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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2010-01-17 22:30:00)

2009年発表の2nd。
…イタリアからまさかのSOLEFALDフォロワー登場…といっても、もう2枚目ですが(笑)。

暴虐性もそこそこある、シンフォニック・ブラックがベースながら、男女ノーマルヴォイスによるヴァイキング的な朗唱、イタリアン・マフィアのボスがワイン片手に夜景を楽しんでいるような、アダルトなサックスやピアノなどを取り入れた、プログレッシブな作風で、「Red for Fire/Black for Death」期のSOLEFALDにかなり近い路線。実質的なラスト曲の14曲目の冒頭なんて、悟りを開いたかのようにプログレ化してます(笑)。

また、このアルバムは全編イタリア語で歌われてますが、特にノーマルヴォイスのパートにおいてこれがかなり高い効果を上げてると思う。イタリア語って、割と母音をはっきり発音する言語だと思うんですが、それによって全体的にムードが上品になり、かつまくしたてる早口の迫力も増してる感じ。しかも男性ヴォーカルはGarm(ULVER)やLazare(SOLEFALD)そっくりの、セクシーな魅力のあるマイルドヴォイス。デスヴォイスの方も必死な感じで、それなりにかっこいいです。

ただ、曲間に「モノローグ」としてインストをバックに語りが入るんですが、これが微妙…いや、語るだけならまだしも、半泣きで訴えたりするのは生理的にきつい(苦笑)。SOLEFALDも「Red for Fire」で泣き歌いはやってましたが、そこまで真似しなくていいです(笑)。9曲目とか、何気にインスト部分に雰囲気があるし、シームレスに繋がるものが多いので飛ばしにくいんですよね。

この手の宿命か、複雑な展開や前衛的な音作り前提のため、NED系とか真性ブラックの連中に比べるとリフ自体は少し弱め。ですが、プログレ的な練られた展開や、アーティスティックな雰囲気にはそれを補って余りある魅力があると思う。実験性がありつつも、「実験のための実験」に陥ることなく、必要があって取り入れているような感じ。
SOLEFALDやUNEXPECT、AKERCOCKEなどのプログレブラックを、CD棚の一番手に取りやすい所に配置している方にお勧め。



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