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Gambling With the Devil / HELLOWEEN
ヤング・ラジオ ★★ (2007-10-25 14:49:00)
前作「~レガシー」は、僕にとっては中途半端の印象ばかり残った。このタイトルを使う限りは、少なくとも路線は「キーパー」の路線にして欲しかった。無理ならせめて、テンションの高さだけでも肉薄する作品を期待していた。
しかし、出来上がった作品は、確かに集大成と言えなくは無かったが、肝心の楽曲の出来が弱かったし、統一性という意味合いでも一本芯が通っていなかったように感じた。また、何故あのタイトルが必要だったのかが僕には理解できなかった。逆にあのタイトルを使用することによって、自分達のスタイルをかなり狭めてしまい、窮屈な印象を与えてしまっていたように感じた。
この新作、バンドとしてある意味吹っ切れたのか、印象としてはすごく新鮮に感じる。特に中盤の楽曲群には、あの名作「タイム・オブ・ジ・オウス」を彷彿とさせる緊張感を感じることが出来る。
僕は何度も言っているけど、やっぱり今のハロウィンは楽曲の幅を今作ぐらいに広げて、楽曲の面白さで勝負していった方が良いと思う。もはや過去の「キーパー」路線は、このバンドには全く必要が無い。
アンディ加入後の作品の中でも、かなり上位にくる完成度である。これだけ、メンバーチェンジを繰り返しながらも、今尚その存在感を大きく感じるバンドである。個人的には⑤~⑧の流れ、そして⑪⑫が好きである。サウンドからは、メンバーの一体感を素直に感じることが出来る。快作である!

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