この曲を聴け! 

No Parole From Rock'n'Roll / ALCATRAZZ
唄うひと ★★★ (2015-11-15 19:48:18)
北欧からやって来たうら若きギター青年(インギー)が巻き起こしたギター革命をこのアルバムで体感できます。

が!声を大にして言いたいのは、グラハム・ボネットの超人的なパワフルシャウトがとにかくスゴイです。jet to jetが特に光ってます。たしかにRainbowのあの曲に似たメロディではありますが歌詞の世界観なんか独特ですし、歌はまったくの別物。

グラハム・ボネットをコピーしようとしても、あの高音かつ野太い声を無理に再現しようとすると一発で喉を痛めてしまいます。グラハム本人でさえ、調子が悪いと歌えないくらい難易度が高いのです!

それから当時のインギー人気のせいでスティーブ・ヴァイに罵声を浴びせる人が続出し、ひどいステージだった時にもグラハム・ボネットは紳士的に「thank-you!」と対応していたナイスガイです。あのいかにもイギリス紳士的なスーツは伊達じゃないのです。

日本では「やっさん」などと呼ばれ、まわりから浮いた服装をしていることでRainbow時代には衣装をライブ前に捨てられたり(リッチーによるイジメ)やMSG時代の失態(泥酔のあげく下半身露出のあとステージから逃亡)などで若干評価が低いのですが、後年のインペリテリとのアルバムでは変わらぬパワフルぶりを発揮してますし、昔のアルバムやソロでは「これが同じ人か?」 と思うくらいの七色の歌声。

グラハム・ボネットは紳士的でナイスガイ(見た目は俳優みたい)で、しかも歌の表現者としては一流と思います。
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