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13 / BLACK SABBATH
kamiko! ★★★ (2020-05-04 22:28:12)
初期作品はTechnical Ecstasyまでの作品、様式美作品はHeaven and Hell、Headless Cross、(Tyrは嫌いではないが様式美が過ぎる。)
加えて、世間ではワリと不評だったがMob Rules、これらの作品がボクのストライクゾーンでワリと満遍なく愛聴してきた。
だから、ディオとトニーの歌はスンナリ受け入れられると思っていた。しかしDehumanizer以降の3作品は、熟練の演奏技術があるので決してクオリティが低い作品ではないが
ディオやトニーの個性を活かす楽曲・スタイルとは言い切れず、どこかアンバランスなコレジャナイ感が漂っていた。
今回の作品で真打ちのオジーが加入ということで、かなり期待しつつも、ここまで混迷してどんな作品になるのかという不安もあった。
まあ、潔いほどに原点回帰なサウンド、かつ、初期作品を意識したかのような楽曲・曲展開。古参のファンはこういうサウンドを聴きたいんだろうとでも言わんばかりの。
少なくとも、こういう感じのサバスを聴きたかった、というのは間違いないが、ちょっとそのまんま過ぎる印象は否めない感じだ。
70年代の作品と比べるのはどうかとも思うが、過去作のローファイな感じがギターに体温のようなヌルい感覚を与えていたと思うが、今作はそういう感覚が薄目。
ダメ出しをしてしまったが、少なくとも過去3作品のようなコレジャナイ感は消え、ドラム以外オリジナルメンバーの演奏でオジーの呪術のような歌唱が聴けるのは素直に嬉しい。

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