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Hit and Run / GIRLSCHOOL
火薬バカ一代 ★★★ (2018-08-26 23:49:52)
野郎率90%越えのNWOBHM工業高校で総番レミー先輩から薫陶を受け、学内に睨みを利かせたスケ番軍団ことGIRLSCHOOLが、'81年に発表した2ndアルバムがこちら。
「所詮は女」と舐めて掛かる輩のケツの穴に腕突っ込んで奥歯ガタガタ言わさんとするパンキッシュな荒くれ感を十二分に漲らせつつ、Gリフは切れ味の鋭さを増し、リズムはよりダイナミック、ハスッぱに歌われるメロディは一層キャッチー&メロディアスに…と、演奏に厚みが出て、勢いだけに頼らないミュージシャンとしての成長ぶりもアピールする本作は、グッと整合性を高めたヘヴィ・メタリックなサウンドが提示されています。
気合一発、OPを威勢よく駆け抜ける①、土煙巻き上げて突っ走る③、オラオラとケツを蹴り飛ばされるような④、荒々しくも印象的なリフレインを持つ⑧といった疾走ナンバーを要所に配し、その合間に英国風味の湿り気を漂わせた②⑤⑦、ZZ TOPのカヴァー⑥等、バラエティ豊かな楽曲が揃う本編を聴けば、多くのファンがバンドの代表作にこれの名を挙げるのも納得ですよ。特にGIRLSCHOOLの魅力の真骨頂というべき⑩はパンクなアティテュードとキャッチーなポップ・センスが組み合わされた名曲。MOTORHEADのフィルシー・テイラーがゲスト出演しているPVも最高です。
クールな楽曲をクールに繰り出すメンバーの立ち姿もこれまた最高にクールで、長身痩躯を活かしてレスポールを掻き鳴らすケリー・ジョンソン(G)を始め、男女問わず惹きつけるその勇姿は、パンクスもメタルヘッドも憧れたレミーに通じるもの有り。この時期の彼女たちが正しく「MOTORHEADの後継バンド」であったことが理解できる1枚です。

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