この曲を聴け! 

Black Gives Way to Blue / ALICE IN CHAINS
帰ってきたクーカイ ★★★ (2014-05-07 19:14:25)
 実は避けていた。
 レインが亡くなった後のこのバンドを。
 何故、聴く気になったかと言うと、B!誌の増田さんの記事だ。“この人がそう言うのなら・・・”というわけでもないのだが、・・・いや。本当のところは「そういうわけ」なのだ。長年、音楽を聴いてそれに関して書かれた文章を楽しんで、ということを続けていると、「この人は自分と好きな音楽がかぶるな」という人が何人か出現してくる(実はそれだけでなく、書かれたものを継続的に目にしていると、あるアーティストを盲目的にただただ、持ち上げてしまっている人と、そうではなく、アーティストの創造物に対し、“それが、どこから現れて、どのような意味を持ち、どこにいこうとしているのか”を探究しようとしている人の違いも分かってくる。読んでいて圧倒的に面白いのは後者であることは疑いない)。
 そういう人が、「自分は好きだ」という意見を表明していると、聴いてみようかな、と言う気になる。

 で、聴いてみたのだが、全く素晴らしく良い。
 今日は調子が悪かったので、一日布団にもぐりこんでこれを聴いていた。
 最初から最後まで、良い。実は私は1stと2ndは「通しで聴くと、ちょいとしんどいな」という感想を持っており、3rdが一番好きなのだが、その3rdから半歩前進、という感じだ。
 個々の楽曲について、そのうち語りたいことも出てくると思うが、とりあえずこれだけは言っておきたい。レインの不在については今更どうしようもないことだが、ウィリアムが良いとか善戦しているとかそれとは関係なく、本作は素晴らしい。

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