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最後の審判
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解説 - 最後の審判
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1. 失恋船長 ★★★ (2024-05-02 18:42:00)

バックメンバーを刷新してリリースされたアルバム。あどけなさが払拭されつつあるシエル伊舎堂の歌声も、天使のさえずりの如き清らかな美しさと、ロックシンガー然とした歪みも加わり今まで以上にフロントマンとしての風格が漂い、このバンドの顔として存在感を強めている。RAINBOW過ぎるGates of Hellみたいな曲でも違和感がなくなったのは成長力の高さを評価出来るだろう。

ダミアン殿下が健在な限り、このバンドの持つ妖しげで魔界的な様式美サウンドに陰りは無い。最強のお約束であり定番中の定番なのだが、ファンにはたまらん内容の音楽性だ。
島国ニッポン、日本人が感じるワビサビ、その情緒のあるメロディックなスタイルに偽りはない。相変わらずドラムの音は好きになれないがバックのメンバーは確かな腕を持っており、ダミアンワールドの確立に一役買っている。
収録曲は少ないが、曲調はバラエティ豊か、フックのあるメロディと構成により充実度の高さも目を引きますねぇ。
流石はダミアン浜田殿下ですが、ある意味、究極のマンネリズムに付き合えるかが最大のポイント。それこそが最大の魅力なので、苦手は人はダメでしょう。
ハードなギターリフと硬質感のあるリズム、そしてクラシカルなメロディを彩るキャッチーな歌メロ。シンフォニックな味付けだが、やり過ぎていないので素直に耳に入ってくる。ライブでも再現可能な音だから良いのである。

いい意味で臭みを抑えた意欲作。似て非なるもの作る才能に殿下は溢れていなすね。



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