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BROTHERHOOD OF THE SNAKE (2016年)
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BROTHERHOOD OF THE SNAKE
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解説 - BROTHERHOOD OF THE SNAKE
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. ヤングラジオ ★★★ (2016-10-28 21:47:47)

このキャリアでありながら、現役感を前面に打ち出す通算11枚目の新作である。
このメンツからも想像できるように、もう余裕感が半端ではない。
それは曲作りにおいても、演奏力においてでもあり、そこら辺のバンドでは到底勝ち目がないレベルである。
それにしても、バランス感覚にも優れていて、統一性から言っても抜け目は全くない。

作風は、前作や前々作の延長線上にあり、特別に新たな要素は感じられない。
なのに、マンネリ感など一切感じさせない仕上がり具合である。
また、③④や⑦といった楽曲には遊び感覚を取り入れながら、ちょっとしたアクセント付けも行うしたたかさである。

硬派である。
とにかく、古くからのファンが彼らに望むものは、ほぼ全て入っている感じである。
僕なら、90点は付けたいね。




2. 名無し(2016-11-03 02:16:10)

録音環境が前作と同じなのか楽器の音色が同じに聞こえる。
さらに聞いたようなフレーズもあり、なんだか前作の続きを聞いている感覚になる。
音色が多少でも違えば印象も変わるのだが・・・。
正直私としては不満が残るアルバムである。
もうちょっと冒険して欲しいなぁ。



3. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-12-10 11:16:05)

各国で軒並み好評を得た前作『DARK ROOTS OF EARTH』の成功を受けて、新作では更にへヴィ&メロディアスな方向に歩みを進めるものと思いきや。のっけから鋭角的に切り込んで来るOPナンバー①のGリフの切れ味が体現するかのように、今作は再結成以降の作品の中では抜きん出た「80年代度」の高さ。1stや2ndといった初期の名盤に通じる要素を多分に含んだスラッシーなサウンドを実践してくれていてビックリドッキリですよ。
中でも、前掛かりで歯切れ良く突っ走る③⑨や、イントロから猛然と畳み掛ける⑥、80年代のMETALLICAを彷彿とさせる⑧(アレックスの泣きのGソロが素晴らしい)、重厚な導入から一転、暴風の如く爆走を開始する⑩といった楽曲には、往年のTESTAMENTのエッセンスが濃厚に息衝いていて思わず頬が緩みましたね。
と同時に、今も現役感バリバリで戦い続ける彼らが演ること。野太い咆哮轟かせるチャック・ビリー、刻み/奏で/ハモるアレックス・スコルニック&エリック・ピーターソンの切っ先鋭いツインG、そしてスティーヴ・デジョルジオという腕利きBの相棒を得て、水を得た魚の如く暴れ回るジーン・ホグランのドラム等、タレント揃い現行ラインナップが叩き付けるサウンドに懐古趣味の匂いは皆無。対向車も思わず道を譲る強面の攻撃性や、黒光りする重厚感は、80年代とは異なるステージにバンドが立っていることを物語ります。
オールドスクールな構築美とモダンなエッジを併せ持った曲作りから、あれもこれもと欲張らずに40分台とジャストな収録時間にまとめ上げた本編構成まで、今のバンドの充実っぷりというか、余裕綽々な感じに痺れる1枚かと。




4. 失恋船長 ★★★ (2019-10-01 21:51:36)

このバンドの90年代に入り苦戦を強いられた、2000年以降もモダンさとへヴィネスさの強調など、らしさを失っていた感はあったのだが、前作辺りからシーンの懐古主義にも助けられ完全に吹っ切れた印象が強い。紆余曲折を経て完全にバンドの元に戻ってきたエリック・ピーターソン、アレックス・スコルニックス、チャック・ビリーの三人による一糸乱れぬ屈強なスクラムを組むように、意思疎通が図られているように感じる。その三頭政治の復権と言うのか?盤石な体制がバンドサウンドを牽引、単に昔のスタイルに戻るのではなく、普遍的なメタルへのアプローチをとりつつも(①のACCEPT風味に驚いた)らしさ全開のベイエリアサウンドに唸りましたね。

へヴィメタルサウンド特有のアグレッションとドラマ性を純粋培養、テクニカルな要素をふんだんに盛り込み、現代的な精神性の元に古典メタルをブっ込んできた。古さを感じさせないフレッシュ感に何度聴いても驚かされる。名手ジーン・ホグランの相方にスティーヴ・ディジョルジオが復活しているのもチョイとした話題だろう。

豪放磊落なチャックの唄が稲光を放ち暴れ倒す、驚異的な演奏力を束ねるが如き存在感に恐れ入りますね。
勇猛果敢に突撃する演奏陣の結束力の強さも見逃せない。そして生々しい人間的な血の通い方がエグイのだ。この手のサウンドにありがちな機械的な演奏とは無縁の人間力の強さが音に表れている。このダイナミックさを生み出せるバンド内にあるケミストリー、今が一番脂が乗っているのだろう。古くて新しいスラッシュサウンドの復活です。



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