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When Dream and Day Unite / DREAM THEATER
KUZU ★★ (2002-05-31 00:51:00)
彼らの記念すべき1st。彼らの空恐ろしいポテンシャルを、彼らのデビュー当時から感じていた人は意外と少なかったかも知れない。Vo.のCharie Dominici氏が脱退するとGroupも沈黙し、更に所属レーベルMechanic(MCA参加)も消滅、彼らの存在やポテンシャルを、3年後の傑作Images And Words迄覚えていた人を捜す方が遙かに困難だったと思うからだ。
デビュー当時は、RUSH Meets METALLICAと形容されていた。しかし、そのスタイルこそ、後に凡百のフォロワーを生む布石だったのである。彼らは、従来のProgressive Rock(日本語で言うカタカナ4文字「プログレ」)にThrash的な疾走感を加味することで、今では珍しくないProgressive Power Metalへの門戸を開いた。その功績は計り知れないと思う。
はかなげなチャーリーの歌声は、これまたマイナー調で疾走感あり、ドラマティシズム有りのバッキングにマッチしている。John Myung、John Petrucci、Kevin Mooreは、お互いにリード、バッキングを取り合ったり、或いはユニゾンしたりと、持ち味を引き出し合っている。Mike Portnoyもさりげなくテクニカルで、この1枚ではタイトに纏まった堅実なプレイを披露している。全員のキャラクターが見事にProgressive Power Metalとして結実していると思う。
全体的には、USオリジナルの他のGroupに比べ、欧州的な色彩が強いと感じる。2nd以降に脚光の当たる事の多い彼らだが、この地味とも言えなくもない1stは、僕にとっては未だに愛聴盤である。

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