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Second Act / PROUD
火薬バカ一代 ★★ (2021-08-26 00:52:25)
80年代の北欧メタル名盤総選挙でも開催した日にゃトップ10入りは確実視されている(俺の中で)1st『情炎の白夜』(’84年)1枚のみで消えたスウェーデンのPROUD。本作は彼らが30数年ぶりに復活を遂げ'21年に発表した2ndアルバムです。邦題は『蘇る白夜』。
ちょい前からショップで輸入盤がディスプレイされているのは見かけてはいたものの、あまりに1stとアートワークの方向性が違うので「本当に同一バンド?」と購入を躊躇していたら、いつの間にやら国内盤が発売されているじゃありませんか。悩んどくもんだなぁ。
リフ志向の楽曲にNWOBHMからの影響がハッキリと刻まれていた前作に比べ、曲調はよりしっとりと落ち着いたメロハー・テイストを強めていますが(元々80年代当時からそっち方向へ進みたかったが果たせず解散してしまったという)、要所を彩る哀メロは北欧メタルならではの冷ややかな魅力を放っていて、特に、今は亡きメンバーに捧げられている絶妙なメロディ展開が胸を打つOPナンバー①と、壮大且つドラマティックな⑧、各段に歌唱力を向上させながらどこか変わらぬ野暮ったさも垣間見える(悪口ではない)アンダース・マグネルのVoが映える⑩等は、バンドが一押しの楽曲として自信を覗かせるのも納得の「ああ、間違いなくPROUDだ」と確信するに足る出来栄えを誇っています。
デモテープをそのまま製品化してしまったような、メジャー・リリース作品とは思えぬチープな音質だった1stは、思い出補正抜きで今聴き直すと結構厳しいものがあるやもしれませんから(楽曲は文句なしで素晴らしい)、本作の方がPROUD入門盤としては取っ付き易いかもしれません。
まぁでも個人的に一番待ち望んでいるのは1st国内盤のリマスター再発なんですけどね。

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