この曲を聴け! 

RENAISSANCE
大和の蛙 ★★★ (2011-07-12 05:30:50)
 やっぱり、もう少し書かせてねー。“ Turn Of The Cards ”発売以来ずっと聴いてるんです。当時はもちろんLPでした。日本で当時紹介されたのは、ご存知かも知れませんが“ Azure D'or ”までだったのです。“Time Line" や “Camera Camera"は日本の発売元が売れないと思ったみたいで、事実上日本盤は発売されませんでした。確かに、作ふうも“ Azure D'or ”以降全く変わっちゃて、元々の孤高な重厚さが無くなり、POPになってしまい、それまでのファンには受け入れがたかったのかも知れません。本当は、“Ashes Are Burning"、“Turn Of The Cards"、“Novella"、“Scheherazard And Other Stories"、“A Song For All Seasons" それの“Live At Carnegie Hall" が余りにも凄すぎただけなんですけどね。特に、“Ashes Are Burning"、“Turn Of The Cards"、“Scheherazard And Other Stories"、“Live At Carnegie Hall"は、はずれなしの傑作ぞろいです。CDの時代になったときには、“Prologue”のLPも含め全部買い直しました。それから、King Buiskets Flower Hour の “Live At The Royal Albert Hall"と“BBC Sessions"も買い求めました。録音状態は二つとのベストとは言い難いのですが、どちらも非常に良いものです。特に、“Live At The Royal Albert Hall" の“Ashes Are Burning" では、アニーの高音は冴えわたっています。アニーのあんなに高い声は他に聴いたことがありません。もし、アニーの声に関心がある方ならこれを聴かない手はないと思いますよ。
 それから、いつも残念でならないことは、アニーの美しい声やRenaissanceの楽曲は高い評価がなされているのに、アニーの最大の魅力の一つである英語の「イギリス式発音の格調高さ」これを聴きのがすのは惜しすぎる。アニーの英語は完全にBritish Englishでなお且つ、素晴らしく綺麗なのです。世界市場に迎合しアメリカ式の発音を取り入れた個所など全くありません。当時英語学習者の半数はカーペンターズを聴いて育っています。カレンも優しい声の綺麗な英語でしたが、私はアニーのDivinly Beautifulな歌声を100%支持します。この考えは30年以上たった今でも変わらないと言うよりも、様々な歌手が現れ、聴いてまいりましたが、アニーを超える美しい英語で歌を歌う人を聴いたことがありませんので、完全に確信に変わりました。ちょっと専門的な話ですが、例えば、little の発音は、殆んどの人が「リルー」とやっちゃうのですが、アニーは「リトゥー」です。好き嫌いの問題と言えばそこまでなのですが、格調の問題であれば、間違いなくアニーの発音の方が圧倒的に優れています。アニーの歌の英語発音は全く他を寄せ付けません。それは40年近くたった今でも変わりません。
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