この曲を聴け! 

最近気になるニュース
HIGASHI (2015-04-12 22:11:20)
≪ペリリューの風≫

母方の祖父は昭和19年、南の島で玉砕した。どこの島なのかはわからない、と祖母から聞いている。
僕が小学生の低学年の時、うちに祖父の戦友と名乗る初老の方が訪れて来られた。直系男子の君と男同士の話がしたい、っと言われ感激してお話を聞かせてもらった記憶がある。
その方曰く、その方と祖父はすぐ近くの島の部隊に所属していたらしい。その方は事情で日本に帰ることとなり、祖父にお別れを言いに行った時に祖父はこう言ったらしい。

「そうか、本土復帰おめでとう!(中略)
僕らはみんなで話してるんだけど、できれば最後までこの島に留まりたいと思っている。この島の人は異国の日本人の僕たちに本当によくしてくれる。日本軍と一緒に戦いたい、って言ってくれる人もいる。本当にありがたい。
そんな島の人たちを置いて、おめおめと逃げて帰るわけにはいかない。島に残れば、どうなるかはわかるけど、幸い僕は子孫を残せた。僕の子孫なら今の僕たちの気持ちはきっとわかってくれるはずだよ。」

と。この話する頃にはその方は号泣されて、僕に何度も

「わかってあげてくれ、君のおじいちゃんは犬死したわけじゃないんだぞ!」

と連呼していた。
小学生だったので、犬死する、という意味は理解できなかったけど、この世代の方が最もしたくない死に方が「犬死」なんだろうなぁ、と思ったものだ。

今週天皇陛下がパラオ訪問をされ、ペリリュー島へ慰霊で訪れられた。
祖父が亡くなったのはペリリューかどうかはわからないが、忘れかけていた間接的に聞いた祖父の言葉を思い出すことができた。
いつか、ペリリューの風を感じてみたいものだ・・・・・・・。

→同意