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MANDYLION / THE GATHERING
それまで一介のデスメタル・バンドだった彼らが紆余曲折の末、
前作から約2年経て発表したのがこの3枚目のアルバムである。
相次ぐメンバーの脱退により追い詰められたバンドは
アネク・ヴァン・ガースバーゲンという救世主=歌姫の加入によって
およそゴシックメタルらしからぬ、これまでとは見違えるような溌溂とした
躍動感に溢れ、伸びやかで天を貫かんばかりのアネクのVoはまるで水を得た
魚のようである。ゴシックメタルのエポックメイキングな作品であるばかりでなく、
カテゴリーを超越した好盤。
個人的な印象としては、within temptationなどの「癒し系キャッチーゴシック」とは違い、こちらは重く暗く本当のゴシックに近い。
それにアネク嬢の透きとおるようなクリスタル声が乗り、独特の世界観をつくりだしている。
3回4回と聴き込むうちに、どんどんはまっていく。沈む。
1曲目以外は全てイイのでは?
一時期はかなりハマってました。
特に『インモーション#1、#2』は絶品ですね。
ああいう曲が作れるようになりたいです。
シンセの使い方が、ただごとじゃないですね。
日本の「適度に暗い」、貧乏くさい「自意識系」ソングなんて、このアルバムの前では
木っ端みじんですね。
本当に「暗い」「切ない」「孤独」というのは、こういうのの事を言うのでは?
これを聴いちゃえば、そこらの日本にあふれている「適度に暗い」歌が、ペラペラに
聴こえますよ。「お前ら、その程度で、何感動してんだよ!」ってね。
でも、実はボーカルのアネク嬢は、結構お茶目だったりする。
95年発表の3rdアルバム。
未開の土地から発見された壁画のようなジャケット、スローテンポ中心の不気味なダーク・ゴシック・メタルと聞いて顔をしかめる人も多いだろうが、これがかなり聴き易い音だったりする。
マイナーメタル臭いアレンジや民族儀式じみた雰囲気にくせはあるが、シンセの音色も割と幅広く、曲毎の特徴もはっきりしていて、重さ・暗さにこだわらない哀愁を基調としたドラマのある構成も優れており(いや充分遅いし暗いけど)、メランコリー好きには堪らないムードがある。
そして何より、このアルバムから加わった女性メインボーカル・Annekeのボーカルスタイルが、ゴシック界でよく聴かれる「ソプラノボーカル」ではなく、メタリックとは言えないまでも非常に力強く伸びやかに歌い上げるスタイルで、聴いていて本当に気持ちいいし、絶対一緒に歌ってみたくなるのだ。ゴシック・メタルでは珍しいと思うが、男性(私)が歌ってもそれほど違和感がない。つまり、「歌ものバンド」としてのキャッチーさが非常に強いという事だ。
2006年現在の音からすればかなり暗黒度は高いだろうけど、聴いて損するようなアルバムではないと思います。私的「一緒に歌ったメタル・アルバム」No.1です。
このアルバムに出会うまで、ゴシックメタルはあまり縁がなかったのですが、これではまって、その後シラとかダーク リアリティとかラクリモーサとかを聴くきっかけになりました。確かにアネク嬢のヴォーカルは聴きやすく、また、素晴らしいですが顔はちょっとね。