この曲を聴け! 

Mob Rules / BLACK SABBATH
0フレット ★★ (2007-02-14 00:03:00)
2006年~7年、このアルバムのメンバーで行われている「MOB RULES」ツアー。
そんな事もあり最近ちょっとヘヴィローテーション。
今、30cm四方のLPを見ながらなんですが、ん~ん。
1981年してこのグロい、イラストはその後のメタル系のグロジャケをかなり
先取りしてますなー。
多数のリスナーから「H/Mの教科書(名盤)」という称号を受けた前作同様「DIOサバ
ス」の2枚目。 (私流には「七色の安息日」)
何故、ここまで評価が違うのだろうか?
プロディユーサーも前作に引き続き巨匠マーチン・バーチである。
「HEAVEN AND HELL」は教科書と言われるだけあって各曲輪郭がハッキリしていて
ヘヴィながら、明確という意味ではキャッチャーではあった。
本作は、前作よりは「血生臭さ」があり、オリジナル期に戻った感もある。
「HEAVEN AND HELL」を至高のアルバムとする「DIOファン、サバスに思い入れのない
H/Mファン」ばかりなら、この差も分からなくは無い。
が、「血生臭さ」が戻ったからといってオリジナル期のファンが挙って絶賛した
わけでもない。

ここからは私の、ホント勝手な空想です。
上記の曲調以外に「HEAVEN AND HELL」と「MOB RULES」の間に一つ誤魔化しの効かない
大きな違いがある。
それは、「ドラマー」。
けして、アピスが下手なわけでは無い。 むしろ、アイオミの作るサウンドに「限って」
はコージーよりアピスの方がシックり来る。(個人的にネ)
無論、ビル様バージョンがある訳ではないので、聴き比べて「ほら!ここがさー」
なんて比較は出来ないけどね。

「HEAVEN AND HELL」も含め、ある時は御大ギザーと鉄壁の「リズム隊」を形成し、
ある時はアイオミ先生の他類無比なスローテンポなリフの隙間を埋める「繋ぎ目」の
役目をし、必要とあらば「ジョニー・ブレイド」のように連打もこなす。
自力はあるのに、バンド優先、楽曲優先、を貫いてきた。
だから「際立って目立たない」目立たないけど曲との調和はしっかりとれているから
「肉に埋まるほど食い込んだ骨」のような存在になっている。
このアルバム聴くと改めて思う。紛れも無くビル様はBLACK SABBATHのけして1%も欠
ける事の無い25%の存在なんだと。
楽曲の違いにより「差」はあるかもしれない、しかし「大差」になった要因はこの
アルバムには「ビル様マジック」が効いていない事も大きく影響している。
と、思ったりしてます。
どうせ、BORN AGAINで最後の復活をするなら、その「1回」をこのアルバムに使って
ほしかった。 と一人で嘆いています。

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