この曲を聴け! 

Aeronautics / MASTERPLAN
メタラァ ★★ (2005-02-01 18:42:00)
1stが素晴らしかったので、当然かなりの期待と共に聴いたんですが、見事にその過剰とも思えた俺の期待に応えてくれました。
まず1曲目を聴いて安心しました。前作では"普通のメロスピ"『SPIRIT NEVER DIE』で幕を開け、多くの人は絶賛しているものの個人的には「このバンドにあんなのはいらねぇ!」なんてヘソ曲がりなことを思ってたんですが今回は"このバンドらしいメロスピ"(一応"メロスピ"と呼びます)『CRIMSONRIDER』で幕開けだったので、この時点で「あぁ、これは少なくとも期待には応えてくれるぞ」と確信が持てました。
確かに③WOUNDSや大作⑪BLACK IN THE BURNのサビなんかはメロスピ的ですが、質はそこいらのモノよりも非常に高いし、やはり微妙に違うんですよね。単純に声域とかだけでもだいぶ印象変わります。…でも③WOUNDSはちょっと"メロスピ過ぎる"かも。でも、凄く良い曲ですよ。
"このバンドらしいメロスピ"で特に素晴らしいのは⑩FALLING SPARROWで、はっきり言ってメロスピじゃありませんからね、もう。(笑)ホントに個性的。
④I'M NOT AFRAIDもまさにこのバンドならではの、渋いメロディとアグレッションの融合といった感じの曲で大好きです。
ただし④~⑨はこのバンドならではの渋味がちょっと強めなので、日本盤ボーナスの⑥LOVE IS A ROCKはなくても良かったかも。しかし、その曲、個人的に結構好きだってのがタチ悪い。(笑)それにこういう曲だとヨルンの声も魅力が増しますしね。
とにかく佳曲、名曲ばかりの本作ですが、やはりハイライトはなんだかんだで⑪BLACK IN THE BURNでしょう!!緊張感、展開、メロディ、歌唱等々素晴らしいです!今年はKAMEKOTも新作出すんでまだ「これが今年のベスト・チューン!!」とは言い切れないんですが(笑)、そうなっても可笑しくないほど気に入ってます!問題は「ライヴでギター1本で魅力再現できなさそう」ってことですね。(笑)
それから、ウリ・カッシュのドラム!!初めて彼のドラムを聴いたHELLOWEENの『BETTER THAN RAW』以来ずっとファンだったんですが、今回も非常に素晴らしいですね!スネアの音も良いんですが、タムの音がヘヴィでグルーヴィで、もう最高です!「やっぱドラマーが良いと音楽の格が上がるなぁ」と再々々々々確認。
アンディ・スニープがプロデューサーで関わってますからサウンドは当然素晴らしいです。かなりヘヴィですね。時には「もっと抑えてくれよぉ」と思ってしまうほど。(笑)
即効性は前作の方があるかもしれないけど(その大きな要因の1つにマイケル・キスクの参加の有無があると思う)、前作も本作も良い作品です。本作はヨルンをはじめとしてバンド全体が作曲段階から関わってるので個性がより強調されてますし(特に歌メロに)、着実に進歩したアルバムということで本作の方がお薦めできることは確かです!

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