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THE BOOK OF SOULS (2015年)
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THE BOOK OF SOULS
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解説 - THE BOOK OF SOULS

2015年9月4日、Parlophone Records(EU)、Sanctuary Copyrights/BMG(US)よりリリースされた16thアルバム。
邦題は『魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ〜』でワーナーミュージック・ジャパンよりリリースされている。
アルバム本編の長さは過去最長の11曲92分に及び、バンド史上初のダブルアルバムとしてのリリースとなった。
また、スタジオアルバムのブランクも過去最長で前作『The Final Frontier』から5年もの歳月が経過している。
2015年に入ってからヴォーカリストのBruce Dickinsonが舌の裏側に癌性膿腫が発見され、その治療のためにアルバムのリリースが延期されていた。なお、アルバムに伴うツアーは2016年初頭まで延期されている。
ソングライティングに関してSteve Harrisは、「今作では、今までの俺達の作品とは違った手法をとってみた。ここに収録されている楽曲は、俺達が実際にスタジオにいる間に書き上げられたものなんだ。スタジオで一緒にリハーサルをしながら、まだ新鮮なうちにその楽曲をレコーディングしていった。この即時性とも言うものは、楽曲にもしっかりと現われていると思うよ。まさにライヴのような感覚がそこにはあるんだ。」とコメントしている。
2枚組になったことに関してはBruce Dickinsonは、次のようにコメントしている。「スタジオに入った瞬間、まるで自宅にいるように感じて、新作へのアイディアが次々と溢れだしてきたんだ。レコーディング作業が終わる頃には、俺達全員、ここで作業した全ての楽曲は、全体を構成する必要不可欠な要素だ、と感じていた。だから、もし1枚のアルバムに全てを収録できないのなら、2枚組にしようぜってことになったのさ」


Recorded: September–December 2014, Guillaume Tell Studios, Paris
Producer: Kevin Shirley, Steve Harris
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 帰ってきたクーカイ ★★★ (2015-09-06 19:15:24)

 まだまだ全然聴き足りていないが、断言しよう。本アルバムは傑作である。10th・11thアルバムを境界線に設定し、このバンドの歴史を前期と後期に分けた場合、本作は後期の代表作として語り継がれることとなろう。キャリアのこの時点で、これほどまでにメロディが芳醇で、ツインリードが耳に心地よく、楽曲の長短が気にならないドラマティックな名作がリリースされるとは。全く予想していなかっただけに(前作までの路線を踏襲した、聴き応えはバッチリでメロディも豊かなのだが、本当の良さがわかるまでに聴き込みを必要とする作風を思い描いていた・・・しかも長めの)、とてつもなく嬉しい。
 あくまで個人的見解だが、本作は8thアルバム(『No Prayer For The Dying』)以降リリースされたアルバムの中で、最も好きだ。もう、随分長い間待ち続け、いい加減あきらめていたのだが、本当にこのバンドの良い所が全て出ている。しかも音も良い。
 ツインリードの絡み。バキバキいうベース。熱演としか言いようのないドラム。そしてブルースの熱唱。
 何より楽曲が素晴らしい。ラストのブルースが作り、他のメンバー全員でその楽曲が成長する様を見守り、皆で作り上げた「Empire of the Clouds」の壮大さ、劇的な展開、豊かなストーリー、ブルース自らが弾いたピアノの美しさはどうだ。他の曲も、どこを切ってもメイデンだ。
 そして、キラーチューンの存在。今、2曲目の「Speed of Light」にハマっている。この曲は久々の(9thスタジオアルバム『Fear Of The Dark』の1曲目「Be Quick Or Be Dead」以来の)名曲だ。格好良いことこの上ない。
 冒頭に書いたが、まだまだ聴き足りない。一日中聴いていても良い。
 壮大で深い内容を有しているにも関わらず、一聴して良さがストレートに伝わってくる本アルバムは、もう一度繰り返すが、傑作である。




2. 名無し(2015-09-08 00:17:47)

Iron Maidenほどの有名なバンドともなれば「音の種類は限られてるから云々」とか「最近の他の曲に比べればマシ」とかそういう評価の仕方は正直したくないししてほしくない。
しかし、ブルース復帰後のメイデンはそれまでと一層音楽性を変化させて初期の頃とは全く別のバンドになったということを考えれば、12th以降の作品の中で考えるのは一応妥当なんじゃないかなという気はする。
そういうわけで現時点でのこのアルバムの立ち位置を考えると
13>12>14>15=16
という印象(勿論まだ聴き込んでないので変わるかもしれないが)。
良い点を挙げると、12th以降のリフにキレがないメイデンの中ではリフがいい方かな。曲数の関係もあるけど。
ただし、相変わらず歌メロのキレは全く戻ってない。特にサビが酷いというか、サビが存在しないと言っていいほど弱い。
音質は良いかな(昔と比べると音の質は全然変わったけど)。
全体的に単調でフックが効いてるとか印象的っていう部分が少なくてグダグダだけど、先行で聴けた1-2とか他にも1-4,1-5はなかなかいい感じのリフでいいんじゃないかと思う。
ただ、2枚目の方でドラえもんが始まった時とWasted Years的なのが流れてきた時は流石に吹いたけどね。
False Metalと化してからのメイデンが好きな人には楽しめるいい感じな出来なんじゃないかと思います。



3. メタル坊主 ★★★ (2015-09-08 14:08:53)

これは素晴らしい。一聴して分かるのは音の良さ!!
方向性としては生々しいプロダクションなのは再結集以降と同じだが、Brave New World以降で最高のサウンド、いやバンド史上でも最強の仕上がりだろう。
ブルースのボーカルも驚異的だし、何よりも楽曲が良い。アルバムの曲順で聴けばよく分かる。



4. ヤングラジオ ★★★ (2015-09-08 20:29:18)

ブルースが復帰した後で言えば、「A Matter Of Life~」が一番好きで、「The Final Frontier」が一番好きではない。
実は、この2作には大作志向という共通点があり、ランニングタイムも長い。
約5年振りとなるこの新作も2枚組であり、それらをしのぐ長さで90分を超える。

振り返ってみれば、前作はプログレ色が強すぎて、難解な曲が多く、リピート回数も極端に少なかった。
それは正直に言えば、楽曲そのものに魅力が乏しかった為であり、作風自体に問題はなかった。
またこれは、「A Matter Of Life~」というコンセプト作を作った後という事が影響していて、ある意味仕方がない事なのかなと個人的には思っていた。
元々、複数の有能なソングライターを擁するバンドであるから、今後には何の心配も無かった。

この新作、前作は一体何だったの?というぐらいに、充実している。
楽曲の出来も総じて良く、サウンドも生々しく、臨場感がある。
それに新機軸という要素もあり、新鮮味がそこに存在する。
昔のように、コンパクトで分かりやすいキャッチーさは無いけれど、楽曲そのものにはベテランらしからぬ熱さがある。
ここにきて、こういう作品を作れるベテランバンドなんて、他には居ないよ絶対に。

それにしても、この出来は凄い。
アイアン・メイデンは、今でもHR/HMシーンにとって、基本となるバンドだね。
楽曲は、とにかく強力である。




5. 名無し ★★★ (2015-09-13 17:59:31)

傑作としか言いようがない。
何度聞いても飽きる事がないどころか、
聞く度に新しい良さを発見できる。

メイデンのメンバーは既に30年以上のキャリアを持つ50~60代。
じっくりと聞き込む事のできる、大人のメタルと言えるだろう。
いまだに、初期のような勢いを求める人もいるようだが、
そんなものは若造どもにやらせておけば良い。



6. てかぷりお ★★★ (2015-09-13 22:45:38)

2015年作16thアルバム

正直メイデンに関しては、「Fear of the Dark」あたりまでの過去作を聴ければいいやぐらいで、最近の作品に関してはほとんど興味がない もともと長尺の曲が得意なバンドだけど、最近は特にその傾向が強いのは皆の知ってるところでしょう 長い曲ばっかだと疲れるし寝ちゃうもんねー  今回新譜のアナウンスがされたとき、「二枚組で一番長い曲は18分」みたいな事きいて、うわーぜってー買わねーわって思っちゃいました だいたいメタルで二枚組の傑作はあったことあんのかよ?なんてボヤく人もいたりいなかったり
しかし来日濃厚となると話は変わってきます 世界最強のヘヴィメタルバンドIRON MAIDENのライヴは絶対みたいし、楽しむにはやはり新譜を聴かねばならん ということもあり、買いました 輸入盤の通常エディションという一番ケチな組み合わせで あ、流石に新品ですよ笑

んなことは置いといて、今作結構ハマっています 歌詞がわからん輸入盤を買ってしまったことを後悔するくらいに 一聴して音質が非常にいい 矛盾してるようだけど、臨場感のあるサウンドで、質感的にはメイデンらしいヌルッとしたものもあってとても心地いいですね
10分超えの曲が3曲と相変わらずの大作志向ですが、先に公開されていた2.Speed of Lightみたいなザ・スピードメタルは、私みたいなアンチ10分以上にとって嬉しい要素 てかこのモロ80年代な曲が先行シングルとしてPVが作られたのが意外でした その2.もカッコいいですが、苦手だった長い曲もびっくりするほどすんなり頭に入ってくる 曲自体はそこまで難解ではなくどちらかといえばストレートな部類に感じました んでメイデンらしくドラマティックな仕上がりです

確かに長くて疲れるが曲は全体的にカッコいいから、とても聴き応えがある まだまだ聴き込まなきゃいけないが、間違いなく俺はこの作品を楽しんで聴いています 今日はどっち聴こうかな〜みたいな感じで
無理に一枚に詰め込まなずに2枚に分けたのは良かったのかもね
超スケールのドラマティックサウンドを是非堪能してください  




7. ハリス ★★★ (2015-09-23 12:10:17)

そんなにいいかなぁ…
て言うか、メタルを聞いてみよう!と初めて思った若い人がいたとして、このアルバムを一聴してハマるかなぁ?

もちろん気に入ってるけど。



8. 火薬バカ一代 ★★★ (2015-11-04 22:45:24)

『FEAR OF THE DARK』を区切りに、ずんどこ大作志向を鮮明にしていったIRON MAIDENのアルバムには今ひとつ入れ込めず、今回も新作は2枚組、しかも18分越えの超大作まで収録!とアナウンスされた時から「こりゃあ期待できそうにねえなぁ」と、どうにもテンションが上がらずにいたのですが聴いて吃驚。他の方のレビュー通り、とても良く出来た作品じゃありませんか。
まず2枚組と言っても、1枚の収録曲は5、6曲で、トータル・ランニング・タイムも90分(つまり1枚平均45分)と、聴き易いボリュームに抑えられている点が○。更に楽曲の質も高いレベルをキープ。エイドリアン・スミスらしいHMナンバー“SPEED OF LIGHT”や、エピカルな曲調とライブ映えしそうなコーラスにアガりまくる“THE RED AND THE BLACK”のカッコ良さはどうだ。目玉である18分越えの大作“EMPIRE OF THE CLOUD”も、情景描写に優れた劇的なメロディ/アレンジ/曲展開とが上質な映画観賞の如き感覚をもたらしてくれてダレ場ナッシング。
それらを援護するのがブルース・ディッキンソンの歌いっぷりの良さで、長尺をがっちりと下支えする彼の雄々しい歌唱を聴くにつけ、これが本当に体内をガン細胞に蝕まれていた男の声か?と。
まぁ、ものによっては中弛みを感じるというか、インスト・パートもっと短縮できるんじゃね?とか思ってしまう楽曲もなくはないのですが、派手さよりも、冗長さと紙一重の堅実性重視で楽曲を盛り上げていくのが今のIRON MAIDENスタイルですからね・・・。
ともあれ、ここまで楽しめた彼らのアルバムは久し振り。入門盤に打って付け・・・というよりも、最近IRON MAIDENにご無沙汰だった古参ファンにこそお薦めする1枚ではないかと。




9. 洋楽大好きじーさん ★★★ (2015-12-29 14:16:35)

今年メイデンのファンになったばかりなので初めて触れた新作がこれでした。タワレコの視聴コーナーで一曲目を聴いたのですが、予想以上の凄さに圧倒されました。また、何曲か聴いてると、ちょっと可笑しなパートがあったりして気に入りました。個人的に気に入った曲を挙げると
1."If eternity should fail" オープニングが必殺仕事人のメロディーと似ていて笑っちゃいましたが、後半のソロパートがカッコいい!
2."Speed of light"PVを見てすごく気に入りました。アルバムの2曲目にはこういう曲が似合ってますね。これ作ったのエイドリアンだっけ?
4."The red and the black"曲のメロディーや雰囲気は「第七の予言」(曲の方)とかなり似ていて、昔からのファンは勿論、この作品からファンになった人にもおすすめ。特に合唱パートは必聴!
7."Death or glory"既に他の方のご指摘に有るように、ドラえもんのメロディーが聞こえます(笑)ライブでは歌詞の中に出てくる猿の物真似が話題になりましたね。
11."Empire of the clouds"アルバムのラスト曲であり、メイデン史上最長の18分という大作。オープニングにピアノや弦楽器を用いるなどもはやメタルの域を越えた叙事詩的作品。
…とかなり長くなりましたが、個人的な感想は、最近のメイデンは長い曲が多くなり更に複雑になったと言われていますが、今作は曲の長さは勿論、過去の作品を彷彿とさせる曲が多いと思います。2000年以降のメイデンでは一番かも



11. 干し柿 ★★★ (2018-02-07 09:30:47)

初期の作品よりこれのほうが好きって人、少なからずいると思う
やっぱりタイトル曲とかEmpire of the Cloudsとかははまっちゃいます



12. ずなきち ★★ (2018-02-14 07:27:33)

作風としては前作から微修正をかけてきた感がありますが楽曲の出来が凄くいいです。個人的には長い曲は好きではありませんがそんなに違和感なく聴いています。



13. しょちゅ飲んごろ ★★★ (2018-07-22 09:20:43)

昭和31年生まれの余は、念願の年金受給者と長生きするのもいいもんだと思い暮らす日本人です。齢同じくするスティーブハリスのリーダーシップのもと数々の作品を世に示される姿勢に畏敬の念を感じます。繰り返し繰り返し素晴らしい作品を鑑賞するのDEATH



14. 名無し ★★ (2019-02-12 20:37:36)

よい



15. きなこ ★★★ (2019-04-14 10:36:46)

「2枚組の大作」という外観から、冗長で中だるみのする曲が多いのではないかと敬遠していたのですが、携帯のアップルミュージックで試しに聴いてみたら、1曲目からリスナーの心をガッチリつかむキャッチーな曲が多く、CDも買って聴き込んだところ、買って大正解でした。
メイデンが好きなら、本作を買わないのはあまりに勿体ないです。
次作は何年に出るのだろうか。次作も非常に楽しみです。


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