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Have a Nice Day / BON JOVI
dave rodgers ★★ (2006-02-24 12:19:00)
↓訂正してると新規でやってしまって二重になってしまいました
貴重な枠を見づらくしてごめんなさい
良いアルバムなのに、「良い」で止まってしまっているのが正直な印象だった。
佳曲はあることは沢山あるけど決めの一曲というものが今作では残念ながら見つからなかった。今作は全盛期のあのハード・ナンバーの華やかなBON JOVIが聴けるというので期待が高まったが、彼らというと前作「BOUNCE」はセールス的に大成功しなかったものの、各楽曲の完成度は素晴らしかったと思うので個人的には大好きなアルバムだった。
貫禄のBON JOVIが変に力まずリラックスした状態で取り組んだ「BOUNCE」の素晴らしさには好感が持てた。楽曲は全盛期の回帰といっても、どうも似たり寄ったりな曲が目立つ気がする。個人的には今作でコマーシャルされたタイトルトラック「HAVE A NICE DAY」は良いは良いけど、「IT'S MY LIFE」のときのドラマティックな展開にあの当時のBON JOVIの屈強の精神性がリアルに滲み出ていたわけで感動させられたが、今回はまた意味合いが違うので当然印象も全然違ったりする。ファンサービス的でもあり、新たにファン層を開拓するためというのもわかるけど、今「Hey God」みたいな曲をかけないようなBON JOVIが「HAVE A NICE DAY」をやるとたとえリアリティにしろ、なんか弱い気がする。アルバムの流れにゴツゴツした感じがなかったのは、一曲一曲の精神性が「BOUNCE」にも「THESE DAYS」にも及ばない所にあるのかもしれない。「BOUNCE」のようにバラードタッチな曲が多くても散漫にならず統制がとれたアルバムのまとまり感は個人的に素晴らしかった。たしかに楽曲の完成度はBON JOVIらしさが問われるところでもあるし、それにやっぱり緊張感こそ伝わってきたのが「THESE DAY」でもあったので、楽曲に滲み出るようなその何か強いメッセージの魅力をそれほど感じなかったところが、そこが残念。でも、普通に楽曲単位で聴きたいと思える曲は実際かなり揃っているし、単純にポップなロックアルバムとしても楽しめると思う。ただ今作にあればクリアだと思ったのは迫力と緊張感だけかな、それがあれば最高のアルバムだったとファンなら言えたかも。
ちなみに今作もお金に換えようと本気で思った。だいたい「BOUNCE」のときもそうだったが・・最初聴いたときただ一言「くそ」と言った。でも後になって評価したくなる作品で再び買って初めてこの作品の名盤ぶりに気付いた(個人的に)。そーゆうのって思い入れが強くなる。まあ、いずれ印象は変わってくるかもしれないけど。

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