そうそう♪ ssssSilly!! かっこよく、そしてぶっトンでいる感じが好きです。 10ccを知らない人に「まずこれ聴いてみて!」とおすすめするとしたら、これか、『The Things We Do for Love』か『The Second Sitting for The Lust Supper』かな~私は。
ケヴィンとエリックのツインリードヴォーカルがとびっきり贅沢な1曲。のんきに眠ってなんかいられないゾ! 4人みんなが一流ヴォーカリストでもあるこのバンド。四者四様の持ち味(いや、一人一様に留まらないからもっと?)があるからそれだけ楽曲も幅広く、誰が歌ってるのか、また誰と誰の組み合わせで歌ってるのかっていうのもひとつの楽しみ。 それぞれ魅力があって誰の歌声も欠かせないけど、「美声」ということでいったら、やっぱりこの人、ケヴィンなのかなあと思う。 ドスの利いた低音も、その風貌からは信じがたい高音も美しく、厚みがあって、のびがあって、「安定」の美しさ。 同じアルバムの「Don't Hang Up」も、『The Original Soundtrack』の「Brand New Day」、『.,.meanwhile』の「The Stars Didn't Show」もすばらしくて、聴きほれる! 対してエリックは、けっして「美声」ではないように思えるんだけど(ただし、ファルセットは透明感があって美し~)、なんだか独特の、名状しがたい魅力があるんだな。ケヴィンにくらべ、ちょっと「不安定」さが織り交ざってるように感じられるところが逆にいいんだろうか? 書き忘れるところだったけど、ギターがまたよくってね。 結局全編聴き逃していいところ、なし! Any way you are~♪
I'm not in love もいいけど、この曲も負けず劣らずの、いいラブソング。 わたしはどっちかというと、こちらが好き。 この曲が原因で(? The things we do for love という説もあるけど)分裂してしまった(それだけでは決してないんだろうが、大きなきっかけとして)というのは、オリジナル10ccのファンとしてはほんとうにほんとうに残念で悲しいけど、でも、そこまでして貫いて後世にのこした価値はあるのではないかなと思う。 オリジナルサウンドトラックのなかのI'm not ~みたいに、硬派でオフザケで奇想天外で凝りっ凝りななかに、すっとこんな正統派の良質な美メロラブソングが、一歩間違えば場違いとも思われるスレスレで紛れ込んでて面食らう、肩透かしを食う。 聴く者の意表をついて、どっからきてもやってくれる的な間口の広さ、アプローチの多様さこそ、オリジナル10ccのよさだった...というかよさにしつづけてほしかったな~などと勝手なことを思ってます。
“Deceptive Bends”好きなかたは、きっとお好きじゃないでしょうか? いい曲てんこもり! 個人的におすすめは、“Don't Turn Me Away”~“Les Nouveaux Riches”の怒涛の流れ。 そして、“Lying Here with You”“Survivor”のラスト2曲に極まれり…。です!