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Firefly / URIAH HEEP
杉本 剛 ★★ (2003-12-10 21:13:00)
1976年9月、解雇されたDAVID BYRON、脱退したJOHN WETTONの後任に、元LUCIFER'S FRIENDSのJOHN LAWTON(VO),元SPIDERS FROM MARSのTREVOR BOLDER(B)が参加し、翌77年2月に発表したのが本作である。新生URIAH HEEPは、ポップ志向を前面に打ち出し、サウンドは大きく変化している。しかし前作のような中途半端さはなく、楽曲の完成度は高いと言ってよいだろう。新メンバーも知名度こそ前任者より低いものの、実績と実力は一流である。かつてのへヴィーロックのイメージは無く、WISE MANやFIREFLY等は古くからのファンにはあまりにもポップ過ぎる感はあるが、アルバム全体的にはハードロックとしての質は高く、またLAWTONのヴォーカルも新しいHEEPの顔としての役割を果たしている。このアルバム以降の3作は、残念ながらセールス的には振るわなかったが、ブリティッシュ・ハード・ロック冬の時代であった当時に於いても、彼らはその屋台骨を支え続けていたのである。長年のファンの多くが離れていった一方で、新しいファンも確実に捉えた、実に味のある作品だ。
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