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All Hope Is Gone / SLIPKNOT
枯林 ★★★ (2008-08-30 13:57:00)
買って聴いてみて率直に思ったのが...微妙?正直すっきりしすぎて9人でやっている感が無くの5人でいいんじゃね?とさえ思え、壮大なるSlipknotの世界観が普通のヘヴィロックみたく小さく纏まってしまったのでは?

しかし、とりあえず10日間聴いてみたらかなり印象が変わり、とても良いと思えてきました。曲の流れとか初め聴いた時はチグハグに感じた(特に11曲目のバラードとか)のに、結果納得の流れです。前作で幅広い音楽性を見せ付けた彼らですが、今回は的を絞ったように感じます、つーわけで進化したというより、深化したという表現が合っているかと。

メロディーの増加は吉と出ていて、且つStone SourではなくしっかりSlipknotしているのがわかるのが凄い。コリーの声が変わっていて(出なくなっちゃって!?)、昔みたいなシャウト系ではなく低音デス声に移行。それが逆にミドルテンポ主体の作風に合っています。1st/2ndのようなハイテンションデスボイスじゃあ合わなかった。また3rdの音質が個人的にどうも微妙だったため、今作の音は素晴らしい。十分に今までの作品に肩を並べる出来です。

ただ不満も少しありまして、「ヴァースでがなり声/サビで流麗な声」形式のメタルコア的な曲がほとんどです。とあるバンドはメタルコアに飽き飽きして流麗なサビメロをがなり声を歌うことに挑戦したりしていたので、故に「Slipknotはまだこんなことしてるんだ...」なんてチラッと思っちゃったり...。

超余談ですが世界(?)で最も有名な日本のバンドD・E・Gの5th→6thの流れがSlipknotの3rd→4thに似てるとか思った。

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