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TABERNACULUM (2017年)
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TABERNACULUM
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解説 - TABERNACULUM
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2017-06-04 18:37:35)

2017年発表の1st。

かつてブラックメタルでは有数のレーベル、End All Lifeから出したSLIDHRとのスプリットが好評を博したバンドが、約9年の時を経てついに1stフルをリリース…しかもレーベルはかのNorma Evangelium Diaboliということで、ブラック好きには大注目となっている一作ですが…これはかなりの力作です。

メタリックな硬質さではなく、視界を闇に閉ざすどす黒い靄を思わせる、禍々しい音圧に包み込まれるようなプロダクションと、不協的なメロディを多用し、不吉さや邪悪さを強く感じさせるリフ捌きにより、ブラックの中でも生え抜きの暗黒性の強い世界観を描き出すブラックメタル。暗黒な響きを伴うギターのレイヤーを重ねた、アンビエント的感性も感じられるパートにも凄みを感じます。

既存のバンドで例えるなら、DEATHSPELL OMEGAの不吉で不協的なメロディ使い、WATAINやFUNERAL MISTに通じる「ブラック」「メタル」の両方に対して通すスジ、LEVIATHANやNIGHTBRINGERの暗黒アトモスフェリックさを併せ持った、どす黒さ邪悪さの表現に持てるリソースの全てを叩き込んだような音…という感じでしょうか。禍々しさを極めたような音作りに持ってかれそうになります。

アンビエント的な感性を含む曲作りは多少は好みが分かれるかもしれませんが、ブラックメタルとしての宗教的な禍々しさの演出のクオリティは恐ろしく高いものがあります。「ダークである」ことに価値を感じている音楽ファンであれば、きっと酔い痴れる事の出来る音であると思います。



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