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Rocka Rolla / JUDAS PRIEST
殺戮の聖典 ★★ (2006-05-02 19:38:00)
BLACK SABBATHを生んだイギリスはバーミンガム出身のバンドによる'74年発表のガル・レコードからのデビュー・アルバム。
メンバーは、ロブ・ハルフォード(Vo)、K.K.ダウニング(G)、グレン・ティプトン(G)、イアン・ヒル(B)、ジョン・ヒンチ(Dr)。
プロデューサーはBLACK SABBATH等を手がけたロジャー・ベイン。
本作は「若気の至りで作られた凡作」とか「現在とは異なる音楽性」といった評価が一般的で、熱心なファンからも無視された存在となっているが、そのような悪い評価しかされないのは何とも理不尽なことである。
メイン・コンポーザーの1人であるグレンが加入して間もないためいくつかの捨て曲も見受けられるし、ロブのハイ・トーンやツイン・リード・ギターといった個性も本領発揮とは言い難いが、次作「SAD WINGS OF DESTINY」に通じる様式美がここにはある。
おそろしくかっこいいキラー・リフを持ったタイトル曲「ROCKA ROLLA」や引き摺るようなヘヴィなリフがかっこいい「NEVER SATISFIED」、ロブの歌唱が見事なドラマティック曲「RUN OF THE MILL」、静と動とが同居したプログレッシブな曲展開の「DYING TO MEET YOU」は特にオススメ。
ブルージーなヘヴィ・ロック「ONE FOR THE ROAD」、グルーヴ感のあるリフが延々と繰り返される「CHEATER」もなななかの出来。
お粗末なジャケットとアルバム・タイトルがつくづく悔やまれる。

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