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Killing Is My Business... and Business Is Good! / MEGADETH
クーカイ ★★ (2002-04-20 14:03:00)
'85年発表。1stアルバム。全てはここから始まった。
複雑かつ、鋭利な刃物でザクザクと切り裂くようなリフ。目まぐるしく変わる曲の展開。それでいて曲の主題は明快で、しっかりとしたフックを持っている。ムステインが創出した"インテレクチュアル スラッシュ"は、すでに本作で恐ろしいほどの完成度を誇りつつ提示されている。
しかし、発表当時はサウンドプロダクションが最低であったため、この名作は本来得るべき評価を与えられなかった。そりゃあ、そうだ。これだけ高い音楽性のものが最低の音質で聴こえてくれば、そのギャップだけで「なんだよ、これ」と思われて当然だろう。発表当時、B!誌のレヴューで「音が悪すぎる」と酷評されていたのも当たり前のことである。
しかし、本作は甦った。デジタル・リマスターという言葉を、これほどまでに有難く感じたことは無い。最高である。MEGADETHに駄作は一つもないが、そのカタログ中においてさえ本作が最高レベルの出来であったことが、はっきりとわかる。
ぜひ、ジャケットも一新されたデジタル・リマスターヴァージョンを聴いて欲しい。ダイヤモンドがやっと本来の輝きを取り戻したのだ。

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