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Breakin' Through the Night

かつてテラローザタイプのサウンドのようなレインボー+パープル+ヨーロッパ+スコーピオンズのようなスタイルで人気を博したヴォルフィードのシンガーで恐妻家でお馴染みのプロレスラー佐々木健介のテーマソングを手掛けたほぼゼニス+山本朋子らが結成したブルースティーラーのフロントマンだった彼女が、久しぶりにシーンに復帰した音源がこちらの3曲(うち一曲はヴォルフィードのカヴァー)かつてのスタイルを彷彿とさせる様式美サウンドに寸分の狂いなく披露、テクニックに裏打ちされた日本人好みのアレンジとメロディが印象的に切れ込んでくる疾走ナンバーの①で掴みはOK、中低音域を蔑にしない魅力的な歌声を披露する彼女の歌は健在で、むしろパワフルさに拍車が掛かり見事なパフォーマンスを見せてくれます。低予算のインディーズならではの甘い音質は仕方ないのですが、骨太なグルーブを叩きつけるリズム隊の安定感、楽曲に奥行きと厚みを持たせるキーボードの的確な仕事ぶり、旨味を逃がさない職人肌のギタリストが奏でるツボを心得たプレイと重厚なアンサンブルが叩きつける、様式美然とした楽曲の破壊力は相当なもので往年のレインボースタイルが好みの方にはドンピシャでしょうね。マニアには馴染み深い既発音源もあり、3曲入りでは物足りないと思わせる充実ぶりも素晴らしい。いまどき流行らない懐メロサウンドかも知れませんが流麗で甘美なメロディが華麗に舞う、あの音を体感できるので価値の分かる方は是非とも耳を傾けてください。

失恋船長 ★★★ (2014-12-27 14:58:00)