発端は2010年、自分より1コ下のジャックだけど心労の影響が遅れて体に来たんだろうね、戦線離脱してそのまま脱退。回復するもバンド復帰を拒否される。G.W.本隊はツアーメンバーに加わっていた元XYZの TERRY ILOUS が後釜に座って2012年に新作発表。ここまでは想定内だったが、ジャックよ、こともあろうにまた JACK RUSSELL'S GREAT WHITE を立ち上げたの? この因縁深い名前で一生チャリティ活動でも続けるつもりなのかな。しかしまぁジャックのいない GREAT WHITE なんて、と嘆くより、ここは新作 Elation をじっくり吟味してみた方が前向きなのかも。
1987年の4th、MICHAEL VOSS 加入後のメジャー3rdアルバムであり、80年代の MAD MAX としては取り敢えずのラスト作。MICHAEL自身はこの時点で22歳だったはず(と言うことは加入当時17歳!)で、成長の跡が伺えると同時にやはりまだまだ「若い」! ざっと聴いたところ FOX ON THE RUN は手慰みのオマケで、オリジナル曲こそが名曲のオンパレード。メロスピの奔りみたいな疾走曲もあり、このテンションをキープしていればプロモーション次第で HELLOWEEN より売れたんじゃないか?と思える内容。それに MICHAEL のVo.は、下手に落ち着いて芝居がかった90年代のメロハーよりも、本作のようなストレートで活きのいいメタルの方が合ってるとも思えます。色々考えさせられながらも、本作は間違いなく名盤! 日本盤の再発が望まれます。
1983年発表の Y & T 名義としては3rd。三部作の3作目とも言われますね。大味で野太いアメリカンハードにブリティッシュハードの泣きを採り入れた日本人好みのハードロック(これじゃ国籍不明だな)は本作でも健在です。ポップなラストテューンの DOWN & DIRTY はLAメタル化してゆく次作への過渡的楽曲ということで大目に見ましょう。昔ながらの Y & T が聴ける、取り敢えず最後の作品。