AmorphisもParadise Lostも、新境地を目指す時期があったが、悪く言えば挫折。
最終的に彼らは初期のスタイルをより磨きあげることで評価を勝ち取った。
Anathemaも非メタル路線を早くから打ち出していた。
しかし、メタルに帰るという安全策を取らず、独自の理想の音を求めてとんでもない大傑作を生むに至った。
CDのジャケは美しいブルーが鮮やかであるが、音もその通りに、海も空もどこまでも突き抜けるような異常なまでの広がりを感じさせる。
ピアノ、アコギ、ストリングスを中心としたアコースティックなサウンド中心で、歪んだギターも絶妙に入る。
ドラムやギターに関してはメタルのダイナミズムを今も残している。
Voの表現力は今が絶頂期で、見事な歌声を披露。
あとはもう、叙情だの哀愁だのという言葉を軽々と超越する、圧倒的な感情の吐き出
…続き同意者:
うにぶさて、2012年発表の7thです。
やはり頑なにミドルテンポ路線を攻め続ける彼らであった。
今もスピードを期待している人にはあまりオススメできない。
しかし、フックは戻りつつある。UNIA以降の作品では一番手応えがある気がする。
なんというか、まだ手放しで絶賛できるアルバムではないんだけど、あと一息でこの路線での会心作が生まれそう。
UNIAは模索段階だったし、前作はちょっと大仰すぎた。
このアルバムでバランスは良くなったと思う。次作こそ期待したい。
同意者:
しすか