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SUPER COLLIDER (2013年)
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SUPER COLLIDER
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解説 - SUPER COLLIDER
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. ヤングラジオ ★★★ (2013-06-09 12:44:54)

「お前ら、新作(新曲)聞きたいだろ!」
ファンの気持ちを考えず、比較的大物でありながら、新作を出さずに昔の遺産で興行のみという安全策で活動しているバンド達を嘲笑う、御大の新作の登場である。
アルバムが売れない、こんな時代でもコンスタントに新作を出してくれる、デイヴという男は実にファン想いである。

何度か聞いてみたし、インタヴュー記事を読んだりもしたけど、この作品の目指している方向性は「Criptic~」ではなく、やっぱり「Countdown~」のような気がする。
でも、それは所謂パート2という事ではなく、全体的な質感という意味においてである。
「Countdown~」の最大の特徴は「空間を残す」という事と、「楽曲にアクセントをつけるリズム、テンポの変化の付け方」にあると思う。

弾き過ぎず、変化をつけるというのは、案外難しい。
僕は前作でも感じた事だけど、この変化の付け方が、現状あまり上手くいっていない気がする。
特にリズムチェンジは、このバンドの特徴でもあるので、もっと大胆であってもいいし、もっと使ってもいいと思う。

また、「中盤にかけて盛り上げる」という構成も、「Countdown~」に近いんだけど、序盤のポップな要素が邪魔をしていて、一枚の作品として聞いた場合、まとまり感に欠けるきらいがある。
キャッチーなのはいいけど、ポップさは返って構成の邪魔になっている感じがする。

でも、そうは言っても、落胆するような出来でもないし、らしさも健在である。
ファンなら十分、許容範囲であるし、なんせ新曲をこんなに早く聞ける幸せの方が、そんな事を全て吹き飛ばしてくれるのが事実である。
やっぱり、メガデスはすごい。




2. iaties ★★ (2013-06-12 23:57:36)

まだ聞き込みが足りないかなと思いますが、自分にとっては厳しい作品です。
評価の高い「Endgame」あたりから今作までずっと歌メロが弱いです。これはおそらくメロディを抑えて硬派な感じにしようというムステインの意図かと思います。またファンが期待しているだろうスラッシーなパートも少なく感じます。

僕個人の印象としてはムステイン独特の声で昔以上に荒々しく歌う様はモーターヘッドのレミーみたいでかっこいいなと思うし、今作のスタイルにも合っていると思います。またバンドの演奏もようやく一体感を感じるようになりました。これは他のメンバーとの共作曲が増えたからかもしれません。
シャッフルのリズムの①やお得意の展開が聴ける④や歌メロが気に入った⑨は好きですが全体としてはちょっとつらいですね。

メロディやスラッシュ的な要素を際立たせないなら他の部分に何かしら聞かせどころが必要になってくるわけですが、今回はそれが見当たりませんでした。
復活後の「System has~」、「United~」のような作品を期待していたので残念です。

でもヤングラジオさんがおっしゃるように、今の時代にだいたい二年に一枚のペースでアルバムを出し続けるデイブムステインのやる気には本当に頭が下がります。若手でも3年に一枚くらいが当然のようになっているのに・・・。



3. めがです ★★★ (2013-06-15 05:24:38)

期待していませんでした。

他の方の言うような作品連発も、かつてアーティスト酷使の悪名高かったロードランナー所属のため
しょうがないと思っていたし、契約をとっとと消化して早く移籍して意欲作を出してほしいというのが
ここ数年の思いでした。

ただ、ジュニアの復帰後、ライブも作品も演奏が見違えるくらいタイトになったので
そこが唯一の期待でした。
で、移籍一発目の今作・・・先立って発表されたSuper Colliderを聴いて、終わったなと。

惰性で買ったのでもう今後は買うことはないなと思いいつもの習慣で車のHDDレコーダーにかけ・・・
1曲目の頭でギョッとしてしまった。かけたCDがメガデスだったのを思い出すのに数秒、脳内がフリーズしちゃったくらい。
頭のベースのリフからもうヘビーで、イントロのアグレッシブさやその後のテンポなどは
狂ってたあの頃を彷彿とさせてくれた。
んでもまあ、緊張感は続かず、後半はやっぱこんなもんかと。
続く2曲目はあのSuper Colliderだし。

なもので、また流し聴きで、ボーっと4曲目。
確実にモダンヘビネスとパンクの融合を感じさせる、重い音の壁。
「ま、まあ、良いじゃん。」

斜に構えながら6曲目で「ギャフンッ」
大好きだったあの退廃的なムードと音の壁。
この二つを同時に表現できるのはそうたやすい事ではないのに、やってくれた。
一つだけ希望を言うとすれば、マーティのフレーズは今作にすごくマッチすると思う。

今のところまだ3週くらいしか聴き込んでないので、素晴らしい出来という認識です。
というのはすぐ飽きることも有り得るので。
解散前のMegadethの作品は、一曲はキラーチューンを織り込んでいてそれを何百回と聴くためだけでも
価値がある作品でした。

初期作品もカウントダウンも、RISKも素晴らしいと未だに聴いてるくらいなんで
他の人とはちょっと違う感性かもです。
それを加味してください。

1の方が言ってるように音空間の作り方というのは素晴らしい表現だと思います。
そしてそれが今作でもよく作られているという印象。



4. 帰ってきたクーカイ ★★★ (2013-06-24 13:06:33)

 このバンドは本当に働き者だ。
 すでに、『Crypticwritings』(7th)や『Risk』(8th)を作っているので、メロディを追及する路線も、いずれはありだと思っていた。そのあたりは、永いこと第一線で活躍しており、様々な実験にも余念がなかったバンドの持つ特権と言えよう。
 全体的な印象は、かの名盤『Countdown To Extinction』(5th)に良く似ている。ただ、7thも少し混ざる。5thが7割、7thが3割といったところで、そのような意味では、前作で提示されている、キャリア各期からのブレンドという路線を大きく逸脱するものではない。
 ちなみに、2曲目のタイトル曲は、MEGADETH史上最もキャッチーな一曲ではない。これよりもキャッチーな楽曲はある。例えば「ALMOST HONEST」、それに「BREADLINE」とか。
 私は、やはり初期のキレ具合が好みなので、近作では前々作(『Endgame』)がお気に入りなのだが、本作のエッジのあるメロディアスな作風も良いと思う。
 やる気に満ちた良作だ。




7. 火薬バカ一代 ★★ (2013-07-17 22:47:39)

前作の時点で予兆はありましたが、やっぱり更にメロディアスな方向へと踏み込んだ'13年発表の14thアルバム。
聴き手を捻じ伏せるような即効性よりも、訴えかけるような遅効性を、突き刺さってくるようなGリフのインパクトよりも、ジワジワと沁み込んで来るメロディの浸透力を重視した本編は、確かに雑誌等のレビュー通り、問題作『RISK』を発表した頃に顕著だった音楽的挑戦を再び試みたかのような内容です。
正直、手放しでは歓迎できない作風ではあるのですが、にも関わらず予想よりもずっと素直に楽しめてしまったのは、悲壮の滲む劇的な名曲⑥を筆頭とする収録楽曲の出来の良さ、それに無理せずとも自然体でこの手のサウンドをこなせるようになったバンドの(というかムスティンの)成熟ゆえでしょうか。まぁ②みたいな懐っこいメロディをフィーチュアしたポップな楽曲を歌うには、彼の懐っこさの真逆を行くシニカルな声は不向きな気がしますけどね。
全体的に地味ですし、せめて1曲ぐらいはパンチの効いたスピード・ナンバーが欲しかったところですが、ベテランの域に入っても活動のペースを落すことなく次々に新作をリリースしてくれるMEGADETHならば、聴き手としても「まぁこういうのも有りだよね」と、ある程度余裕を持って受け止めることが出来るわけです。




8. スラッシャー少佐 ★★ (2014-06-11 23:00:52)

だいぶ幅広くやりたかったそうです。まぁ、インテレクチュアルスラッシュメタルで攻めてくれるのが一番ありがたいですが、迷いなくこのような曲を作れているので、いいのかなと。かつてみたいに流行だからポップにしたとかそういうことでなく純粋にそうしたいのだなと感じたのでそこまで不満には思いませんでした。



9. 名無し ★★★ (2015-02-21 21:38:48)

デイブムステインは幅広く色んなことがやりたいし、それだけの才能がある。
そして、それをあくまでもヘヴィメタルの範疇でやってのける。
そして、勿体つけずにどんどんリリースしてくれる。
なんの不満があるのか?
幅狭い理想の姿のみを追い求めるのでなく、
アーティストの生き様・多様性を楽しめるように、聞き手側も少しは成長すべき。
このアルバムは過去のそれに劣らぬ名作である。



10. しょちゅ飲んごろ ★★★ (2019-07-14 10:17:13)

爆音だ
爆音で聴いたなら、良さがわかります。



11. 失恋船長 ★★★ (2020-11-26 17:41:04)

このバンドとしては珍しい同じラインナップにより制作された一枚。それだけに前作の流れを踏襲。柔軟な姿勢を見せつつも攻めの姿勢を崩さない彼らに迷いは一切感じない。⑧みたいな曲があったとて、もはや彼らの守備範囲、充実したメンバーシップにスキはないだろう。
シングルカットされた②もカッコいい、これで良いとさえ思える。アルバム全体の雰囲気はヘヴィだ、しかしリフワークは耳なじみが良く視聴感を良くしている、苦労人クリス・ブロデリックの多彩さも楽曲の中に組み込まれ、エッジの効いたメタルサウンドを温和な心で受け止めるムステインの歌声、その全てが無理なく収まり柔軟なメガデススタイルを極めようとしている。

ここには揺ぎ無き信念がある、試行錯誤した時代を経て掴んだメガデス流儀、その野心は飽くなき進化を遂げさせシーンの最前線へと推し進めている。鮮やかと言っても差し支えのないバラエティ豊かな楽曲を用意したムステインの手腕は見事しか言いようがない。そしてラストに収められたTHIN LIZZYのカヴァーで〆たアイデアも大正解だと思う。

何を聴きたいかで評価も分かれるだろうが、なんとなく過去のスタイルを押し込み往年の姿に帰還しようとしたメガデスよりも、らしいと感じたのがファーストインパクトでしたね。



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