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Bohemian Rhapsody / A Night at the Opera / QUEEN

ぐぃぃん ★★★ (2005-02-21 04:50:00)
停滞していたロックミュージック界を根底から揺るがす大事件が起きたのは1975年、TVで流れた1本のビデオクリップからだった。
今まで誰も聞いたことが無いサウンドと誰も見た事が無い映像…。
全英、そして世界中のロッカーが衝撃を受けた。
それがQUEENのデビュー曲「Bohemian Rhapsody」だ。
常識ではあり得ない展開の楽曲は一部に物議を醸し出したが多くのリスナーは圧倒的に支持した。
そしてこれはフレディ・マーキュリーが執念で作り上げた作品でもある。
プロデューサー、そして最後には他のメンバーからもカットされようとしたオペラ部分をフレディは頑なに守り通した。
あのコーラスはメンバーのみ(しかも大半はフレディ)のボーカルで構成されており、オーバーダブは数十回に及ぶ。当時のレコーディング技術の限界に達していると言っても過言ではない。
そして完成した曲を持ってビデオクリップの撮影に挑むのだが、デビュー前の駆け出しバンドに潤沢な予算があるワケでも無い。
なんとあのクリップは一晩で制作された物なのだ。
ここでもフレディは頑固に自分の主張を通した。
ビデオスタッフはTV局のクルーで「数時間で終わるアルバイト」として制作を請け負ったのだが(制作費は数百ポンドだった筈)、楽曲の異様さとフレディの執念深さ、最後は寝不足のナチュラルハイも手伝って(笑)イケイケの現場だった(らしい)。
ビデオカメラマンの一人は「世紀の大傑作か失敗作を作ってしまった」と徹夜明けの頭で思ったそうだ。
結果は御存じの通り。
遥か東の島国の小学生(俺)のハートすらワシ掴みに……。