクトさが示すような無駄をそぎ落とした重量感あふれるパワーメタルサウンドなので、その筋を愛する方には存分に楽しんで頂けるでしょう。US産のマイナーバンドなどに見られるドタバタ感もないし、焦点の絞られたパワー漲る男臭さにグッと引き寄せられるでしょうね。ちなみにシンガーのリック・ヒューズは、よりメロデイックな哀愁路線のSaints & Sinnersで1992年に再デビューを果たしています。この歌声にほれ込んだ方はそちらも合わせて聴いて欲しいですね。


DAKOTA - Runaway ★★★ (2015-03-27 13:25:28)

ウエストコースト風の爽快なメロディとポップセンスを存分に生かしたAOR系のハードポップバンドが1982年にリリースした2nd。中心人物であるジュリー・ルジックとビル・ケリーの対照的な歌声を軸に、その筋では有名なメンバーをバックに従え嫌みのない爽やかなサウンドで極上の癒しを運んでくるでしょうね。ハードなサウンドが好みの方には軽めのリズムセクションに物足りなさを覚えるでしょうが、ここはAOR風のサウンドと割り切り聴いて欲しいですね(プロデューサーにシカゴのダニー・セラフィンを迎えていますので、その路線のサウンドをイメージしてみてください)。効果的なピアノの音色を生かしたバラードナンバー③⑦⑧THE産業ロックと言いたくなる①(褒め言葉です)大げさなイントロからダコタ節への流れがカッコイイ⑥等の良質なメロディを携えた、芸の細かい職人技が冴える歌モノロックの数々に胸焦がれます。かつては中古市場を高値で取引されたアイテムも2012年に再発されましたのでAOR系のソフトロックがイケる方なら楽しんでもらえますよ。本当にエエさじ加減の哀愁と憂いが瑞々しい音となり五感を優しく刺激してくれるでしょう。


220VOLT - Eye to Eye ★★★ (2015-03-25 12:25:24)

北欧産の叙情派HM/HRバンドがプロデューサーにLOUDNESSやMEGADETHなどの仕事でしられるマックス・ノーマンを迎えリリースされた出世作。アメリカン市場を開拓するべく時代を見据え大衆性を高めた作風ながらも、透明感溢れるギターのトーンに見られる北欧ならではの煌びやかな輝きはアメリカンと言う感覚とは無縁の長物、キラキラと輝くクリアーな北欧サウンドが奏でる甘酸っぱい普遍のメロディに胸キュン必死、とマニアならずともグッと引き寄せられるでしょうね。時代性の中で飲みこまれずに自身のカラーを明確に打ち出しながらも尖り過ぎないポピュラリズムに80年代後期の情勢が反映されているように感じます。トラディショナルさやクラシックな世界観をモロに取り込むだけが北欧風ではないので、今作は実に北欧ながらの叙情性と美旋律を兼ね備えたコマーシャル性の高い一枚。積極的に攻めの姿勢で貫いているからこそ、ソフトケイスされた風の曲でも重さとエッジを損なわないアレンジが最大の魅力ですよ。


GTR - GTR ★★★ (2015-03-24 13:25:54)

エイジアのスティーヴ・ハウがジェネシスのスティーヴ・ハケットを誘い結成させらGTRが1986年にリリースした1st。プロデューサーにジェフ・ダウンズですから出ている音は英国風のプログレハードサウンド。両ギタリストによるテクニカルなプレイも程々にボーカルメロディを際立たせたアレンジはエイジアにも通ずる親しみやすさもありますが、軽やかな感触でも気高い美意識がサウンドに溢れており、今作はより高尚な世界観を貫いています。またポップでメロウな音作りの中でもテクニックに裏打ちされた両雄のプレイはどの曲でもギラリと光りを放ち貫禄も十分、二人のプレイにおける質の違いを楽しむのも一曲でしょうね。英国風の威厳に溢れた優美なサウンドはキャッチーさの中でも叙情的な潤いを感じさせる芸の細かさが実に効いた一枚です。高尚なプログレサウンドの中で伸びやかなハイトーンを駆使し圧倒的なパフォーマンスを披露するマックス・ベーコンの歌声は絶大なインパクトを誇りますね。


GRAND PRIX - Samurai ★★★ (2015-03-24 12:50:41)

1983年リリースの3rd。作品が進むにつれてメロディアスでポップフィーリングに溢れた、ライトなアメリカンプログレハード寄りに進んでいきますが湿り気のある英国風サウンドは健在、職人気質なプレイに裏打ちされた曲作りの上手さに加え、シンセサイザーの高らかな響き、美しいコーラスハーモニーを軸に、より大衆性を帯びたハードポップサウンドへと変貌を遂げています。メロウな楽曲を歌うロビンのマイルドな歌唱は益々バンドサウンドに溶け込み、ウエットな質感に彩られたAOR風の叙情派ハードポップサウンドの中で非常にマッチしています。肌触りが大衆性に傾いた事が軟弱に映る面もあるのかもしれませんが、今作の中では異質な印象を与えますが各メンバーの技量を味わえる緻密なアレンジが冴えわたるタイトルトラックなど英国ならではの高貴なムードを堪能出来るナンバーも用意しているので、好みに合わせて楽しんでもらいたいものです。このあとロビン・マッコリーはより英国的な哀愁度を高めたGMTやソロを経てMSGへと向かいます。なぜか評価の低い彼ですが今作のような作風を聴き、気張らずにメロウな歌声で自分のカラーをしっかりと打ち出している姿を知ってもらいたいですね。


GRAND PRIX - There for None to See ★★★ (2015-03-24 12:26:14)

バーニー・ショウ脱退の後任に迎えられたのがロビン・マッコリー、当時はあの、MSGにも誘われていたが、こちらで歌う事を決めたと言われている興味深い経緯が興味を惹かせる一枚。曲によっては前作よりもアメリカンプログレハード色を強めた感はありますが、根底にあるのは英国的な湿り気と憂いのあるメロディ、リフワークは勿論だがトーン一発にも脈々と流れていますね。バーニーとはタイプは違えど無理に気張ることなくメロウな歌声で華を添えるロビンのパフォーマンスもバッチリとはまり、良質な英国産ハードポップサウンドへの貢献度も高く、見事にフロントマンとしての重責を果たしていますね。ド派手な演奏ではないが、脇を固める演者のパフォーマンスは素晴らしく難解な事をしないプログレスタイルも様になっており、職人気質な姿勢にAOR風の大衆性と叙情性のバランスを配慮した一枚。


GRAND PRIX - Grand Prix ★★★ (2015-03-23 14:58:50)

1980年リリースの1st。ずっとロビン・マッコリーがフロントマンを務めているバンドだと思っていたら今作で歌うはバーニー・ショウ。聴く前はアメリカン志向が強いハードポップバンドとの認識が強くバーニー・ショウが歌うなら「Praying Mantis」のトロイ兄弟と組んでいた幻の「Stratus」みたいなサウンドをイメージしていたら、いい意味で裏切られました。

透明感溢れるサウンドと壮麗なコーラスワーク、随所にプログレ・ハードな美点も盛り込んだフィル・ランゾンの鍵盤プレイを軸に良く練り上げられたアレンジと聴き易さを併せ持つ密度の高い音楽性は聴き応え十分。パンクブームにNWOBHMときた中で、それらとは一線を画しつつもハードな質感も残した音楽性は見事ですね。マイルドな中音域と繊細なハイトーンを駆使して歌い上げるバーニー・ショウの歌声も見事にハマりナイーブなエッセンスを加味することにより、叙情的でキャッチーな楽曲の魅力が倍増する相乗効果を生み出しています。今作以降、二枚目、三枚目と作品を重ねる度に、より大衆性を加味し装飾も多めに盛りつけた軽めのアメリカン志向へと舵を切りますが(パッと聴きは今作が一番にアメリカンに聞こえる)、今作はそれらとはチョイと違う瑞々しいポップフィーリングに彩られた職人技が光るアレンジも上々にSTAXやKANSAS、BOSTONといったバンドにも通ずるフックに富んだ強力なメロディとプログレッシブな要素も兼ね備えた英国風のハードポップな一枚、トータルの完成度を考えるとアーティスティックな魅力に触れたいなら今作が一番かもしれませんね。


DESTROSE - Destrose ★★★ (2015-03-23 13:58:56)

僕はプライベートでメタル系の話をほとんどしません。たまに共有する趣味の人に出会っても幾度、得るものもなく大体がタイプに分けるとクソの役にも立たないアンチBURRN!が多く、何処かで効いた事のあるぺランぺランの情報を、自らが見つけてきたかのように語るのがダメ。特にアンチは思想が強くタチが悪いのでガン無視するとを決めていますね。それよりもタチが悪いのは定説に縛られた人で、振り上げた拳を下ろせない気持ちも分かるが大人げないこと極まりない、この手の手合いに出会ったら身を隠すのが一番、ネット社会同様、世の中でもスルースキルは身につけておかないと上手くいかないぞと実感しますね。それにいずれの場合も体制を意識して生きる男性と相場が決まっているのが一番の理由かも知れません。5人組による国産ガールズHM/HRバンドが2013年にリリースした1stを購入した理由は、LIVE会場で親しくなった人妻さんに誘われLIVEを見に行ったのがきっかけで、みる前は苦手な国産バンドにありがちなX-JAPANに代表されるスピード歌謡やヴィジュアル系のシャラシャラしたリフワークに当たり障りのない軟弱なギターが出てきたらどないしようと若干の不安はありましたが、僕の嗜好を知っている彼女が誘ってきたのでなんとかなるのかなと安心はしましたね。LIVEにおいてギミックなしに叩きつける力強いステージングと麗しいヴィジュアルとのギャップに支えられた華やかなステージは見た目にも楽しくアラを探すよりもはるかに意味のある時間を共有出来ました。X-JAPAN以降の国産メタルにありがちな影響下は拭えませんでしたが概ね楽しみましたね。彼女らを支える客層も若く、何がメタルだのどうだのと拘らないような人や、初めてハードなサウンドに触れたと興奮している人なども多く、こういうバンドが一般層にも食い込み人気を得るだけのポピュラリティを兼ね備え、人々を魅了するだけの実力がある事に、とても嬉しい気持ちになり清々しいフレッシュ感に浸ることができました。

そのノリでアルバムを購入したのでが、MI-JAPANの卒業生らしく安定した演奏は聴いていて心地よいし女だからと言って舐められる要素も皆無、また女性を売り出すような音楽性は幾度なく、男前な王道サウンドを披露、軽快でキャッチーなHM/HRナンバーが目白押し、アレンジに今風のアプローチもサラッ取り込み古さを感じさせないのも見事、パワーとテクニックに裏打ちされた演奏は頼もしい限りでしたね。女性シンガーがメタルを真っ向から歌うのは大変でしょうし、高音に不安定さもあるし気にならないと嘘になりますが、地に足を着けしっかりと歌い込む姿は非常に好感が持てるし今後の活動を応援したくなるような直向きさにグッと引き寄せられました。サウンドの要となる豪快かつナイーブなツインギターを軸に疾走する麗しのメロディックロックには、普段メタルを聴かない人にも訴えるものがあり、日本人はハードなものを好む傾向がある事を知らしめることが出来る一枚でしょうね。

LIVEに誘ってくれた人妻さん同様、やはり女性はメタルを知り尽くしているなと思います。下らん定説やトレンドに擦り寄る事もしないしベタさも惜しげも無く披露する姿は、荒削りな面はあれどハードでメタリックな質感はそのままに、旬を閉じ込めた粋なバンドの音楽性には将来性同様スケールの大きさを感じました。


NOZOMU WAKAI'S DESTINIA - Requiem for a Scream - Fight to Win ★★★ (2015-03-21 13:10:04)

小野正利先生の情熱的歌声が迸ります
何ともいえぬクドく聴かせないクラシカルさが凄い
叙情的フレーズが大河の如く流れだす若井のプレイは
見た目の麗しさ同様に光り輝いています


NOZOMU WAKAI'S DESTINIA - Requiem for a Scream - Despair Caprice ★★★ (2015-03-21 13:07:50)

クラシカルフレーバーも隠し味に
甘口なメロディが力強く躍動する一曲
リフワークにおけるアイデアの豊富さもさることながら
若井のパワフルだが情緒豊かなフレージングが随所に炸裂
アルバムの9曲めに差し掛かってもアイデアは衰えませんね


NOZOMU WAKAI'S DESTINIA - Requiem for a Scream - The Trigger ★★★ (2015-03-21 12:59:24)

歌うはロブ・ロック
彼のナイーブな声を最大限に引き出し剛柔の魅力を反映させていますね
パワー一辺倒のアメリカンロックじゃない曲を歌う姿はある意味で貴重です
繊細でワイルドなギターと歌声がマッチした甘美なメロディが攻撃的に迫る一曲
仕掛けの多いフックに富んだ展開が好きです


NOZOMU WAKAI'S DESTINIA - Requiem for a Scream - Believing ★★★ (2015-03-21 12:54:50)

リフワークにカッティングとニヤニヤさせられますね上手いわ
小野正利が歌う甘美でキャッチーな一曲


NOZOMU WAKAI'S DESTINIA - Requiem for a Scream - Dearest Pain ★★★ (2015-03-21 12:53:00)

様式美テイスト溢れるクラシカルなインストナンバー
繊細なトーンを活かしたメロウなフレーズの組み立て方が実に上手い
ペンタトニックスケールにとらわれない幅広い音使い
繊細で情緒あふれるギタープレイに松川敏也だしランディ・ローズの影をみますね


NOZOMU WAKAI'S DESTINIA - Requiem for a Scream - Still Burning ★★★ (2015-03-21 12:44:31)

歌うは森川之雄
獣性を帯びた艶やかな喉を柔軟に使いこなす彼の卓越した表現力に唸ります
メロウなフレーズと力強い三連のリズムがカッコイイ
若井の繊細なニュアンスとフラッシーさがこの手の曲でも遺憾なく発揮されていますね


NOZOMU WAKAI'S DESTINIA - Requiem for a Scream - Ready for Rock ★★★ (2015-03-21 12:40:14)

いい意味で肩の力が抜けたロブ・ロックの歌声が耳を惹きます
リリカルでキャッチーなサビメロに胸キュン
クラシカルフレーバーも隠し味にキリッ締めるアレンジが
甘口な様式美ナンバーとして安易に聴かせません
素晴らしいねぇ
ベテランリズム隊もエエ仕事をしていますよ


NOZOMU WAKAI'S DESTINIA - Requiem for a Scream - End of Sorrow ★★★ (2015-03-21 12:36:34)

小野正利のハイトーンも心地よく響きますね
甘美なメロディとキャッチネスさがガッチリと聴き手のハートを掴んでいくでしょう


NOZOMU WAKAI'S DESTINIA - Requiem for a Scream - Sweet Vengeance ★★★ (2015-03-21 12:34:48)

アンセムの森川が歌うクラシカルな味付けも程々に効いたメロデイックな様式美ナンバー
この手の曲を歌って欲しいが機会が無かっただけに嬉しいですね
梶山章とも清水昭男とのハリウッドでも自身のバンドパワーヌードでもやらんかったからね
若井の歌心溢れるテクニカルなプレイとフレージングの上手さに唸らされます
王道メタルですよ


NOZOMU WAKAI'S DESTINIA - Requiem for a Scream - Requiem for a Scream ★★★ (2015-03-21 12:31:01)

血液型パープルなアルバムのオープニングナンバー
叙情的なフレーズが鮮やかに駆け抜けます
確かな表現力とオペラティックと称されるロブ・ロックの歌声もバッチリハマっています
彼にはこれくらい余裕を持って歌って欲しい
主役である若井はプレイヤーのみならず
コンポーザーとして類まれな才能を持ち合わせている事を如実に語る一曲


GMT - War Games - One by One ★★★ (2015-03-20 15:05:01)

優美なメロディが華麗に踊るハイライトな一曲
キャッチーながら哀愁を滲ませたサビメロは秀逸ですよ
ポップでもここまで英国的な重厚さを感じさせるのが凄い


GMT - War Games - War Games ★★★ (2015-03-20 15:02:13)

親しみやすいメロウなフレーズが印象的です
マイルドな今作を象徴するような感触が好きです


GMT - War Games - Fall in Line (2015-03-20 14:59:45)

AOR風のきらびやかな叙情派ハードポップナンバー
アルバムの中では地味な曲です


GMT - War Games - Angel ★★★ (2015-03-20 14:57:38)

ASIAやSTYX風のニュアンスに高貴な英国の風を感じます
この音楽性の高さがバンドの肝でしょう


GMT - War Games - Secret Rites ★★★ (2015-03-20 14:54:59)

心地よいドライブ感と絶妙なコーラスワーク
明るくなり過ぎない湿度の高さが魅力です


GMT - War Games ★★★ (2015-03-20 14:48:14)

元は1986年リリース、1991年にCD化された際に「WAR GAMES」とタイトルが改変された5曲入りのミニアルバム。Voにロビン・マッコリーとB.にMSGのクリス・グレン、Dsにモーターヘッドのフィル”アニマル”テイラーの頭文字をとりGMTと名乗り活動開始。方向性は英国風味溢れるコマーシャルリズムに気を配した極上のハードポップ風HM/HR。曲によっては派手なキーボードなどを効果的に盛り込み、英国らしい重厚さを損なわないアレンジを活かしつつスケールの大きいコーラス等も配し、独自の音楽性をアピールしながら大衆性を加味した方向性は見事。哀愁美に彩られた軽やかなでポップな楽曲の口当たりは実にソフトでありながらも、湿り気を帯びた泣きを発散することにも成功、透明感溢れるサウンドと英国風の優美な雰囲気の中で躍動するコマーシャルリズムのインパクトは絶大だ。全てはさじ加減、欧州のウエッティさと垢抜けたバランス感覚、この絶妙さが最高だ。ロビンは翌年MSGに加入、Mはロビンのエムと右腕として迎えられるのですが、このくらいの英国風味と湿度を持ちこめたらアッチでの評価も違ったものになっていたと思われます。今作は知名度も低く忘れ去られた一枚でしょうが、万人受けするスタイルを取りつつもハードさを失わない正統派のブリティッシュハードポップアルバムにメロディ派なら心も踊りますよ。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Perfect Timing ★★ (2015-03-20 14:02:26)

幻のラインナップ、スーパーロック84から3年、名義も変わり国内のHM/HRファンの間では期待の高まった中でリリースされたアルバム。新メンバー、ロビンの唄を中心にLAメタル全盛の時代を意識し迎合した一枚(プロデューサーはアンディ・ジョーンズだもんねコーラスの重ね方もモロにバブリー)僕はギタリスなので、普段はやらないギタリスト目線でコメントすると曲云々よりも、彼らしさがなくなった事が一番の問題点でしょう。

UFO時代に魅せたギブソンのフライングVにマーシャルのアンプを組み合わせた独特の音色(ワウをかませ歪ませた)ゆったりと大きくヴィブラードさせたフレーズには情感がこもり歌心溢れるマイケル節の確立を果たします、スムーズに流れる運指から導かれるメロデイックな泣きのフレーズに多くのギタリストが魅了されました。MSG時代に入り、叙情的なHM/HRナンバーの中にスリリングなソロとますます磨きの掛った湿り気を帯びたメロディを導入、その長さと鬼気迫るプレイは唯一無二の存在感を醸し出し、独特のトーンと世界観が見事に合致したものとなりました。

グラハムと組んだ時代は歪みを押さえた生々しい音で勝負、その確実なテクニックを駆使し、よりスリルとマイケルならではのナイーブなニュアンスを押さえたフレーズと劇的な展開で多くのギタリストを魅了していきました。で今作なんですが、THE80年代中期のLAメタル万歳なスタイルと音色を導入、お得意のフレージングは影を潜め、リフワークにおけるマイケル節は大幅に減退(ソロも短いしアンプもマーシャルじゃないしね)とマイケル派のギタリストにとっては不満の一途となるのでしょう。

どんなに時代に迎合しコマーシャルリズムを高めようが、あのトーンとお得意のフレーズがあればマイケルファンからの不評も抑えれたんでしょうがね(ちなみに次作でも時代を意識しピッキングハーニクスを多用し新たなる局面を迎えます)。基本僕はこの目線でコメントしないので、哀愁味溢れる歌モノHM/HRとして聴くと実に魅力的に映ります。名義も変わりマイケル一人の乗り物ではないバンドサウンドへとシフトする事が3年のブランクを経て時代の波に乗り遅れる事のないよう目標を定め、打ち出したのがトレンドな音だったんだと思います。

今でこそギター目線と言うモザイクを外して見聞きできますが、当時は完全にOUT、シャラシャラとした軽めのサウンドを前にアメリカンナイズドと売れたい気持ちが前面に出た作風に落胆しました(同年にリリースされた時代の寵児となるホワイトスネイクとは真逆な方向性、英国らしい高貴なムードと重厚さを損なわないアレンジで、アメリカンマーケットを制覇したカヴァーデイルは素晴らしい)。じゃなきゃマイケルがヴィジュアルを気にしてつけ毛のロン毛にする必要ないもんね、でもそれが当時のメジャーシーンでは当たり前の事ですからね。今となれば時代の流れに合わせ、ポップフィーリングを極限まで高めシンプルさと小奇麗に装飾を纏ったAOR風HM/HRサウンドとして楽しめるから不思議なものです。

今作における賛否を分ける最大の要因はリスナーオンリーとプレイヤーとの差が出るんだと思いますよ。ギタリストのみならずマイケルにほれ込んだ人ならもっと欲しいもんなぁフライングV。時代は1987年、わざわざドイツに拠点を移しメジャーシーンに殴り込みを掛けた一枚がアメリカン市場を狙ったコマーシャルリズム溢れる方向性へ完全に舵を切り、マイケル自らギターを封印した実に実験的な一枚(お兄さんのいたスコーピオンズのような欧州風味の泣きを残したソフト路線よりもカラッと明るめだし、英国人はいるが彼らは方向性にほぼ影響を与えていない)。アンディ・ジョーンズは期待に応えエエ仕事をしましたよ。

後年、どう言う訳か逆説的に今作を持ち上げる人が増えました。リリース時の悪評もどうかと思いますが、この手の歌モノロックを愛するものとして、一つだけ言える事は、マイケル・シェンカーのバンドでなければ、賛否もないだろうし、そもそも話題に上るほどのクオリティではない、それが全てですね。


USER OF A COMMON NAME - User - To Feel ★★★ (2015-03-19 08:22:56)

大河の如く刹那なメロディが流れていきます
バンドの真骨頂とも言える胸キュンハードポップナンバー
素敵だわ


USER OF A COMMON NAME - User - You belong ★★★ (2015-03-19 08:21:21)

2000年だねぇ
繊細さがイイですね
メランコリックでキュートなバンドの魅力が溢れています


USER OF A COMMON NAME - User - Do You ★★★ (2015-03-19 08:19:03)

弾けるね
胸キュンするわぁ
カラフルでパンキッシュなハードサウンドの爽快感に焦がれます


USER OF A COMMON NAME - User ★★★ (2015-03-19 08:17:44)

オリジナルな2003年リリース、国内盤は2005年、オリジナルとジャケットと曲順が異なるヴァージョンになります(こちらに登録されているのはオリジナルですね)北欧はスウェーデン出身、女性シンガーとドラマーを擁する4人組による1st。御贔屓にしていた輸入盤のCD専門店にてBGMとして掛かっていたのですが、普段はあまり手を出さないジャンルも(パンキッシュな胸キュンハードポップサウンドを通して聴くと少々照れくさい気持ちになる)大音量でならされる店内との出会い、チョコチョコと刺激してくる哀愁と甘味料たっぷりな胸キュンポップス、そしてサビで爆発するメランコリックな泣きのフレーズと言う哀愁でサンドしてくるパンキッシュなハードサウンドに店内での物色も手に付かないほど惹きつけられ購入を決意。大衆に受けやすいメロディワークを随所に盛り込みつつも、強烈な泣きを発散する歌メロと繊細さも加味されたコーラスワークに,北欧的な独特の悲哀を散りばめシンプルな楽曲ながらも情緒溢れる美旋律の数々に胸キュンを通り過ぎ掻き毟られること受けあいです。どの曲にも用意されたウエッティーな哀愁と骨太で明快な曲作りは見事ですね。今や贔屓の店も時代の波に飲まれ閉店、NETショップでは絶対に巡り合えない素敵な出会いに思いを馳せ今でもたまに聴きますね。作品のクオリティもさることながら思い出深い一枚です。2000年ならではの洗練されたロックサウンドは勿論、歌モノが好きなメロディ愛好家には強くおススメ出来る一枚ですね。⑤の「Do You]や⑥の「To Feel」とか何処かで聴いたことあると思いますよ。


WHITE SISTER - White Sister ★★★ (2015-03-19 07:27:25)

グレッグ・ジェフリアのプロデュースにより1984年にリリースされた1st。LA出身のバンドではありますが時代を感じさせるスペイシーなキーボードサウンドを高らかに鳴らし、快活でノリの良いハードな楽曲が駆け抜ける洗練された極上の内容を誇る一枚。初期BON JOVIにも負けない哀愁を散りばめた胸キュンフレーズの旨味を相当なもので湿度のある歌声と、同じく乾きすぎず湿り気すぎないギターのトーンも気持ち良く、更には華麗さを伴うコーラスワークもツボを押さえ嫌みなく溶け込み叙情性とライトなアメリカンテイストを巧みに散りばめた楽曲との相性は相当なものだ。また総じてアレンジも演奏もクオリティは高く、バラエティに富んだ楽曲は躍動感にあふれており、どの曲にも何とも言えない哀愁が散りばめられておりキュンキュンと胸を締め付けるでしょうね。キーボードを巧みに使い間口は広げているが甘すぎず、ヘヴィに偏重しなくともハードさを失わないピリッとしたアレンジにマニアならずとも唸らされるでしょう。この路線がこれ一枚で終わったのも時代に流れでしょうが惜しいバンドでしたね。


Reverence - When Darkness Calls ★★★ (2015-03-17 14:40:41)

アメリカはニューヨークを拠点に活動してるらしい現RIOTやJACK STARR'S BURNING STARRでもシンガーとして活躍しているトッド・マイケル・ホールに2007年から2009年までTOKYO BLADEのギタリストしてキャリアのある英国人ギタリスト、ブライアン・ホランドらが中心となり結成された5人組による2012年リリースの1st(ドラマーはサヴァタージのスティーブ"Doc"ワコーズ)参加メンバーのキャリアがそのまま反映されたような正統性の強いメロデイックな正統派HM/HRサウンドを披露、しなやかでメリハリのある強靭なアンサンブルを土台に光沢のある滑らかなギターがメタリックな響きを奏で、中身の太い強固なメタルサウンドを構築していきます。そのパワー感のあるメロディックな楽曲の中でスクリームするハイピッチながらも迫力を損なわない強烈な歌声を披露するトッドのパフォーマンスの高さに改めて驚かされます。キャッチーさも意識したコーラスワークも光りますが、基本は王道メタリック路線、ツインギターが奏でる豊潤なメロディの数々、特にベテランならではのブルージーなリフや歌心溢れるリードに懐かしい往年の空気を体感させられ安直なNWOTHM群とは一味も二味も違う年季を感じずにはいられません。確かなテクニックとアレンジセンスに裏打ちされた、古すぎずモダンすぎない時代を超えて支持される今を生き抜く正統派を前に、是非とも多くのマニアの手に取って欲しい一枚ですね。全11曲50分をチョイ切るランニングタイムって素敵ですよ。ちょうどイイ


Harlet - 25 Gets a Ride ★★ (2015-03-17 14:07:38)

Jack Starr's Burning Starrやマーク・リアリ没後にリリースされた最新作でもリードシンガーを務めたトッド・マイケル・ホールが在籍している事でも知られるUS産の正統派HM/HRバンドが1988年にリリースした1st(現在のカヴァーを中心に活動しているらしい)。正直走りだす不安定なドラムを筆頭に厳しい演奏と迫力不足な音質と厳しい面が多く、なぜかマニアの間で高額で取引されている幻の一品(2013年にボートラ入りのCD化の際に価格落ち着いたと思いますよ)。流石の僕でもマニアックで知名度とは雲泥の差のハイクオリティな作品はもっとあるぞと言いたくなるのですが、メタリックなハイトーンヴォイスを活かしたダークな質感を活かした金属音が鳴り響くストロングなメタルサウンドを披露。派手さはないが正攻法で迫る王道スタイルに懐かしい空気を味わえます。あまりにも未整理なサウンドに、性根の座った本域のマニアにしか進められませんが、RIOTの新作に興味を持った猛者なら挑戦する価値はありでしょう。僕もその口ですからね。


URIAH HEEP - Conquest - It Ain't Easy ★★★ (2015-03-15 15:17:18)

トレバー・ボルダー作のバラード
確か彼がリードボーカルと誤表記された一曲

ここではジョンが甘美な歌声で迫る幻想的な雰囲気漂うバラード


URIAH HEEP - Conquest - Out on the Street ★★★ (2015-03-15 15:08:20)

今作におけるハイライト的な一曲
情感たっぷりに歌い上げるジョンの多彩さも上手く噛み合い
中盤に設けられたギターとキーボードのバトルも上々
特に唸りを上げるベースがエエ仕事してますよ
スローダウンしてからの凛とした美しい展開に悶絶


URIAH HEEP - Conquest - Won't Have to Wait Too Long ★★ (2015-03-15 15:03:53)

らしくないけど明るくノリのある一曲
このラインナップだからな雰囲気を味わうのもマニアの楽しみ方ですかね


URIAH HEEP - Conquest - Carry On ★★ (2015-03-15 15:02:21)

跳ねたね
シングル向けのハードポップな一曲
ジョンの歌声もライトな仕様です


URIAH HEEP - Conquest - Fools ★★ (2015-03-15 15:00:32)

泣かせるギターに悶絶
ベッタリとした歌唱に評価も分かれるバラード


URIAH HEEP - Conquest - Feelings ★★★ (2015-03-15 14:58:46)

爽快なコーラスが印象的ですね
哀愁味たっぷりなイントロのギターも好きです
このグルーブ感もクセになる味のある一曲
垢抜けてますね


URIAH HEEP - Conquest - Imagination ★★★ (2015-03-15 14:55:56)

ジョン・スローマンが朗々と歌い上げます
ベースが印象的ですね


URIAH HEEP - Conquest - No Return ★★ (2015-03-15 14:53:35)

イメージ的に違和感もありますが
徐々に盛り上がる展開が印象的


STAMPEDE - HURRICANE TOWN ★★★ (2015-03-14 08:51:59)

いきなり爽やかでライトな曲から始まる1983年リリースの2nd。その流れを引き継ぐ②の爽快感に胸躍ります。仄かな哀愁は残しつつもライトな音作りに日和ったなと言えばそれまでなのでしょうが、フィル・モグ似の歌い方も辞めたしローレンスのギターは泣きすぎない哀愁のフレーズを散りばめ、イイ感じで出てくるハードさと熱量が実に適切だ。マーク・スタンウェインのゲスト参加によるポップス路線も派手さはなくとも味で勝負する本分との絶妙なバランス感覚を誇り、なんとも言い難い英国の風を感じます。正直通して聴くと飽きも来るし、試聴後は反動で無性にハードなものを聴きたくなるのですが(笑)過激さ命なハードシーンもエエけど、この老舗の味を感じて欲しいですね、④の「Girl」とかエエよ。


STAMPEDE - Days of Wine and Roses ★★★ (2015-03-14 08:32:50)

今作はレディングフェスティバルのLIVEをそのまんま音源として世に出した1stの次に出たEP(1stのCD化に伴いボートラとし収録されました)義理の親子とバンドを組むという微妙な空気を個人的には感じるのですが、父親のリューベン・アーチャーの味わい深い歌声と息子ローレンスの湿り気すぎない絶妙な熱量を感じさせるギタープレイを軸にシンプルな楽曲が駆け抜けていく英国ロック史に名を残す優れた逸品。ロマンティックな印象を与える①の表題曲に始まり、1stのオープニングとなった④の「Missing You」で聴ける頭の泣きメロは郷愁を思いっきり掻き立てられる名フレーズ、しかし泣きすぎないシンプルなアレンジがバンドの味となり絶妙なさじ加減を体感させられます。LIVE映えする小気味いい②の「Movin' On」シンプルなアレンジが光るポップな③の「Photographs」と4曲ではありますが、バンドの方向性と魅力がギュッと詰め込まれており、荒削りな音質ながらも熱を帯びた演奏はフルアルバムに軍配を上げますが整合感はこちらの方が上でしょうね。いい意味でもお父さんのフィル・モグ風の節回しにローレンスのギターとくればね、のちに息子がUFO加入を果たすという出来ごとに感慨深いを思いを共有してしまいますが、英国的な陰影のある伝統的なロックサウンドをお探しの方にはおススメ出来る一品です。個人的にもシンプルなタイム感に懐かしい時代をいつだって体感させられる安心の一枚ですよ


STAMPEDE - Days of Wine and Roses - Days of Wine and Roses ★★★ (2015-03-14 08:13:32)

イントロの鍵盤プレイが印象的ですね
そのまま流れを崩さずにロマンティックに駆け抜けていきます
エエわぁ


STAMPEDE - Days of Wine and Roses - Movin' On ★★★ (2015-03-14 08:12:11)

シンプルなリフワークと小気味い展開
UFO風の一曲ですね
泣いているのですが涙は見せないメロディに独特の味を感じます


STAMPEDE - Days of Wine and Roses - Photographs ★★★ (2015-03-14 08:10:13)

シンプルで飾り気のない英国風のHM/HRナンバー
湿度と熱量のバランスも絶妙ですね
地味ですがポップさ加減も上々でジワジワと沁みてきます


STAMPEDE - Days of Wine and Roses - Missing You ★★★ (2015-03-14 08:06:46)

イントロで奏でる泣きメロにグッと惹き寄せられます
彼らの代表曲とも言える一曲
ライブよりも整理された演奏も悪くないですね
唄もフィル・モグっぽさを押さえたかな


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Catch the Rainbow ‎– a Tribute to Rainbow - Still I'm Sad ★★★ (2015-03-13 06:19:24)

LIVEアレンジが加えられた一曲ですかね
歌うはラルフ・シーパース


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Catch the Rainbow ‎– a Tribute to Rainbow ★★ (2015-03-13 06:17:07)

Holy Mosesを始めGamma Ray、Helloweenと経歴を重ねたジャーマンメタルシーンのその名を残す稀代のドラマーとなったウリ・カッシュが中心となり1999年にリリースされたRAINBOWのトリビュートアルバム。参加メンバーはアンディ・デリスやラルフ・シーパスの名前はあるものの、ガンマ・レイのギター、ヘンヨ・リヒターがほとんどでリードボーカルを取る、気心の知れた仲間内で作ったような一枚、音質もイマイチなんで尚更ですかね(ギター、グイド・ヴァンゲンストックって誰?)。でもウリ・カッシュのRAINBOW愛溢れる一枚に変わりわなく、彼がリードボーカルを取る「EYE OF THE WORLD」もあったりと細かい事を気にすると詰めの甘さやアレンジの旨味も今一つ薄味でカロリーオフなカヴァーぶりに拘りという点ではチョイと弱いのですが、その辺りをああだこうだと突っ込みつつ楽しむのも一興でしょうね。「Sixteenth Century Greensleeves」におけるフェルディ・ドルンバーグによる華麗なオルガンプレイも惹かれるし、「Spotlight Kid」で聴ける派手なドラムなど本家よりもカッコいいと思わせるプレイもあったりと、作風同様リラックスして聴くと楽しめるのではないでしょうか?それにしても参加メンバーや音質を含めデモ的な匂いも漂い、個人的には何となくのめり込めないんですけどね。マニアご用達の一枚でしょう。


EUROPE - Start From the Dark ★★★ (2015-03-12 15:33:59)

2000年以降、再結成にオリジナルメンバー復活など、多くのバンドが昔の看板を掲げ再起を果たすといブームみたいなものがあり、やや食傷気味に飛び込んできたのが彼らの再結成でした。所謂「THE FINAL COUNTDOWN」のメンバーでの復活ですからねCarrieやThe Final Countdownを期待するのでしょうが、コマーシャル性が高まり、ジョン・ノーラムが抜けた作風に戻る事は考えられず、また2000年に昔の名前で出ていますなアルバムを作る事も考えづらく、個人的にはある程度予想されていた作風かと思います。ミック・ミカエリがここまで目立たないと可哀そうに感じますが、全編に包まれるズッシリとした重さ、ダークにしつらえた新生ヨーロッパサウンドが放つ新機軸の打ち出し方の清さに再結成の意義を大いに見出しました。随所に顔を出すメロディックなジョーイ節は健在、結局ヨーロッパはジョーイ節があれば彼らなんだなと強く認識させられましたね。基本、僕は80年代のCDを多く聴きます、特に2000年以降は海外の弱小レーベルから幻の一品が再発され興味は尽きません。ほぼ主食はその時代の作品に触れる事で新しいサウンドに幾度興味も惹かれないし、意識していないのであまり耳に飛び込んできません。ですが常に新しい事を受け入れる器量とセンスは失いたくないものです、老害にはなりたくありませんからね。80年代らしくない作風ですが2004年の再結成ですからね。ジョーイ・テンペストは一流のメロディメイカーでした。この歌メロあってこそでしょうと納得させられる一品です。
なにより、アメリカで売れたが為に彼らの本質がぼやけているのが問題だ。甘美でクラシカルなオーロラサウンドを展開した2枚目の路線を継承することが北欧なら、今作は随分と違った形になるが、実はこのバンド、90年代に幻のデモを録音している。そこでは、ヘヴィでファットな音像で作り上げた作風が既にあった事実を考えると、この作風は突然変異でも何でも無い。そういう情報を知っているかで味は変わるでしょうね。
少なくとも3枚目のアルバムは、アメリカの市場を開拓したアルバムであって、このバンドの本質ではない。4枚なんて産業主義だし、5枚目も難産でしょう。そういう意味では今作は実にらしいと言える。
変に売れて色が付きすぎると苦労しますよねぇ。