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蛇神姫 / 犬神サーカス団
まあぶっちゃけメタルではないんですが。
凶子の狂人じみた世界が存分に楽しめるいいアルバムですね。
ブラックサバスを髣髴とさせるタイトルチューンは聴いてみる価値ありだと思います。
とてつもなく、オドロオドロしい歌詞のアルバム。
聴くのが今でも、怖いです。
このバンド、一筋縄ではいかない。
こんな、恐ろしい歌詞のCDは初めてです。
2000年発表の3rd。
「スケ番ロック」が犬神のエンターテイメント的な部分の集大成の傑作だとしたなら、
このアルバムは彼らの作品の中で最も「おどろおどろしさ」に特化した傑作だと思います。
前作の「地獄の子守唄」でさえ、タイトルトラックなんかはエンターテイメントとしての
「グロ」を表現している印象を受けますが、このアルバムではそういった聴き手を
楽しませようとする姿勢はあまり感じられず、直球で人間の暗黒面を表現している感じです。
聴いていると昭和初期の日本の村のような風景が思い浮かびますが、明らかに風光明媚だったり
古きよき日本とかそういう感じじゃなくて、瘴気の濃さに圧倒されて参ってしまう感じ。
ヴォーカル面でもそれは顕著で、凶子さんは元々表現力の高いヴォーカリストだと思いますが
このアルバムの歌は語尾を擦れさせたり、ぶつぶつ呟いたり、声を震わせながらメロディを
追ったりととにかく怨念が感じられて、本当に背筋が寒くなるようです。
今のところフルアルバムとしては「形而上のエロス」が最新作ですが、原点回帰を
標榜するならこのアルバムくらいの瘴気の濃さが欲しかったなぁ…。