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Ride the Lightning / METALLICA
火薬バカ一代 ★★★ (2007-03-09 23:07:00)
METALLICAの代表作と言えば、3rd『MASTER OF PUPPETS』で決まりだろうが、あのアルバムに若干の冗長さを感じてしまう自分にとっては、METALLICAの最高傑作と言えば間違いなく、この'84年発表の2ndアルバム。
名手フレミング・ラムッセンが手掛けた重厚なサウンド・プロダクション、歌唱力向上著しいジェイムズ・ヘッドフィールドのVo、劇的なドラマ性を一層高めたツインG、要所でハッと耳奪われるフレーズを閃かせるクリフ・バートンのB、そして何よりパンキッシュなラフさが姿を消し、起承転結がバッチリと決まる、欧州へヴィ・メタル然とした構築美が前面に押し出された楽曲の数々が、素晴しいったらありゃしない。
スラッシュ・メタルの旨みエキスを凝縮したかのような完全無欠の名曲①に始まり、劇的なイントロ・リフに瞬殺される②、寒々とした空気を纏った③、スラッシュ・メタル・バンド初(?)のバラード④、再びアクセル全開となる⑤、メロディアスなサビが印象的な⑥、後半のハイライト・チューンと呼ぶべきドラマティックな⑦、ラストを重々しく締めるインスト曲⑧・・・と、全8曲、捨て曲なし。
荒々しく前のめりな勢いには満ち溢れていた反面、「青さ」も目立ったデビュー作から、まさに「飛躍的」と表現するに相応しい成長を遂げた、真の名盤。

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