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Bounce / BON JOVI
地獄葬戦士 ★★ (2003-10-07 01:45:00)
一般的に前作「CRUSH」よりも評価が高いようだが、個人的には前作のほうが好きだ。
前作と今作の関係は、METALLICAの「LORD」と「RELORD」、インギーの「SEVENTH SIGN」と「MAGNUM OPUS」のような関係、つまり収録曲が違うだけでアルバムのスタイルはほぼ同じというような似た印象を受けた。
音像といい9.11を扱った歌詞といいヘヴィな内容の「UNDIVIDED」、リーダー・トラックとなったZEP風リフの佳曲「EVERYDAY」、ストリングスが効果的に使われ、CMソングにもなった壮大な「THE DISTANCE」の頭3曲のたたみかけは素晴らしいが、ほのぼのとした「JOEY」や「MISUNDERSTOOD」、典型的なBON JOVIバラードといえる「ALL ABOUT LOVIN' YOU」辺りはまるでジョンのソロ作品を聴いているような錯覚に陥る。
「HOOK ME UP」はアルバム中唯一のアップテンポナンバーでバンドサウンドらしさが戻るものの、続く「RIGHT SIDE OF WRONG」はリッチーが弾きまくるもののなぜか印象は薄い。
「LOVE ME BACK TO LIFE」は3曲目とほぼ同じ構成の曲で、「YOU HAD ME FROM HELLO」はアダルトな大人しめの曲。
「BOUNCE」はいかにも80年代的なわかりやすい好曲だが、「IT'S MY LIFE」の焼き直しの感も。
そして、やはり大人しめのアコースティックギター中心の「OPEN ALL NIGHT」で本編は終了する。
ボーナストラックの「NO REGRETS」は割とヘヴィなナンバー、「POSTCARDS FROM THE WASTELAND」もアコースティックギター中心の綺麗な曲。
アルバムの出来も曲の完成度も悪くはない。
しかし、ここ最近の作品はどうもジョンとそのバックバンドみたいな音になっている感じを受け、その点には不満を感じる。

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