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XI / METAL CHURCH
失恋船長 ★★ (2021-02-07 16:44:47)
カート・ヴァンダーフーフがいれば、それはもうメタルチャーチであるという図式に異論はないだろうが、今作はシンガーの座に懐かしい名前のマイク・ハウが戻ってきたという嬉しいニュースも飛び込み新譜への期待は高まっていた。

音楽性は昨今のスタイルを踏襲する現代的なミックスはどこかスッキリとまとまっており、このバンド特有のカラーは薄まっている。それでも前作の反省を生かし楽曲にフックを設け、メロディを歌い上げるシンガーの存在はよりバンドを強固なものとしている。
とは言えマイクのブランクを感じさせる歌は、口のこえたファンを納得させることは出来ず、諸手を上げての大歓迎といかなかったのマイナスでしょうね。

過去との比較は酷な話です。個人的にはもっとヘヴィな音像のメタルチャーチが聴きたいと思うのが最大のポイント。若いNWOTHM系のバンドがやりそうなミックスは正解とは思えない。そこを改善するだけでも、厳ついメタルチャーチが復活すると思う。
せっかく看板シンガーがいるのだからと思わずにはいられませんが、それもこれも贅沢な悩みであり。通常のバンドには当てはまらない話です。現役感を損なわない新生メタルチャーチスタイルと思えば気にもならないでしょう。
若い人にとってもとっつきやすい音に収まっているのも今の時代と言うことで理解しています。

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