この曲を聴け! 

Heaven and Hell / BLACK SABBATH

YOSI(実家) ★★ (2004-04-18 21:32:00)
大好きは大好きです。メタル聴き始めた10年近く前は聴き狂ってました。そのころは、オジー期初期SABBATHはちっともわからなかったけど、RAINBOWの「RISING」の流れで買ったこれには一撃必殺でした。ディオの唱法もロックンロールっぽい能天気さもあるRAINBOW期よりもHM的な荘厳さを増してて、声の張りといい艶といい絶頂期でしょう。
しかし、正直今聴くと、昔よりも冷静にアラというほどじゃないけど気になる点もあります。一般的にこの作品こそが様式美系SABBATH作品の最高峰とされますが、正直曲の良さだけだったら、「HEADLESS CROSS」か「TYL」のほうが良いと思うし、SABBATH究極の様式美曲は「CROSS OF THONES」だと思います。SABBATHの全作品でもっとも好きな作品は「Vol.4」か「BORN AGAIN」です。当時僕のNo。1曲を争ったのは「HEAVEN AND HELL」と「DIE YOUNG」でしたが、今聴くと両者ともに若干文句があります。それは両者ともエンディングがイマイチだということ。前者は後半の疾走パートをもっと盛り上げてほしいし、後者はやはり後半無理やり「DIE YOUNG DIE YOUNG DIE YOUNG GONNA DIE YOUNG・・・」と繰り返すところが、なんか強引というか手抜きな感じ。「WHEN DEATH CALLS」とか「CROSS OF THONES」とかの異常なまでに美しい曲展開からすると甘さが目立ちます。あ、でもいまだに「WISHING WELL」は最高!うーん僕はDIOのメタルとロックの中間みたいな歌い方は唯一無二だと思います。あれですね。確かに良いアルバムですけど、たとえばもし「HEADLESS CROSS」でコージーとディオが揃って参加してたら、おそらく曲、プレイ、カリスマ性の全てにおいて、様式美SABBATHの究極作が生まれていたでしょう。しかしDディオの絶頂期のもっとも美しい声が堪能できるアルバムとしてはRAINBOWの1STと並ぶ作品です。単にSABBATHの作品として聴くと・・・。
しかし!!。最後に言っておきますと今までの若干の批判は、メタルを聴き飽きつつある人間の戯言。メタルが好きで好きでたまらない、何を聞いてもカッコいい、良いメタルを毎日探し求める方々は、絶対に避けて通れない作品です。文句も批判もまず死ぬほど聴きこんでからです。まず初心者が買うべきメタル作ベスト5には必ず入ります。