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Dawn Patrol / NIGHT RANGER
ひょうすべ ★★★ (2022-10-13 07:50:16)
発売前は完全にヒールだった。

“ランディー・ローズの代役”というとてつもない重責を務め、来日公演にも同行したブラッド・ギルス。
自身のバンドがある為、ツアーのみの参加でオジーの元を離れてしまう。
本来であれば「よく頑張ってくれました。」「お疲れ様でした。」と労うべきなのだが、
そのパフォーマンスがあまりに良かったので、オジーは残ってほしい一心もあったのであろう、
「ブラッドは正式メンバー」と公言した後の脱退報道だった。

ちょうど、ランディーの僚友だったルディー・サーゾも脱退したこともあり・・・。

「またオジーを1人にしてしまうのか?」と。

このアルバムとほぼ同時期にでたオジー時代のブラッドのパフォーマンスを収録したアルバム「Speak At The Devil」。
この内容が良かったもんだから、余計に“裏切り者”というレッテルが貼られていた。

これに追い打ちをかける様に、発売されたこのアルバムの邦題が「緊急指令 N.R」。
まるで、元オジー・オズボーンバンドという経歴が風化しないように、緊急で発売したんじゃないか。
と勘繰るような邦題だった。(今では使ってない)

しかし、そのバッドイメージは、音と映像(PV)でひっくり返される。
ハードでメロディアスで、キャッチー。疾走感があり、爽やか。

当時HR/HMファン(特に日本)が求めていたものを高次元で提供してくれた作品だ。
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