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過去作が霞む完成度です
本当にメロディの大洪水である。このバンド自体が今までもそうだったが、今回は更に凄い
2･3･5･7･8･9･10あたりはファンも納得のの良曲
4・6・9は超名曲
4のRest in your Heartはミドルテンポでドッシリとした重いリフを刻み、コーラスで一気に盛り上げる良曲なのだが後半アコースティックギターやピアノの音色で静かに優しいメロディを紡いで、羽が舞い落ちるかのように静かに軟着陸する。静と動だけではなく「穏」を表現できるメロディックデスメタルバンドはそういない
6のThe Fearless Entityは最早ポップと言っていいレベル。だがあくまでヘヴィメタル、メロディックデスメタルの範疇を出ない域でである
9のThe Frontlineも主に北欧圏のバンドが得意とするゆったりとしたワルツのリズムに力強いメロディを乗せて紡ぐ超良曲

元々楽曲のクオリティ、安定した供給ペースに定評のあるバンドだが今回はどの曲を聴いてもそれぞれフックがあり、ヘヴィメタルらしいエッジの鋭さもあり、バラエティにも富んでいて、それでいて作品全体にわたって芳醇なメロディを湛えている。
徹頭徹尾メロディに重きを置いたアルバムだった。ヘヴィメタルという激しい音楽といえどもまず楽曲ありき、いいメロディありきだという事を教えてくれるいい作品、そしてそれをずっと実践し続けているいいバンドである。
メロディックメタルリスナーならば（メロデスファンでなくとも）マストバイのアイテムである。

本当は星3つでは足りない。1000個ぐらい付けたいところだ。
これは彼らの最高傑作で間違いないだろう
ただ一つ難点を申さば事前にYouTubeに発表されていた「Blade Reflection」という楽曲が収録されなかった事。
Blood Stain Childみたいなテクノ色の強い滅茶苦茶カッコいい曲だったのに…。

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