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Sad Wings of Destiny / JUDAS PRIEST
GIHALA ★★ (2004-03-13 15:22:00)
私はHEAVY METALが大好きだし、一番最初にその基準を作り出したJUDAS PRIESTは正に孤高の存在だと思います。
その彼等が最初に成し遂げた偉業は間違い無くこのアルバムでしょう。
音はまだHEAVY METALではないし、BLACK SABBATHやQUEENの影響も感じられますが、このアルバムに封じ込められた音は強烈な個性を放っています。
多種多様な曲が入っているのに、その総てがどうしようもないくらいに「JUDAS PRIEST」していて、さらには曲順・流れが見事な完成度を持っています。
このアルバム以降、JUDAS PRIESTは常に進化し続け、遂にはHEAVY METALを確立し、「METAL GOD」と呼ばれる事になる…と言うのが通説です。
だけど、一寸違うんじゃないかと思うのです。確かに後続のメタルバンドに多大極まりない影響を及ぼした事は事実だし、本人達も「HEAVY METAL」という言葉に拘りを持っていたと思います。
ですが、彼等の言う「HEAVY METAL」と、我々リスナーや彼等以降のバンドが思い描く「HEAVY METAL」とは、多分、全然次元が違うんじゃないだろうか?と。JUDAS PRIESTとは進化し続ける音楽。我々の「HEAVY METAL」とは、彼等の追い求める、彼等にしか作り出せない音楽を模索する中から生まれた、「副産物」でしかないのではないだろうか…?
このアルバムを聴いていると、そんな思いに駆られてしまうのです。
進化の過程の中での最初の大爆発。

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