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Clayman / IN FLAMES
ヤングラジオ ★★★ (2014-06-21 17:13:14)
振り返ってみると、90年代の中期~後期という時代は、大物バンドまでもが自分達らしさの否定に走るどん底の時代だった。
勿論、その時代にも頑張っているバンドはいたけど、いかんせんそれは小粒のバンドであった。
僕は、新譜を購入するのが正直怖かった。
今ほど情報の無い時代で、やっぱり買わなきゃその内容は分からない。
例え、雑誌等の評判が良くなくても、実際に自分の耳で確かめなければ、それが本当かどうかは分からない。
そして、思い切って購入したとしても、そのほとんどで裏切られるのである。
自分の好きなバンドが時流に流されたような作品を発表する度、僕はHR/HMを聞くのを何度も止めようと思った。
新譜を全く購入しない期間が、約8ヶ月続いたのもこの時期である。

その時代に、救世主として現れたのがメロディック・デスであり、その代表格がIN FLAMESである。
一部のバンドを除き、唯一と言っていいくらい自分の心に届いたのが、メロディック・デスである。
もう、これしかないというぐらいの感覚で聞いていたから、この時代の作品には当然思い入れがある。
IN FLAMESというバンドの凄味は、作品の平均的な質の高さは勿論、前作との流れや比較で言えばマイナーチェンジを繰り返しながらも、突然変異が無いところにある。
だから、大概のアーティストには存在する、オヤっと思うような作品が無いのである。

メロディック・デスの中でも、圧倒的に一番聞いているアーティストが、IN FLAMESである。
今やそのジャンルに存在していないのかも知れないけど、裏切らないアーティストである事に変わりは無い。
彼らは、思っている以上に偉大である。

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